フロスティッグ視知覚発達検査(略称DTVP) | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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「幼児期において発達すべき視知覚能力が不十分のときに,学習障害や情緒障害などを起こす子どもの多いことが知られている。幼児期おいて視知覚能力の発達について調査することの重要な意義がこのことから示唆されている。」という考えのもと,フロスティッグ博士が開発しました。

 日本版は
1977年に登場しました。


 
1、視覚と運動の協応, 
 
2、図形と素地, 
 
3、形の恒常性, 
 
4、空間における位置,
 5、空間関係,
 
の5つの力を見ることができます。

 この結果を受けて、
主に「フロスティッグ視知覚学習ブック(初級・中級・上級)」を使用しての視知覚のトレーニングを開始します。

見るということに特化したフロスティッグ視知覚発達検査は,確かにいい検査だと思います。

が,現在,視知覚の分野の進歩は目覚ましく,目の機能や視線の軌跡を測ることのできる優れた機械がたくさん登場しています。ですから明らかに視知覚に問題がある生徒は,まずは専門機関につなぐ方が先決かなと思います。

特別支援の分野は,
今までわからなかったことがどんどん明らかにされています。視知覚に関してもまたしかりです。

なにぶんこの検査自体の初版が
1977年であり,そこから検査部分の改訂は一度もされていません。

トレーニングブックの図版も、若干時代を感じさせるものや、日本向きではないものもあるので、
ビジョン・トレーニングなども並行して実施されると、尚いいのではないかと思います。