「翻訳こんにゃく」が英語覇権を崩壊させる | 「京大」を7回受け、英語8割の英検1級講師「京大セブン」が添削したら、10年連続「京大」合格(うち4名は医学部医学科)。

「京大」を7回受け、英語8割の英検1級講師「京大セブン」が添削したら、10年連続「京大」合格(うち4名は医学部医学科)。

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「翻訳こんにゃく」が英語覇権を崩壊させる

 

 昭和40年代のテレビ番組には、よく天才少年“が出演していた。山手線の全ての駅を暗記している少年や、小学1年生なのに大人並みの漢字を使いこなせる少女が出演していた。

 

 しかし、現代ではそのような少年をもてはやす人はいない。なぜなら、山の手線の駅など検索一発で調べられる。漢字などPCの「変換」ボタンの意味くらいしかない。

 

 その後、8桁ほどの数字を瞬間的に加えることができる少年が世間を驚かせていた。しかし、ソロバンの暗算の手法を評価する人は電卓が普及してからいなくなった。

 

 今は「Google翻訳」があるので、英語が読める人を羨ましいと思う人が減っている。英語の勉強が「翻訳」ボタンの意味しか持たなくなっている。ChatGPTに微積分の数式を打ち込めば完全な計算ができる日も目の前になっている。

 

 電卓、電子辞書、スマホ、ChatGPTのいずれも、学校は「禁止」から始まり最後に認める。学校は、時代から一番遅れている世界。

 

   電卓が世に広まった時、学校の先生は

「こんなモノを使ったら計算能力が落ちる!」

 と叫んで、使用禁止とした。

 

 電子辞書が生まれた時、学校の先生は

「使用禁止。紙の辞書の方が赤線を引けたりして勉強になる」

 と主張して、学校に持ち込み禁止にした。

 

 スマホが普及した時は

「高価なモノなので、生徒が使用するのは差別になる」

 と言って、使用禁止にした。

 

 ChatGPTが使われ始めたら、学校側は、

「これでは、本人が書いたものかAIが書いたものか区別ができない」

 だそうだ。だから、使用禁止。

 

 教師は、自分が生まれた時代背景を引きずって生徒を指導してはいけない。生徒たちは、未来を生きるのだから。電卓、電子辞書、スマホは、もはや使用禁止に出来ないほど普及している。AIも同じ道を歩むはずだ。

 

 学校は、時代から一番遅れている世界。

 

 「落ちこぼれ対策」に重点を置くことを、民主的な教育だと勘違いして「浮きこぼれ」の生徒を無視する教育。先進的な技術を拒否することを、人間教育だと勘違いしている教育。

 

 そのツケが、21世紀に入った今

「世界における日本企業の凋落」

という結果として現れてきている。

 

 ブラック校則の廃止、強制部活の自由化、制服の廃止、飛び級の導入。やるべきことが山積しているのに、

「検討します」

 ばかりで、一歩も進まない。