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チャンネルAJER更新しました!

『規制緩和を考える(後編)①』三橋貴明 AJER2013.6.18(1)

http://youtu.be/kpAwByL4wPM

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明日です! 7月11日(木) 第11回烏山講演会「世界経済とマスコミの嘘」(会場:東京都)

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_42.html#karasuyama

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三橋貴明の「新」日本経済新聞のフェイスブックのページができました!https://www.facebook.com/mitsuhashipress
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 田母神先生との対談本を含め、すべて発売開始になりました!



 海竜社「強い経済が強い日本をつくる 」が増刷になりました。ありがとうございます。


 また、上記対談本の刊行記念講演会「田母神俊雄氏×三橋貴明氏「激論!平成の富国強兵論 強い経済が強い日本をつくる」」が開催されます。


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■田母神俊雄氏×三橋貴明氏 講演会「激論!平成の富国強兵論 強い経済が強い日本をつくる」刊行記念
■日時: 2013年7月19日(金)開場18:00開演18:30
■会場:八重洲ブックセンター本店 8階ギャラリーhttp://www.yaesu-book.co.jp/access/
■HP【八重洲ブックセンター】 http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/1302/
■問い合わせ先 TEL:03-3281-8201
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 何卒よろしくお願いいたします。


 さて、眠いです。 何しろ、昨日は夜遅く北海道から帰ってきて、本日は6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中!」に出演しているわけでございます(4時半起きです)。


 「おはよう寺ちゃん」の中でも取り上げましたが、朝日新聞が以下の記事を報じています。


「アベノミクスが新たなリスク」 IMFが初めて指摘
http://www.asahi.com/business/update/0710/TKY201307090487.html
 国際通貨基金(IMF)のブランシャール調査局長は9日、安倍政権の「アベノミクス」が世界経済の「新たなリスクだ」と指摘した。一方、IMFは同日、最新の世界経済見通しで、日本の2013年の実質成長率予想を前年比2・0%増に上方修正した。
 ブランシャール氏は同日の会見で、世界経済の新たな懸念材料として「中国の金融システム不安や成長の鈍化」「アベノミクス」「米国の量的緩和の縮小による世界金融の不安定化」の順で、言及した。  IMFはこれまでアベノミクスを支持してきた。リスクだと指摘するのは初めてだ。 (後略)』


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 怪しい・・・・・・・・・・・。


 ちなみに、ブランシャール氏がアベノミクスについて、どのように「世界経済の新たな懸念材料」と語っているのかは、紙面版の方には載っています。


『ブランシャール氏は、アベノミクスが信頼できる中期的な財政健全化策を伴わなければ、「投資家が日本の財政の持続性を不安視し、日本国債に高い金利を求めることが心配だ」と指摘。「そうなると財政運営は困難になり、アベノミクスは難しい状況に追い込まれる」と述べ、財政再建の取り組みを強く求めた。』


 色々な部分が突っ込みどころ満載なのですが、まずはIMFのブランシャール氏は、「財政健全化より成長を」路線のチーフ・エコノミストであり、上記の類のど素人的な「それっぽい話」はしないと思うのです。ブランシャール氏の台詞は、朝日新聞のレベルが低い記者が好む「抽象論」「抽象用語」で満ち溢れていますが、過去のブランシャール氏がこの手の抽象論を語ったのは見たことがありません。

 さらに、アベノミクスで日本の財政運営が困難になったとして、なぜそれが「世界経済の新たなリスク」になるのか、さっぱり分かりません
 加えて、そもそも国債が100%日本円建ての我が国において、
「投資家が日本の財政の持続性を不安視し、日本国債に高い金利を求める」
 などということは起き得ません。というか「財政の持続性を不安視」って、具体的に何を意味しているのでしょうか。日本政府の「デフォルト(債務不履行)」の可能性ですか。自ら日本円建てで国債を買っている金融関係者が、日本政府のデフォルトなど不安視するはずがないわけです。何しろ、日本銀行が国債を買いとってしまえば、デフォルトなど100%起き得ないのですから。
 
