一番美味しい食材を食べているのは誰? | エスクローおじさんのブログ

一番美味しい食材を食べているのは誰?

一番おいしい食材を食べているのは、どんな層の人でしょうか?

 

米や野菜、魚介類の生産者や漁師さんに言わせると、一番美味しい食材を食べているのは「俺たち」だそうで、次が高く買ってくれる料亭やレストラン、その次は築地市場(現豊洲)。最後が大量に仕入れるスーパーだそうです。

 

「何で一番おいしいものを先に人に提供しなければならないんだ」というのが言い分です。私が知る数少ない生産者さん・漁師さんに聞いた話です。

 

現代社会は生産者と消費者が完全に分離されているので、高い価格の商品が一番良いと誤解されていますが、高級料亭やレストランの食材が良いのはあたり前。家賃や内装費、什器備品代、従業員教育などのコストを含めるので、高いのは当然。それでおいしくないはずがありませんが一番ではないということです。

 

昨日築71年の民家の調査のために三重県尾鷲市に行ってきました。

 

お昼前に市役所での調査を終えて昼食をしようと思ったところ、裏にドライブイン・道の駅的な施設があったので入ってみると、野菜や魚介類、土産物が売られている隅に食堂がありました。

 

定食形式でケースから好きなものを取ってレジで会計するのですが、さすが漁港の街、魚料理が豊富にあります。

 

今はブリがお薦めらしいので「ぶりのあら煮」と「かつおの刺身」、ご飯と「あおさの味噌汁」で何と890円!

 

あら煮は骨はほとんどなく身ばかりで、それだけで満腹。味も新鮮でおいしい。

 

12時過ぎには地元の人と思われる老若男女で長蛇の列。漁師さんと思われる人も多数。

 

一緒に行った人も「こんなにおいしい魚は久しぶりだ。また来よう!」と大絶賛。

 

施設は観光客向けですが、正直尾鷲市には「熊野古道」以外目立った観光スポットはありません。(失礼)

 

したがって漁師町によくある食堂のように、観光客が押し寄せて高くてそれなりの店になっているのではなく、新鮮な魚がリーズナブルに提供されているのです。そりゃ漁師さんも来る訳だ。

 

ということで一番美味しい食材を食べているのは現地の漁師さんや生産者さんで、昨日はそのおこぼれをいただいた訳です。高級料亭も真っ青。

 

※店の名前を書くと客が殺到して、普通の観光地の食堂になってしまうので書きません。みなさんで探してください。市役所の裏です。

 

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【昨夜の日本酒】

その食堂の脇の土産物屋で仕入れたイカの塩辛で、愛知県江南市の丸井合名会社さんの『楽乃世 山廃純米』をいただきました。

江南市にこんな味の日本酒を造る蔵元があったんですね。意外。