注意に問題のある子どもたち ③ | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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宝塚発達心理ラボは、地元の臨床心理士たちによる有志の研究会です。日々の学びを地域に還元したいと願っています。学習会・イベントの開催・情報の提供など行っております。

AD/HDの子への支援の基本ですが

彼らの障害の根っこは
コントロールの障害なので
物事にやけくそになりやすいのです。

だから
「やけくそにさせない」
ことが大事です。

そして
2次的な問題の予防
大きな目標になります。

余分な刺激を減らして環境を整えること。
席の配置を工夫してあげるだけでも
ずいぶん変わってきます。

それと
望ましい行動は増やし、望ましくない行動は減らす。

望ましい行動は
おとなしくおりこうにしているので
なかなか目立ちません。

ところが
望ましくない行動は目立つので

望ましくない行動をしたときにばかり
先生やクラスメイトは注目する。

だからこそ

望ましい行動、目立たない行動の時に
十分ほめることが大事になってきます。

AD/HDの子は
とにかく自尊感情が下がりやすいのです。

だって何をやっても失敗が多くなるからなのです。
それで「もう駄目だ。」「俺はアカン。」となる。

だから
彼らをそんな悲しい気持ちにさせない
ことこそが全ての支援の基本で

「おれってなかなかイケてるやん。」と
思ってもらえるくらいが
支援の目安としては
丁度いいのではないかなと思っています