「しっかりしなさい」で うまくいくかな ② | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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宝塚発達心理ラボは、地元の臨床心理士たちによる有志の研究会です。日々の学びを地域に還元したいと願っています。学習会・イベントの開催・情報の提供など行っております。

時間内に終わらない子に

「しっかりやりなさい!」
「頑張って!」
という声かけ、
つまり集中への支援だけで大丈夫でしょうか。

一生懸命やっても
時間内に終わらないのは

もしかすると
情報の処理速度の問題かもしれません。

特別支援学校や特別支援学級では
子どもに合わせた授業内容にできますので
柔軟な対応がしやすいです。
自由な授業がデザインできます。

しかし、通常の学級は
そんなことをやっていたら教科書が終わりません。
勝手にカリキュラムを変えたら
それこそ大問題です。

通常の学級で学んでいるお子さんに
最もやりやすい支援は
問題の精選でしょう。
つまり課題の量をぐんと減のです。
どれとどれにするかは
先生の腕の見せ所です。

そうした中で
何が原因でつまずくのかを分析して
更に次の作戦を立てていきます。

「間違った漢字をノートに100回書いてくること!」
という宿題は

それがうまくいく子もいるのですが

注意や眼球運動に問題がある子や
記憶・想起の問題の子、
視覚認知や巧緻性が問題の子にとっては

単なる修行にしかならない場合も
当然出てくると思います。