１１月１７日に行われたハタモク中学・第二弾。
今回も、ハタモク中学プロジェクトリーダーの修さんこと、若山修さんがレポートを書いてくれました。
このタイトルは何を意味する！？
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ハタモク中学レポート
“ハタモク常勝伝説”みたいなものが聴こえ始めたのはいつごろからでしょうか。
オリジナル・ハタモク、大学版ハタモク、ハタモク女子会、リピーター限定ハタモク。さまざまなバージョンのハタモクがありますが、毎回、場を終えたときに聴こえる参加者の声はとても明るい。場としての成功確率が猛烈に高いのです。高いというより、いい場でなかったことはこれまで一度もありませんでした。
参加者のうち、コーチやコンサル、人材開発に関わる方はご自身でも研修や会合などの場づくりを日常業務として行っています。そういった方々が、ハタモクが一見あまり多くの“仕掛け”を用意していないように見えるのにもかかわらず、いつも活発で学びの多い場になることに気づき、「すごいね」と言い合うようになってきていました。
ところが…！
「楽しんでもらうことに一生懸命になりすぎたかも…」
「切り替えの雰囲気をうまく生かしきれなかったなあ…」
「自分自身が上から目線になってしまう瞬間が…」
好評だった初回に続き、中学校でのハタモクの第二弾。
前回と同じく、ハタモクの看板男である熱血先生のクラスにて。36人の生徒さんに対し、12人のオトナ（社会人6人・大学生6人）が押しかけ、3対1で働くこと、生きることについて語り合うというプログラム。
和気あいあい、そしてあっという間の50分間で、今回も生徒さんはとても楽しんでくれました。12人のオトナたちは、ハタモク参加者からの“選抜チーム”です。ハタモク、および世の中や子どもたちへの貢献意識が高く、なにより自分自身の人生を楽しむ心を持った真摯な方々。
でも！！
12人のオトナたちは、終了後の振り返りで、口ぐちに「もっとこうしたかった！」という思いをお話になりました。
「反省」という言葉もいくつか出ました。
「噛みあう話題にチューニングするのに時間がかかったのが反省」
「3人の中でも興味関心が違うから、この子に合わせるとあの子が…みたいになって戸惑ってしまった」
「大学生と中学生だから近いと勝手に思っていたけど、中学生には中学生の常識があるんだと思い知った」
たぶん、プロフェッショナルである中学校の先生方にしてみたら、毎日毎日のできごとなのだろうと思います。
毎日、毎時、毎分、こういうご苦労と向かい合って、お仕事をされているのでしょう。我々の反省を聴きながら、教頭先生が何度もうなずいていらっしゃるのがとても印象的でした。
「でも、このままじゃ終われないっす。次の機会にもまた参加したいです！」
学生ながら起業もしているＭさんはこう言いました。
「おれ、もうちょっと話せるだろうと自分でも思ってたんで…。なんだかちょっと悔しいです」
口調は静かでも、眼の光は強く、Ｍさんはそんなふうに言ったのでした。他のみんなも、そうだねとうなずくのでした。
帰りのバスの中が「次はこうしよう」「今度はこんな工夫が必要」という話題で持ち切りだったことは言うまでもありません。
今回もこの中学校ではとても好意的に迎えてくださり、年に一度の「研究授業」として実施していただきました。同じ学年の先生方も見に来てくださり、プロの視点からたくさんのフィードバックをいただきました。そして、フィードバックのみならず、「次は同じ学年の別のクラスでもやってみたいですね」といううれしい申し出も！
まだ次回の企画はこれからですが、実施対象は1クラスから3クラスに広がりを見せるかもしれません！
たった20分のセッションを2回やるためだけに集まってくださった12人の真摯な努力と悔しさは、どうやら“中学校版ハタモク”の次の展開を押し広げる一歩に結びついたようです。
掛け値なしに魅力的な、“12人の心優しきオトナたち”に心からお礼を言いたいです。
ありがとうございました！
若山修