 ちなみに、上記について時事通信がいかに報じているかといえば、


日本、今年2%成長に上方修正=新興国、減速長期化も-IMF見通し
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013070900961
 国際通貨基金(IMF)は9日、最新の世界経済見通し(WEO)を発表した。それによると、2013年の日本の実質成長率は2.0%と、金融緩和策などの効果を踏まえて、4月時点の予想を0.5ポイント上方修正した。一方、世界全体の成長率は3.1%と0.2ポイント引き下げた上で、中国をはじめ新興国の景気減速が長期化する恐れがあると警告した。
 7月19、20両日にモスクワで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、金融危機後の世界経済をけん引してきた新興国経済の変調への対応が焦点となりそうだ。
 IMFは、日本の成長率の大幅上方修正の理由について、安倍政権下の金融緩和や財政出動によって「市場の安心感が回復し、民間需要が増大した」と説明。米国の成長率が1.7%に、ユーロ圏はマイナス0.6%に、いずれも下方修正されたことから、日本の成長率は先進7カ国で最高となる見通しだ。』


 と、「アベノミクスが世界経済の新たな懸念材料」系の情報は全く含まれていません。その他の新聞も、


『読売新聞 日本、主要国で数少ない上方修正…IMF見通し
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130709-OYT1T01356.htm?from=navr

『産経新聞 IMF世界経済見通し 新興国と米 2大リスク鮮明
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130710/fnc13071007080001-n1.htm

『日経新聞 世界経済に減速感 IMF、今年3.1%成長に下方修正
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0902N_Z00C13A7EE8000/

『毎日新聞 IMF経済見通し:世界成長率0.2ポイント下方修正
http://mainichi.jp/select/news/20130710k0000m020093000c.html


 と、一社たりとも「アベノミクスが新たなリスク」を報じている新聞はありません。といいますか、そもそもブランシャール氏のコメント(と朝日が称しているコメント)に触れたところも一紙もないのです。

 朝日新聞がブランシャール氏のコメント「として」掲載した内容は、財務省的には「ベリーウェルカム!」という感じのはずです。というわけで、増税推進派の読売新聞などが報じないはずがないのです(もし、本当にブランシャール氏が上記の通り語ったならば)。


 断言はしませんが、上記のブランシャール氏のコメントと「されている箇所」は、朝日新聞の記者の創作(捏造)である可能性が高いと思います。何しろ、語り口調が滅茶苦茶に抽象的で、まさに朝日新聞的なのです。そして、ブランシャール氏はこの手の抽象論を並べ立て、「日本の財政健全化」についてコメントしたことは、わたくしが知る限り一度もありません(日本の「成長」についてはありますが)。


 もし、上記が朝日新聞の記者の創作だとすると、これはとんでもない話です。何しろ、現在は参議院選挙の真っ最中です。選挙の最中に、IMFから、
「先進国では日本が唯一上方修正。経済成長率が2%に」
 という発表がされてしまい、
「こんなものをそのまま報道したら、自民党が勝ってしまうではないか・・・・」
 と、朝日新聞の記者が「アベノミクスが世界経済の新たな懸念材料」という記事に仕立て上げたのではないでしょうか。何しろ、新聞紙面の見出しが、
アベノミクスを懸念 IMF 中期的再建促す
 となっていました。明らかに、安倍政権の経済政策に悪印象を与える見出しです。


 もう一度書いておきますが、断定はしません。それにしても、他紙の情報と比較してみれば、怪しさ満点であるのは間違いないわけです。


 朝日新聞が「選挙」に影響を与えるべく、情報を捏造したとしたら、この新聞社はメディアとして存在する資格を喪失しているという話になります。もっとも、「(いわゆる)従軍慰安婦という捏造」一つとっても、朝日新聞が日本に存在すべき新聞社ではないことは間違いないわけですが。


「確かに、怪しい・・・・」と思われた方は、

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