不動産売買契約のトラブルを減らす次の一手 | エスクローおじさんのブログ

不動産売買契約のトラブルを減らす次の一手

今の日本の住政策は、正しいかどうかの判断は別として「新築から中古へ」という流れで進んでいます。


その流れの中で、中古住宅購入にあたって障害になっている様々な課題を解決する施策が矢継ぎ早に打ち出されています。


不動産売買が少しでも安心安全・スムーズに履行できるようにと願って、その施策の立案に弊社も微力ながら関わってきましたし、おおむね考えている通りに推移してきました。


それでもまだまだ課題は残っているので、次の一手は何をするのか?


それはエスクローサービスの実現と考えます。


現在の不動産売買は、売主と買主、そしてその間を取り持つ仲介業者によって履行されています。


しかし、例えば買主が支払った手付金を売主が持ち逃げしたとか、売買契約書の条文の不備で訴訟になった、あるいは訴訟をしたが勝てなかったなどの問題が起きています。


こうしたトラブルを防止するために、アメリカの不動産売買のようにエスクローが手付金を預かって保全するとか、エスクロー在籍の弁護士などの専門家が契約書類をチェックすることにすれば、より安心な取引ができるようになると思います。


実際、弊社にご相談に来られる買主さんに売買契約書類一式を見せていただくと、よくこの内容で契約できるねという案件も多く見られます。


不動産関連の法律に「詳しい」だけの不動産業者が契約書を作成するのではなく、法律の専門家が作成すれば、より精度が高い契約書ができます。


私の考えでは、ここまで整備されれば、そこそこ安心安全な取引ができるようになるのではないかと思っていますが、こんなことを提案すると、また抵抗勢力が出て来るだろうなぁ・・・