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チャンネルAJER 更新いたしました。
【『「インフレ」って何なんだろう①』三橋貴明 AJER2012.8.7(3)】
http://www.youtube.com/watch?v=UaeFBJd-9g8&feature=plcp
【『「インフレ」って何なんだろう②』三橋貴明 AJER2012.8.7(4)】
http://www.youtube.com/watch?v=D4yKo-4R55A&feature=plcp
珍しく「経済学的」な話。マネタリーベースとマネーストック、それにコアコアCPIについて予習してから、ご視聴くださいませ。
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8月26日(日)15時-山陽小野田市シンポジウム「企業誘致フォーラム」 開催

9月8日(土)15時45分-長浜市長浜商工会議所主催 講演会「『日本経済ダメ論』のウソ 」開催

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 李明博大統領が、
「(天皇陛下が)韓国を訪問したいのなら、独立運動で亡くなった方々に対し心からの謝罪をする必要があると(日本側に)伝えた
 と暴言を吐き、韓国外務省が、日本の羽田雄一郎国土交通相の靖国神社参拝の意向表明を受け、
「日本の責任ある人物がそうした行為をしないことを強く求める」
 と述べ、完全に内政干渉となる参拝自粛を要請するなど、もはや韓国は完全に日本の「敵性国家」と化してしまいました。とはいえ、民主党政権が「相手国にダメージを与える具体的なアクション」に打って出ることは無いでしょう。韓国側も、そんなことは百も承知だからこそ、上記の通り畳み掛けてきているわけです。


 彼らが愚かなのは、日本の政権が近いうちに変わる可能性があるということを想像していない点です。韓国人(というか朝鮮半島の人)は歴史を知らない(教えられない)せいか、想像力に欠ける傾向があります。想像力に欠けた結果、何度も亡国の憂き目に会っているわけですが、それでも歴史から学ぼうとしません。「歴史を学ばない」⇒「想像力に欠ける」⇒「亡国の憂き目に会う」⇒「それでも歴史を学ばない」。これが、朝鮮半島に生きる人々に歴史的に強く見られる特徴です。


 それはともかく、次の総選挙では、日本経済のデフレ問題への対応に加え、日本国民は「国家意識」も問われることになりました。すなわち、日本国民自身が「この国を守る意思があるか、否か」です。


 次の総選挙でも「この国を守る意思がない」政権が発足した場合、我が国は冗談抜きで(将来的に)失われてしまうことになるでしょう。現在の中韓露三カ国の攻勢を、さらに三、四年間受け続けた場合を想像してみてください。さすがに、アメリカも日本をまともな「国家」として認めなくなると思います。


 もはやこの段階に至った以上、韓国などには、これまで以上の日本への外交攻勢をかけてくれるように望みます。韓国が無礼な真似をすればするほど、「国家」を意識する日本国民が増えてきます


 デフレ問題もそうですが、本当に民主党政権は「日本の分岐路」なのだと思います。正しい経済知識や国家意識に目覚めた国民が増え、次の「選択の場」で正しい選択をすれば、我が国はこれまで以上に繁栄することになるでしょう。しかし、「選択の場」で日本国民がまたしても間違えてしまうと、ペースを加速させつつ衰退することになると思います。


 さて、分岐点と言えば、こんな記事が報じられました。


日銀の長期国債保有額、銀行券残高を超える-10日時点・市場静観
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8Q6JT6TTDSM01.html
 日本銀行が14日発表した営業毎旬報告によると、長期国債の保有額が10日時点で80兆9697億円となり、銀行券(お札)の発行残高80兆7876億円を上回った。このうち14兆4989億円は日銀が金融危機に対応した一時的な措置としている資産買い入れ等基金によるもの。国債市場では、日銀による財政補てんなどを懸念した金利の急騰は見られず、低水準(価格は高値)での取引が続いている
 日銀は財政規律や通貨に対する信認を保つため、長期国債の保有額を銀行券の発行残高以下に抑える「銀行券ルール」を定めている。その対象は日本経済の長期的な成長を促す目的の長期国債買い入れ(輪番オペ)とされ、保有額は10日時点でも66兆4709億円と、銀行券より14兆円余り少ない。
 これとは別に期間限定措置である同基金を2010年10月に創設した際には、「銀行券ルールの対象外」と明示。その後の相次ぐ緩和で基金による長期国債の購入額が増えたことで、01年3月の量的緩和措置導入時に同ルールを採用して以来、初めて合計額が銀行券を上回った。
 白川方明総裁は今年4月末の記者会見で、金融緩和の強化を目的とした基金による国債購入増により、長期国債の保有額が「年末までに銀行券を上回る」と発言。日銀は5月に公表したリポートでも同様の見通しを示している。
「市場への影響はない」
 ソシエテ・ジェネラル証券の菅原琢磨シニア円債ストラテジストは、今回の事態は「いずれ起こると想定されていた。市場への影響はないだろう」と述べた。輪番と基金による購入は「分別されており、銀行券ルールには抵触しない」と指摘。「これを機にルールを改正するという話にはならないと思う。金融政策にも影響はないだろう」と語った。
 日銀は一方で、金融緩和のための国債購入・保有増が、財政規律を失った政府の債務を中央銀行が紙幣増刷で埋め合わせる「財政ファイナンス」と市場などに受け止められないよう、情報発信に努めてきた。白川総裁は4月末の会見で「日銀は財政ファイナンスを行う考えは全くない」と強調している。
 長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは14日に0.79%。先月23日には0.72%と、過去最低の0.43%を記録した03年6月以来の水準に低下した。日本の公的債務残高の国内総生産(GDP)の約2倍と主要国で最悪の状況。しかし、財政再建の柱として野田佳彦首相が推進してきた消費増税法案が10日に成立。スイスに次いで世界で2番目に低い水準に大きな変化は見られない。 』


