ロッドとリールのバランスについて。 | Takamitechnos Blog

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タカミテクノス代表タカミと申します。
企画開発テスト釣行、製作日誌。

こんばんは、
今年のフィッシングショーも賑やかだったようで、
会場から近いタカミテクノス工場へ、
帰りに寄って頂けるユーザー様も何名か居られましたべーっだ!
ありがとうございましたビックリマーク

タカミテクノスはフィッシングショーにブースを出していませんが、
事務所は賑やかになりましたべーっだ!
何もしていないのに恩恵受けましたので、
何かの形で恩返しできればと思いますにひひ


今日は、
ロッドとリールに関する考え方の一つをご紹介させて頂きます。
MOZの番手選びにもお役に立てればとおもいましてひらめき電球

まず題材として
「扱いやすい」「タックルのポテンシャルを使いきる」、
こんなのを狙いとした視点や考え方で
オフショアジギングにおいて
ロッドとリールの組み合わせ方は、

①ロッドの調子がどんなものかを初めに把握します。
(パワーと、曲がり幅が少ない先調子なのか曲がり幅が多い胴調子か。)

②調子をみてロッドが曲がり込む分量を把握します。
(トップガイドの位置が想定するドラグ設定で真っ直ぐからどこまで移動するか)

③曲がりこむ量に合わせたリールの巻き取り量を合わせます。
(良く曲がるロッドほど巻き取り量の多いリール、
曲がりこみ量の少ないロッドほど巻き取り量の少ないリールでも良い

この時点では
リールはハイギアやローギアの概念はなく、
単に1回転での巻き取り量です。

そうしますと、
柔らかく曲がりこみ量の多いライトロッドと小さいリールは相性悪いです。
ライトな柔らかいロッドほどデカいリールを組むと扱いやすいです。

例 マーシャル#2にジガー2000HG(1500HGでは巻取りが間に合わない場合があります)

逆の発想かに思えますが、
オフショアジギングはラインを50~200mほどは普通に出します。

バイトがありラインテンションを掛けようとしてリールを巻き込みます。
素早くラインテンションを掛けたいところですが、
ゆっくりなテンポで操作している時ほど、
ラインのフケも多く、ラインテンションが掛かるまでに邪魔するモノがあり、
ロッドがある程度深く曲がりこみ、
踏ん張ってテンションが掛かるまでの時間と、
ラインのフケと伸びが有る程度解消できるまでの時間があります。

このあたりの理由で、
柔らかい曲がりこむロッドやタックルほど、
巻き取り量の多いリールを組み合わせると、
バイトからフッキングに繋げる際に、
素早くラインテンションを掛ける点で、
大きなアドバンテージがあがります。

しかし、棒みたいなロッドで解決!ではなく、
曲がりこむロッドでジグを美味しそうに泳がせたいし、
人間の気配を消している時間を長くしたいので、
ロッドは曲がりこみ量の多いタイプを使いたいところです。

そうなるとリールは必然的に大きなものになります。
少なくても一回転90cmは巻きたいところです。

マーシャルは6.5ftでしたが、
MOZは6.2ft(詳しくは6.15ft)に。
長いほど曲がりこみ量が多くなるので、
相性の良いリールが大型リールになってきます。

考慮して使いますと、
ロッドは長いほど食わせのポテンシャルが高い状況にハメる事が多くなります。
曲がりこみ量が少ないロッドが良い場面もありますが、
シビアな状況ほど、人間の気配を少なく出来る、
曲がり込み量の多いロッドが有利な場面が多いです。

硬いロッドで人間の腕でラインを引いているか、
ロッドが曲がりこんで返ってる最中、
ロッド単体でラインを引いているかは、
決定的なニュアンスに違いがあります。

速さや加速減速で食わすようなジギングでない限り、
人間がシャクルより、
ロッドがシャクル方が圧倒的に食います。


上記は、柔らかいロッド視点ですが、
下記は曲がりこみ量の少ないロッド視点で。

シャキッとしていて先が柔らかい先調子に、
レベルワインダー付きの小型の部類に入るリールを組み合わせると、
良く釣れる事が結構ありますよね?
そんな時にデカいリールと組み合わせるとイマイチ合わない経験も。

