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『三橋貴明の台湾報告①』三橋貴明 AJER2015.12.15
https://youtu.be/-sSCuFZnEfU
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 十二日間連続講演の十一日目です。今は福岡にいます。我ながら吃驚してしまったのですが、講演で東京や地方をぐるぐると動き回っている間に、今年最初の単行本を(ほぼ)予定通りに書き上げてしまいました。

 人間、やればできるものです。(本当は昨年から書き始めなければならなかったのを、さぼっていたので、最後、地獄になったのですが)


 さあ、今年の三橋の執筆活動のテーマは「生産性」です。昨年も、生産性、生産性言っていたではないかと思われるかも知れませんが、今年はさらにクローズアップさせる、という意味です。
 というわけで、一冊目も生産性、二冊目(2月末〆切)も生産性がメインテーマになっています。もちろん、切り口は全然違うのでございますが。


 ちなみに、わたくしが言う生産性の向上とは、
「規制緩和で~、新規参入を~」
 と、所得の食い合いをさせるのではなく、
将来のインフレギャップ(超人手不足)を埋めるために、設備投資、人材投資、技術開発投資、そして公共投資という【四投資】を増やし、現在のデフレギャップを埋める
 というものです。


 モノ、ヒト、技術という経済の三要素を強化し、98年以降に毀損してしまった日本の経済力(モノ・サービスを生産する力)を取り戻すと同時に、デフレ脱却を果たすのです。そのためには、四つの投資を拡大するしかありません。

 とはいえ、未だデフレが継続している状況では、民間はなかなか設備投資や人材投資、技術開発投資に乗り出せません。もちろん、介護分野のロボット化や土木・建設分野のドローン技術導入など、ワクワクするような投資が始まっていますが、全般には広がっていません。


 だからこそ、今、リスクをとることが可能な政府が公共投資、技術開発投資を拡大するのです。政府が「今」投資を拡大することで、
「将来のインフレギャップを埋める生産性向上が達成されると同時に、今のデフレギャップを解消する」
 という、現在の日本にとって最も適切な成果を導くことができるわけです。


『地方に高速整備を 参院自民に議連
http://www.asahi.com/articles/ASJ1N6W5CJ1NUTFK00P.html
 参院自民党は20日、地方への公共投資を促す議員連盟「故郷を支援する参議院の会」を発足させた。新幹線や高速道路が都市部に偏って整備されたことが地方の衰退を招いたとして、今後10年間で10兆円規模の予算を組み、地方の高速交通網を完成させるよう政府に提言する。今夏の参院選に向け、地方の一人区の戦いを有利にする狙いがあり、安倍政権へのばらまき批判を強める野党との対立軸になる可能性もある。
 会長に就いた吉田博美・参院国対委員長は2
0日の初会合で、「我々が求めているのはばらまきの、無駄な公共事業ではない。真に必要なインフラを短期間で集中的にやり、地域の経済活性化を図ることが大事だ」と主張。議連には党所属参院議員の約8割が入り、顧問には溝手顕正・参院議員会長ら執行部が加わるなど参院自民党を挙げて地方への公共投資を求める。
 議連では、新幹線や高速道路が東京を拠点に太平洋側に偏って整備された結果、日本海側や四国など地方の衰退を招いたと指摘。今年夏の参院選から導入される鳥取と島根、徳島と高知の選挙区を統合する「合区」も、高速交通網の偏在による人口減が理由の一つだとした。議連は、地方の高速交通網を整備すれば、国内総生産(GDP)の拡大や地方創生にもつながると主張している。』


 最近の自民党としては、珍しくまともな動きが起きています。地方に対してのインフラ整備を促進するため、政府に予算措置を求める議連が参議院で発足したのです。事務局長は、西田昌司先生で、自民党所属参議院議員の八割が入りました。


 未だに公共事業悪玉論が蔓延する中、堂々と「公共投資」「インフラ整備」を求める議連が発足したことを、素直に喜びたいと思います。

 今後は「レトリック」の戦いになりますが、例えば、
「地方は人口減少しているから、公共投資やインフラ整備はいらない」
 というレトリックに対しては、
「今後の日本の人口減少は生産年齢人口比率の低下だ。生産年齢人口の割合が減る以上、求められるのはインフラ整備による生産性向上だ
 と、返す。あるいは、
「新幹線を地方都市に引くと、ストロー効果で衰退する」
 という根拠なき貶めに対しては、
新幹線という高速鉄道で地方同士を短時間で結ぶことで、商圏の拡大が可能になり、地方経済の成長に貢献する
 と、即座に反撃する。


 といったスタイルで、野党、マスコミ、そして「国民」の批判をかわしていかなければなりません


 わたくしも、一日本国民ながら、地方に適切なインフラが整備されていくよう、言論活動を通じて支援したいと思います。皆様も「故郷を支援する参議院の会」をご支援くださいませ。



「故郷を支援する会の発足を支持する!」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

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