住みたくなる街NO.1「星ヶ丘」の実像
今年も「名古屋市内で住みたい街NO.1」は千種区の星ヶ丘でした。果たして星ヶ丘は、そんなに良い街なのか?
星ヶ丘周辺に住んでいる私、エスクローおじさんがその実像をお話しします。
航空写真を見ていただければわかりますが、星ヶ丘駅周辺は、南側正面に「星ヶ丘三越」が鎮座しており、その回りにはショッピングモール「星ヶ丘テラス」、ボウリング場「星ヶ丘ボウル」、星ヶ丘自動車学校、椙山女学園大学、菊里高校と並び、その裏は東山動植物園になります。
東側には、書籍にもなった「レクサス星ヶ丘」とヤマダ電機。
北側は、愛知淑徳大学・高校・中学、広大な大乗寺、東星中学校、愛知総合工科高校(新築中)、千種スポーツセンター。
こう見ると公共施設が盛りだくさんで良いように思いますが、逆に言えば、徒歩圏内には居住スペースがないのです。
「いちばん住みたい街星ヶ丘」は、皮肉にも「住むことができない街」なのです。
千種区星ヶ丘1丁目と2丁目には、面積の割にほとんど人は住んでいないものと思われます。
かく言う私の住所も、星ヶ丘駅徒歩6分でありながら「名東区名東本町」です。
これだけのスペースを公共的施設に取られているので、当然「商圏」も小さいのです。
これでは商売は成り立ちません。地元商店だけでなく星ヶ丘テラスへ出店した店舗も苦戦しています。
年間乗降客数が約25600人と、市営地下鉄87駅のうち8位の集客があるではないかと言う人もいます。
しかし、この乗降客のほとんどは中高生・女子大学生と、駅バスターミナルから相当本数発車するバスで、名東区・日進市から通っているサラリーマンで、単なる通過駅として利用しているに過ぎません。
駅周辺はひっそりとしています。
一人「星ヶ丘三越」の地下食品売り場だけが繁盛しています。それはそうです、他に日常食料品を買うところがないので、仕方なく三越で味は良いけど価格は高い食料品を買っているのです。(「仕方なく」というのは、私だけかもしれませんが)
ちなみに「星ヶ丘三越」は、全国の百貨店の中で、最も食料品売り場の売上比率が高い百貨店として、全国から視察に来るほどです。
これでも星ヶ丘に住みたい?
と言っても、住むスペースがないのです・・・
明日は星ヶ丘のお勧めショップをご紹介します。