いわゆる、キビキビと動かすイメージですね。

この場合は、ジグも考えに入ってきまして、
ジグが安定して動く水の抵抗の度合いが関わってきます。

ロッドは先調子でラインテンションが早く掛かるので、
巻き取り量の少ないリールでバランスが良いですが、
巻き取り量の多いリールを組み合わせると、
ラインテンションが掛かり過ぎてしまい、
糸を強く多く引っ張るのでジグに大きな水の抵抗を受けさせ、
ジグ姿勢のバランスを失いブルブルっと回ったり、
動きが詰まったり、
ダートやX軸のスライドや滑り等のジグの持つ特徴を失ったアクションになり、
あまり釣れなくなるのが要因です。

ロッドに対してリールが勝っている状態です。
例外でもないですが、
ロングジグのように抜けの良いタイプのジグは、
リールが勝っているようなタックルバランスが良い事もあります。

ロッドに対してリールが負けていると、
ラインテンションの掛かりだしが遅れますので、
バイトがあれば、
ロッドを立てることなく、下げる事もなく、
ラインテンションがしっかりと掛かるまで
とにかく何回も素早く巻く意識が必要です。
このあたりを理解してるアングラーさんのフッキングは、
手元が忙しくなってます。
道具の事をしっかり掴んでおられます。

このように、
組み合わせ方によって、
シャクリ方もバイトからフッキングまでの動作も異なるので、
スタイル自体が変わってきます。

いろんなスタイルを駆使出来る方でありましたら、
どんな組み合わせ方をしましても、
「このタックルバランスはこうゆう風に使わないと」と意識する事無く、
体が勝手に動くと思いますが、
スタイルと相性の悪いタックルバランスでジギングをすると、
どこがどうと言う事も無く、
シャクリが合わない感が出たり、
「バイトがあればとにかく巻く!」と意識していても、
とっさに来るバイトで、ラインテンションがまだ掛かりきっていない
スカスカの状態でロッドを先に上げてしまったりして、
魚からフックを外しバラす助けをしてしまったりします。
(根掛を外すテクニックに近いラインテンションの掛かり方します)


ここまではロッドとリールの組み合わせと、
一部、使うジグの水の抵抗許容範囲で、
出来る限りシンプルにまとめて書いて見ました。

一概に言い切れない・・・というような曖昧な内容ではなく、
物理的な理屈ですので、
もっと簡潔に書かせてもらおうと思ってましたが、
書きだすと結局ややこしくなってしまい、
すみません。

他にタックルバランスに関わってきますのは、
リールの巻きトルクの勝ち負け、
ロッドのレスポンスの大小、
ロッドとラインシステム+ジグの勝ち負け
この3点がタックルバランスを考えるあたりで考慮する、
大きなファクターだと思います。

どのタックルバランスが、
その日の状況に合っているかや、
海域の癖やターゲットの好みで調整しているかと思います。

文にしますと、
ややこしい雰囲気になるのは申し訳なく、
いつもオチが同じになってしまうのが、

つまりは、
「ラインテンションのコントロール」
これになってしまいます。

ジグ動かすのも、
フッキングも、
ファイトも、
感度を出すのも、
底取り時のラインメンディングも、
全てラインテンションからですので、
アレはこうコレはこうとバラバラの視点で考えるよりも、
ラインテンションの掛かり方視点で統一して道具立てすると、
バランスが良く、ジグやロッドのポテンシャルも引き出せ、
釣りがしやすいタックルになると思います。

釣りに常識は有るかもしれませんが。
常識に囚われない考え方で、
釣りを楽しみながら、
見た聞いた経験したの積み重ねで、
一人に一つのスタイルが出来てくるのではないと思います。
と、改めて言うこともなくそうなってると思いますにひひ





ではまたべーっだ!