「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(272)
「世界で国力を測る代表的な指標といえばGDP(国内総生産)です。日本は20年以上にわたり世界3位をキープしてきました。ところが、場合によっては今年にもドイツに逆転されるかもしれないのです。すでに株式市場では日本は世界のリード役ではありません。世界株式の時価総額で見た場合、日本はピーク時に40%近くを占めていました。それが今や6%を切り、見る影もありません。“国力”の衰えを実感します」(市場関係者) 市場で話題を集めたリポートは「ドイツに抜かれそうな日本ーー『まずい』の危機感がないと本当にまずい」。第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏がまとめたものだ。
教育現場を知らない人には驚きだろうが、教育関係者は20年前に気づいていたはず。20年前というと「ゆとり教育」が始まった時代だ。
「ゆとり世代」とは、教育指導要綱の改訂により、2002年~2011年の間に義務教育を受けた世代
“受験地獄”から生徒を解放しよう。相対評価の成績表で順位を付けるのはやめよう。偏差値や業者テストは追放だ。もっと生徒に人生を考えるゆとりを与えよう。そういう綺麗ごとが学校に蔓延しだした時期だ。
心ある教育者は
「これで20年後の日本が没落していくのは間違いない・・・」
と、暗澹としたものだった。予想通り、数年もしないうちに中学生や高校生の国際的な比較で1位を保っていた日本が順位を落とし始めた。
世間の批判を受けた文科省も教育委員会も「ゆとり教育」の看板は下ろしたけれど、絶対評価の成績表も、週休2日制も、偏差値追放も残ったままで学校の指導内容は低いままだ。この期に及んでも「落ちこぼれ」対策ばかり。
「浮きこぼれ」対策に焦点を当てなければ、日本の再浮上はない。頭脳の流出は止まらない。なのに、政府も文科省も教育委員会も何も対策を打たない。韓国発の統一教会が日本の政治家に食い込んで日本の国力を落とすように画策していると言う人もいる。
日本は今のままで本当に大丈夫なのか?
「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。京大二次試験英語81%の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。