みなさん、こんばんは!

今日は、法務委員会にて質問に立ちました。



テーマは「証人テスト」。

今年にはいり朝日新聞が5日、12日と連続して

全国紙1面トップで報道しているのが

「証人テスト」で行われている検察官による

証人への誘導尋問、そして検察による証言の

強要です。


「証人テスト」とは、本番の法廷で証人が

証言をする前に検事が行う事前打ち合わせの事である。
緊張したり、公判を円滑にすすめるための

“事実確認”などを行う場です。


検察の密室での手法、やり方を問題として指摘しました。


資料は朝日新聞の記事、そして

今回初めて表に出た検察側が作成し手渡した

「証人テスト」のコピーです。

すでに裁判は終わっているものをあえて用意しました。

お決まりの

「係争中の案件には答えを差し控えさせて頂きます」

「個別の案件について答えを差し控えさせて頂きます」

対策です。


そのいわゆる「想定問答」に何が書いてあるかと言うと


例えば、
「絶対に「TCWの資金繰りのため」といってはならない。」

その下には

「TCWのためにやったとなると、悪いこと=犯罪を行った」

とは言えなくなってしまう」と、指示の理由が書かれています。


また他には、

「怒りながら答えて欲しい」の一文。


まさに、「台本」であり「シナリオ」です。

検察の仕事は、「検察の理念」にも書いてありますが


「あたかも常に有罪そのものを目的とし,

より重い処分の実現自体を成果とみなすかのごとき

姿勢となってはならない。

我々が目指すのは,事案の真相に見合った,

国民の良識にかなう,相応の処分,相応の科刑の実現である」

です。


しかし、今回こうした

検察が自ら都合のよい証言を事前に用意

またリハーサルをさせて本番に挑ませるというのは

あるべき姿なのでしょうか?


また個人の対応ではなく、

様々な地検において、べつべつの検事によって

同じような「想定問答」や密室での「証言の強要」

が問題となっています。

組織として、しっかりと検証そして改めなくては

いけないのではないでしょうか?


質問で刑事局長に

こうした報道や証拠を前にそれでも「誘導尋問」

ではないと思うのか?

一般的には、こうした動きは「誘導尋問」と捉えられても

おかしくないのでは?


と質すと、答弁は


“適切な取り組みがなされているべき”

“さけるべき”


誘導尋問は“避けるべき”ことなのでしょうか。

“誘導尋問は断じて許されない”と言い切るべき、

いや言い切れないのはおかしいのでは。


言い切れない時点で、

検察の体制的な問題が見えてきたと思います。


こうした、問答を1つ見ても

検察がHPなどで出している「検察の理念」

に書かれている


「常に内省しつつ経験から学び行動するとともに,

自由闊達な議論と相互支援を可能とする活力ある

組織風土を構築する。」


その理念が見えてきません。


これだけの証拠が次々と明るみになっているにも

関わらず、今回の答弁では一度も

「反省」「内省」「検証する」「見直す」

といった言葉は一度も出てきませんでした。


議事録が出てきたら、またご報告を

させて頂きます。


みなさんのご意見もぜひ、

聞かせてください。