住宅業界大不振。こんなときこそ口コミ | エスクローおじさんのブログ

住宅業界大不振。こんなときこそ口コミ

消費税増税前の駆け込み需要の反動で、今や新築住宅は大幅減。ハウスメーカーからも「展示場には閑古鳥が鳴いている。挽回する良い方法はないでしょうか?」と問い合わせが来るほどです。


こうなることは2012年秋に野田総理が消費税増税を口にした時からわかっていたことです。今頃あたふたしても手遅れです。


しかし、一方でこの土日に開催されたある団体の住宅フェアは数百人の来場がある大盛況。


この団体は組織力があり、固定客をつかんでいる大きな組織なので、こういうことができるのでしょう。


広告やネットでの集客、展示場での待機営業など、待ちの営業に頼っている会社や営業マンは、市場が不振になると自分も不振になるという「なりゆきさん」になってしまいます。


弊社も、ここのところ広告やネットの問い合わせからコンサルティング業務の依頼をいただくケースは減っています。その点で市場に左右されていることは否定しません。


しかし、紹介によるお客様が増加しており、何とかなっているという状態です。


昨日ご来社のお客様のうち1組は、以前弊社を利用された上司の紹介で、弊社を利用された方の同僚でした。


つまりお客様の紹介の紹介なのです。


もう一組は、お客様の前職の職場の同僚です。


「住宅を買う時は住宅相談センターに相談した方が良いよ。」と宣伝してくれているわけで、まったくもってありがたい話です。感謝感謝。


口コミ・紹介は市場の成り行きに大きく影響されないので、こういう不振の時でも困らないのです。


ハウスメーカーも、多くのOB客(そのメーカーで建てて入居しているお客様のこと)をお持ちでしょうから、その人達をフォローしておくことが大切です。


こういうことは不振になってからやっても手遅れで、今回の場合、消費税増税前からやっていないと成果が上がりません。


しかし、増税前は駆け込みで遊んでいてもお客様が集まってくるので、成績が上がっていると勘違いしてしまうのです。


仕事の原点は口コミ・紹介であって、集客のための広告やネットだけでは難しいですが、これに頼っていた方が楽なので、みなさん流されてしまうのです。