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 本日は金沢で講演です。
 
 さて、ついにと言いますか、ようやくと言いますか、「コレキヨの恋文」「真冬の向日葵」に続く三部作の「完結編」、「希臘から来たソフィア 」が3月2日に発売になります。



 時間軸で言えば、「真冬の向日葵」「コレキヨの恋文」「希臘から来たソフィア」の順番になります。すなわち、時の流れで言えば、「希臘から来たソフィア」は、「コレキヨの恋文」の完全なる続編ということになります。(メインの舞台は日本です)


 とはいえ、三部作をお読み頂く際には、「コレキヨの恋文」「真冬の向日葵」「希臘から来たソフィア」の順番の方が良いと思います。スターウォーズみたいなものです。


 今回の「希臘から来たソフィア」の主人公は、三橋貴明、さかき漣コラボでは初の男性主人公で、その名も「橘航太郎」になります。航太郎が新自由主義、グローバリズムに対し、真剣に戦いを挑むというストーリーが骨子になっています。


 ヒロインである「希臘から来たソフィア 」の方が超グローバリストという無茶苦茶な設定なのですが、彼女には「グローバリスト」に加えて、裏設定があります。裏設定とは、○○○○です。分かるかな?


 読者の皆様にお願いです。今回のソフィアは、読み終わった方は、何卒「ネタバレ」しないで頂きますよう、伏してお願いい申し上げます。もしネタバレをされると、「シックス・センス」並に恐ろしいことになるかも知れませんよ・・・。


 ちなみに、今回もAmazonキャンペーンがあります。詳細は、以下「自由社」のサイトをご覧くださいませ。
http://www.jiyuusha.jp/sphia_greece/sophia_greece.html


 というわけで、ギリシャの話題(情報提供 希臘から来たソフィア の帯で「反則だ!」と叫んでいる方)。


ギリシャ、危機から脱するために成長が必要=仏大統領
http://jp.reuters.com/article/jp_eurocrisis/idJPTYE91J01120130220
 ギリシャを訪問したフランスのオランド大統領は19日、ギリシャの財政改革は緊縮策のみでは達成できないと述べ、成長を促す必要性を強調した。
 オランド大統領は「ギリシャに成長と雇用が戻ることを確認しなければならない」とし、「欧州は一層の成長が必要。これが財政赤字の削減目標を達成する方法だ」と述べた。ギリシャに対して民営化や観光業、公共部門の立て直しという点で協力する構えがあることを示した。
 ギリシャはオランド大統領の今回の訪問が、投資の促進につながることを期待している。
 ギリシャのサマラス首相は共同記者会見で、債務危機の際にギリシャがユーロ圏にとどまることを支援したフランスの動きに言及し、「われわれは欧州にとどまるために必要不可欠な支援を過去数カ月にわたってフランスから得た。現在も危機脱出に向けた支援を受けている」と述べた。
 オランド大統領は、ギリシャが取り組みを進め、約束を果たすべきだとしながら、これまでも相当な努力がなされたと評価した。欧州ではこのような試練の経験はなく、ギリシャの側に立つべきだと述べた。
 ギリシャの景気悪化やユーロ圏からの離脱懸念により、仏銀行大手クレディ・アグリコル、ソシエテ・ジェネラルはギリシャ部門を現地の競合先に売却した。これに対しオランド大統領は19日、フランスの企業がギリシャ事業に復帰し、民営化の一環で売却される国営企業の入札に参加することを見込んでいると述べた。』


 おいおい・・・、という感じです。


 オランド大統領の各発言で、
「欧州は一層の成長が必要。これが財政赤字の削減目標を達成する方法だ」
 は賛同しますが、後半の「民営化」等は、明らかに「フランスの国益」のための発言になっています。


 結局のところ、フランスも(少なくとも政治家は)まさに「希臘から来たソフィア 」のテーマである「グローバリズム」にどっぷりと染まっているように思えます。民営化とは、ギリシャのインフラの民営化です。すなわち、ギリシャの水道事業や高速道路、ガス事業などを「民営化」し、グローバル資本に売り飛ばすという話になるのです。当然、ギリシャの水道事業には、「水道事業の民営化」を得意とする(悪い意味で)フランスも興味を持っています。


 エマニュエル・トッドなど、アンチ・グローバリズムの論客の支援を受けて当選しておきながら、結局はオランド大統領も「フランスのグローバル資本」の手先と化してしまったという話なのでしょうか。何となく、第一期のオバマ政権を彷彿させます。


 現在のギリシャでは、水道を代表とする各種ライフライン系のサービスについて、民営化と外資導入が進められようとしています。当然の話として、ギリシャ国民は水道事業の民営化について猛反発しているわけでございます。


 2010年6月の時点で、ギリシャ財務省はEYATHとアテネ水道公社(双方ともにギリシャの公共水道サービス)の政府株式のシェアを、それまでの74%から51%に削減すると発表しました。さらに、現在のギリシャ財務省は、二社の政府株を100%売却しようとしているのです。完全「民営化」という話です。


 実は、フランスの大手「民間」水道会社であるスエズは、すでにしてEYATHの株式の5%を所有しています。当然、民営化が進めば株式を買い増していくことになるでしょう。


 ちなみに、スエズの幹部は06年にEYATH施設を見学した後、
「なぜテッサロニキ(ギリシャの大都市)の水はこんなに安いのですか?」
 と質問し、案内役のEYATH労働組合委員長ジョージ・アルコントプロス氏を唖然とさせたそうです。何しろ、ギリシャの水道料金は、少なくともギリシャ国民にとっては決して安くない水準なのです。


 現在のギリシャでは、毎日のように人々が水道料金の支払いの交渉のために、EYATH本部を訪れる事態になっています。
「水すら彼らには高すぎるからです」
 と、アルコントプロス氏は語っています。


 ギリシャ水道の民営化を支援する勢力は、EYATHの売却はギリシャの対外負債返済に役立つと主張しています。とはいえ、上記は実際には荒唐無稽な話なのです。何しろ、EYATHの企業価値が5000万ユーロとされているのに対し、返済が必要なギリシャの対外負債は4000億ユーロを超えるのです。


 結局のところ、ギリシャの「債務危機」という「ショック」を「活用」し、同国のインフラストラクチャーを「グローバル資本」が安く買い叩き、その後は「独占の外資系企業」として、ギリシャ国民の所得を奪取しようとしているに過ぎないのです。すなわち、ショック・ドクトリンです。


 はっきり断言しますが、公営事業の民営化など、現在のギリシャにとっては何の解決策にもなりません。と言いますか、国民のライフラインを外資に買い叩かれることになり、状況が悪化するだけの話です。


 ならば、ギリシャはどうすればいいのか。もちろん「希臘から来たソフィア 」で明らかにしているのです。


 それにしても、本日のエントリーを読むと、
フランスよ・・・・。お前もか・・・・・
 という気分になってきませんでしょうか。


「フランスよ・・・。お前もか・・・・・」と思われた方は、このリンクをクリックを
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