住宅を買う時のお金・総予算について考えてみよう | エスクローおじさんのブログ

住宅を買う時のお金・総予算について考えてみよう

残念ながら、いまや住宅取得は一生に一度しかできない時代になりました。以前は「一生に3回建てて初めて納得できる家ができる。」と言われていたのに・・・


そうなると住宅取得に関する費用のことも、ほとんどの人が何も知らないでスタートすることになります。頼るのは営業マンや建築士さんだけ。


しかし、残念ながら営業マンや建築士さんは資金計画のプロではありません。住宅を販売したり設計するプロですから、どちらかという資金計画を甘めに提示する傾向にあります。


例えば、住宅ローンの保証料や火災保険・地震保険の保険料の概算額の提示に顕著に現れます。


これらの費用は、一括払いをすれば大幅に割安になりますが、まとめて払うと総額が大きくなります。


住宅取得の当初計画で、こうした費用に頭金をつぎ込むのは住宅本体の販売価格を押し下げることになるので、営業マンや建築士さんは避けたい。いきおい保証料は金利上乗せの分割払い、保険料は年払いの分割払いを提示して、見た目は安く抑える提案をしがちです。


しかし、私たちFPは資金を人生の中の総額で捉えるので、分割払いより一括前払いの方が有利になることを知っています。


人生で得られる収入が限られている以上、キャッシュフローを有利にするには一括前払いの方が断然有利なのです。


そう考えると住宅取得の資金計画だけで百万円単位で変わってくることを、知っているのとそうでないのとでは大きな違いが。


住宅価格の値引きに目が行きがちですが、それ以外にも諸費用の計算・住宅ローン選び、住宅診断=ホームインスペクションによる補修による方が、楽にキャッシュフローを好転させることができることに注意が必要だと思います。