金融緩和・マイナス金利と住宅ローン選び
マイナス金利が、家づくりを検討中の自分にどんな影響を与えるのか?というご質問が寄せられています。特に住宅ローン選びの際に、その種のご質問をいただくことが多いようです。
そこで一つの事例として、ある都市銀行の住宅ローン金利の推移を見てみましょう。
2014年2月1日、2015年2月1日、2016年2月1日の順で表示します。
10年固定金利型 1.70% 1.40% 1.25%
35年固定金利型 1.95% 1.50% 1.45%
この間、変動金利型は0.775%のままで変化はありません。
今月この銀行で35年固定金利型を利用する人は、2014年2月に10年固定金利型を利用した人より、明らかに有利=金利上昇リスクが少ないことになります。
昨日から始まったマイナス金利によって、来月の金利が下がれば、更に有利になります。
一般的には、金利が低いときには長期固定金利型を選ぶというのが常道ですが、相変わらず変動金利型を選ぶ人が多いようです。
ここは、特に来月融資が実行される方は、長期固定金利型を利用して金利変動リスクを回避してはいかがでしょうか?
仮に3,000万円を35年固定金利型1.45%、35年返済、元利均等方式で返済した場合、総返済額は3,827万円。
これを変動金利型0.775%で35年間まったく金利が変わらなかったとして計算した場合は、3,426万円。
差額を月額にすると9,547円。これが金利変動の対する保証料のようなものです。
変動金利型からスタートして、金利が上りそうになったら固定金利に変更する方法もありますが、世の中毎日金利とにらめっこしている人ばかりではないので、長期固定金利型でスタートする人が、もう少し居てもよさそうなものですが、いかがでしょうか?