相次ぐ台風により被害にあわれた皆さまに

お見舞いを心より申し上げます。


今日は標茶町役場にて被害状況などの説明をうけ、

その後にお見舞いや現場状況を確認できる範囲で

視察してきました。


役場では、前代未聞の災害を経験して見えてきた

課題や問題点などが。

「なるほど」と、唸るような指摘が多々ありました。


避難所では、小さい子どもや赤ちゃんと共に避難

している皆さんたちとの間にパーテーションを設け

授乳などにも配慮をされたとのこと。

また要支援者の皆さんには、病院と直結している

施設を開放し、必要に応じて病院のベッドなど

を利用。


結果、大きなトラブルやアクシデントはなかったそうです。


と、同時に新たに見えてきたのは

「ペット」たちとの避難をどうするか。

今後の課題だということです。



釧路川左岸46k付近で堤防の法肩

に亀裂が発生しました。



21日の段階で早々にブルーシートでの応急対策を

講じて戴いています。

水が高い位置にある中での作業だったそうで

安全確保につとめながらも、被害を最小限に食い止める

べく動いてくださった関係各位に感謝申し上げます。



堤防の反対側には公園があるのですが、

この写真右奥には動物のオブジェが。

一番おおきなゾウ以外、すべてのオブジェが一時は

水に浸かっていたそうです。



こちらは、五十石水門。

奥の色が変わっている部分が釧路川の水。


これでも水がひいている状況です。

集中的に大雨が降ったことにより、水の逃げ道が

なくなってしまった、という状況が各地で報告されています。

こちらは牛舎や牧草地帯が完全に水に浸かって

しまっています。



開発建設部のポンプ車が入っています。

牛たちも腹まで水がきていたそうで、一時は

不安やパニックの様子だったそうです。


私が視察に入ったときには、落ち着いていましたが

それでも牧草地帯一円が水に覆われており

この後水がひいても、牛たちを放牧することは出来ません。


2度、3度と雨がふり、洗い流してくれないかぎり

牛たちが、そこの草を食んでも病気にならないような

状態まで回復させる必要があるためです。


幸いにも居住区域は大丈夫だったとのことですが

生活の支えである牛たちがこうした被害にあって

いるため、被害は深刻です。

その後、弟子屈にて状況説明をうけ

今後の見通しや対策について意見交換をしました。



やはり集中的に雨が降ったことによる水害は

農業被害として大きく広がってくることと予想されています。


標茶での意見交換でもそうでしたが、

いかに被害を食い止めるか、そのための備えは

もちろんですが一人ひとりの

「防災」「減災」に対しての意識づくりの重要性について

改めて考えることがありました。


9月は各地で防災訓練などがありますが、

こうした経験をしっかりと生かすべく、

自治体間の情報交換などもぜひ活発にして

いただきたいと思います。


農業被害は今後のとりまとめで明らかに

なってきますが、相当大きな被害になるのではと。

特別交付税などでの対応になってくるかと思いますが

政治の役割を果たすべく、しっかりと

頑張ってまいります。