日本の学校は
「みんな一緒」が大好きです。
「みんなともだち」
「みんな仲良し」。
これは裏を返せば
多様性を認めないことにつながりかねない
危険な平等主義を含みます。
そんなクラスの雰囲気の中で
発達障害を抱える生徒たちは
「あいつ変」「あいつ変わってる」
ということで
格好のいじめのターゲットになることがあります。
前述の武田鉄郎先生(和歌山大学)が
通常の中学校から進学してきた
特別支援学校高等部の生徒15人に
アッヘンバックの評価システムと
TSCC子供用トラウマチェックリストを実施したところ
15名全員がトラウマつまり心的外傷を抱え、
そのうち7名には
PTSD(心的外傷後ストレス障害)状態が見られた
という報告を挙げました。
また生徒や担当者たちからの聞き取りから
生徒のほとんどが
小中学校時代に
何らかないじめを受けていたことが
明らかになりました。
これらの報告から学ぶことは
「支援を考えていくときには
子どもにはこころの傷つきがあるかもしれない
という視点を
常に持っておくことが大切だ」ということです。
今の日本のシステムは
人と同じことをすることに
ものすごく価値を置いていますから
保護者の方も
「できない」ということを
直視しなければならない場面では
どうしても気持ちが折れてしまうときがあるようです。
保護者の方々も
すごく苦しみながら
悩みながら
子育てをされています。
そのような姿をたくさん見てきました。
私たちには力はありませんが
これからも保護者の方々に
少しの支えにしかならないと思いますが
私たちのできることで
応援していきたいと思っています。