住宅ローン・連帯保証と連帯債務の説明 | エスクローおじさんのブログ

住宅ローン・連帯保証と連帯債務の説明

何度も書いているネタですが、またまた遭遇したので再度書きます。


お客様が住宅ローンを申し込み承認されたので、次のステップへ移行するとき、銀行から「奥様は連帯債務者か連帯保証人か、どちらにしますか?」と尋ねられたとのこと。


お客様は当然何もわからないので「どちらがよいのでしょうか?」と質問したところ、「普通は連帯債務者でしょうかね。」との回答だったとのこと。


不安になったお客様が、弊社に相談に来られたという話。


住宅ローンの説明の内、連帯債務者と連帯保証人の違いについては、極めて専門的な話なので、気をつかって説明するところです。最低でも15分程度は説明に要します。


この説明をした後に、このお客様の場合、奥様も継続して勤務することから、住宅ローン控除を受けられるお客様と確認し、申し込んだ銀行は連帯債務者の取り扱いができることから、連帯債務者で良いと判断しました。


銀行担当者の回答は結果的に正解でしたが、説明責任を果たしているとは言い難い。


お客様は、住宅ローンを利用することなど一生に一度あるかないかなので、詳しいことはわからない人がほとんどです。


銀行担当者としたら当然の話でも、お客様にはまったくわからない話です。これを情報の非対称性と言います。


情報があふれている現代では、この非対称性を埋めてくれるアドバイザー的な存在が必要になるのですが、銀行担当者はそれがわからない。そこで弊社のような会社に料金を払って相談する。


何かおかしいとは思いませんか?


銀行担当者がきちんと説明責任を果たしてくれれば、弊社はこんな仕事をしなくても良いのですが・・・


ちなみに弊社で住宅ローンの基礎知識を一通り納得が行くまで説明すると、少なくとも75分はかかります。


銀行担当者は、お客様にそのくらい説明してほしいと思いますが、おそらくそんなことしていたらノルマの消化ができないのでしょうね。