 どさくさで「野田政権の消費税増税法案成立で財政再建が~だから、国債金利が~」的な書き方をしていますが、社会保障と税の一体改革と日本の長期金利超低迷は、全く関係ありません。長期金利が低いのは、単に日本の銀行(などの金融機関)に集まった預金や保険料など、過剰貯蓄の行き場がないためです(デフレ深刻化で)。デフレ継続で民間の資金需要が乏しく、銀行側も不良債権化を恐れて貸し出しを増やさない以上、過剰貯蓄問題は絶対に解決しません。結果的に、国債金利は超低迷を続けます。


 などと書くと、
「銀行が海外投資を増やしたらどうするんだ!」
 などと、両替を無視した暴論を叫ぶ「愚かな人たち」がいますが、日本円は外国では使えませんので、あしからず。日本の銀行が外国に過剰貯蓄を投資しようとしても、必ず「外貨」との両替が発生します。結果、「外貨と日本円を」両替してくれた金融機関の手元に日本円は残り、結局、「貸出先がない・・・。じゃあ、国債」という話になります。


【図 2011年末時点 日本国債所有者別内訳(総額:755兆円)】
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http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_39.html#kokusai


 上記が2011年末時点の日本国債所有者別内訳です。前年と比べて「海外」が若干増えていますが、これは外国の中央銀行が米ドルに偏っていた外貨準備を、日本円で運用するようになったためです(2010年以降に増え始めました)。今や中国まで人民銀行(中央銀行)が日本円建ての外貨準備を増やしており、ドイツのブンデスバンクも来月(9月)からわざわざ日本に事務所を構え、日本国債での外貨準備の運用を始めるそうです。いやあ、破綻、破綻と叫ばれ続けて30年。日本国債、大人気でございます。


 当たり前ですが、上記日本国債は外国人所有分を含め、全てが「日本円建て」です。(日本政府には85年以降、外貨建て国債発行残高はありません)


 それはともかく、日本銀行は、
「長期国債保有額が日銀券発行残高(現金発行残高)を超えてはならない」
 という意味不明、根拠不明、経済学的にも論理的にも全く説明できない「日銀券ルール」を維持し、十分な通貨を日本国内に供給することを拒んできました。とはいえ、日銀管理下の基金が保有する長期国債を加えると、日銀券の発行残高を超えてしまいました。でも、長期金利は0.8%変わらず。


 一体、日銀券ルールは何だったんだ~っ!!! という話ですが、先にも書いた通り日銀券ルールに「論理的な根拠」はありません。単に、日本銀行の「ノリ」で勝手に目安を定めていたという話です。


 ブルームバーグの記事には、
「輪番と基金による購入は分別されており、銀行券ルールには抵触しない」
 と、難しいコメントが掲載されていますが、輪番(国債買入。図の8.96%の日銀保有の日本国債の購入)のみで日銀券発行残高を上回ったところで、金利はピクリともしないでしょう。何しろ、大元のデフレが解消しない限り、銀行は国債を買うしかないわけです。


 結局、日銀券ルールは「日本国民をデフレ深刻化で苦しめ、自殺者を増やした」以外には何の「成果」も示せず、近い将来、この世から消えることになります。

「一将功成らずして、万骨だけ枯る」
 という感じでございます。


 とはいえ、上記のような知識、情報が次第に日本国民の間に知られてきました(韓国問題含め)。情報が行きわたれば、日銀券ルールのごとき愚かな政策は不可能になります。


 次の「分岐点」において、日本国民が「繁栄」へと繋がる道を選択できるよう、わたくしは一個人として出来ることは全てやるつもりでいるのです。


 本日は靖国神社に参拝します。


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