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三橋貴明の新刊、続々登場!

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チャンネルAJER更新しました。

『日本銀行の問題(前編)①』三橋貴明  AJER2011.11.29(1)

『日本銀行の問題(前編)②』三橋貴明  AJER2011.11.29(2)

今回は「日本銀行の問題」に切り込みました。

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 PHP研究所から新刊「[図解]三橋貴明の「日本経済」の真実がよくわかる本」が発売になりました。


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【写真 安倍晋三元総理と(12/6)】
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 本日は、木下栄蔵先生の「アメリカの次の覇権国はどこか? 混迷する世界経済の先を読む! 」の発売日です(わたくしが序文を書いております)。
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http://www.amazon.co.jp/dp/4883928322/


 要するに、現在の世界で発生している問題は、バブル崩壊です。すなわち、資本主義国がある程度のインフレを伴う経済成長を続けていった結果、ある時点から(何かを切っ掛けに)スペキューレション(投機)的な投資が爆発的に増え始め、誰もが借金を増やして資産を購入し、バブル崩壊で資産価格が暴落する。それでも借金残高まで消えるわけではないので、民間が一斉に借金返済に走り、国内が過剰貯蓄状態になり、国債金利が下がる。さらに、バブル期の爆発的な設備投資により、国内の供給能力(潜在GDP)が過剰になり、需要の方は増えるどころか減り始めるため、デフレギャップが発生し、物価が下落する。


 上記の現象は、まさに「正しい資本主義国」であった日本が90年以降に(というか、97年以降に)たどった道ですが、今や、世界中の多くの国がデフレ、恐慌のとば口に差し掛かっています。


◆日本:1990年 バブル崩壊 
◆アメリカ:2007年 バブル崩壊
◆欧州:2009年 PIIGS危機が始まる
◆中国:2011年 都市部で不動産価格の暴落が始まる


 木下先生の書籍は、わたくしがデータで説明していることを、全て「数式」で証明してしまっているところが凄いところです(別に、数式ばかりが出てくるわけではないです)。


 本書は、特に第六章「日本はどう進めばいいのか?」だけでも、是非とも読んでほしいくらいです。まさに、日本がどうすればいいのか、次第に分かってきます。


 さて、木下先生は「アメリカの次に経済的な覇権国になる可能性がある国」の一つとして、ドイツを上げています(ちなみに、アメリカももちろん候補国の一つです)。実際に、ドイツの評価が最終的にどうなっているのかは、上記の書籍をお読み頂きたいのですが、ドイツに関して面白いコラムがブルームバーグに載りました。


欧州が恐れるドイツ、覇権より怖い無為-燃え盛る家を前に改築設計図

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LVQ5730YHQ0X01.html
 11月24日は米国では感謝祭の祝日だったが、欧州にとってはまたしても緊張でぴりぴりした木曜日だった。欧州議会のあるフランスのストラスブールに、ドイツのメルケル首相はいつになく遅れて到着し、フランスのサルコジ大統領とイタリアのモンティ首相を待たせた。待たせても心配はない。メルケル首相はいわばハムレット役だ。同首相なしに記者会見が始まることはない。
 その前日、欧州債務危機はついにドイツに達していた。10年債の入札が札割れになったのだ。その日の流通市場でドイツ10年国債利回りは米国債を0.3ポイント上回る水準で終了した。ブルームバーグ・ビジネス ウィーク誌12月5日号が報じる。
 メルケル首相が真実に向き合う瞬間かと思われた。ユーロの崩壊を防げるのはドイツだけだ。ユーロ崩壊は金融危機と世界的リセッション(景気後退)につながるだろう。1人の女性が、世界の運命をその手に握っていると言っても言い過ぎではない状況だ。しかし、フランス、中国、米国を含む世界の首脳らがいら立ち、戸惑い、怒りを募らせるのを尻目に、メルケル首相は繰り返し行動を拒む
 記者会見が始まって10分後、メルケル首相の発言の番が来ると、市場と世界の政治家はドイツ語での首相の発言の中から今度こそ、ユーロ共同債や欧州中央銀行(ECB)による無制限の債券購入を支持するシグナルを聞き取ろうと息を殺して耳をそばだてた。
           勝利
 ところが、メルケル首相は1ミリたりとも譲らない。ドイツの納税者にギリシャやイタリアの債務を共同で背負わせるユーロ共同債は「必要でもなく適切でもない」と首相は言明。高債務国に財政再建を強いる条約改正の手続き迅速化を重ねて呼びかけた。さらに、危機対応においてECBの役割拡大を迫らないとサルコジ大統領に約束させ、外交上の勝ち星まで挙げた。
 メルケル首相にとって快挙だ。しかし、ドイツの政策当局以外からはうめき声が上がった。欧州外交評議会(ECFR)の上級研究員、セバスチャン・ダリアン氏は「ユーロ崩壊かユーロ共同債かのどちらかへ一歩近づいただけだ」と述べた。 (中略)
           ドイツの誇り
 ドイツ人はユーロを、ドイツ・マルクの子孫で跡継ぎだと考えている。1948年に誕生したドイツ・マルクは敗戦後のドイツ人が誇れる数少ない存在の1つだった。そのマルクが1999年にユーロに縛り付けられ、2002年に完全に姿を消したとき、多くのドイツ人は断腸の思いだった。今、ユーロ反対派は声を大にしてその不当さを訴える。世界が紙幣増刷をECBに迫るなかで、ドイツ連邦銀行はECBでギリシャと同じ1票の議決権しか持たない。ドイツ人が南欧諸国の放逸と見なすものへの憤まんが、ドイツ首相の手を縛る
 しかし問題は、欧州には熟考している時間がないことだ、銀行破綻やソブリンデフォルト(債務不履行)は数カ月後ではなく数週間後に迫っている。ポーランドのシコルスキ外相は11月28日、ベルリンでの講演で、「ポーランドの外相でこんなことを言った人間はいまだかつてないと思うが、私はドイツの覇権よりもドイツの無為を恐れる」と懸念を示した。 』


 現在のユーロは、ユーロ共同債発行及びECBの国債買取拡大以外に、もはや問題解決はおろか、問題の先延ばしすらできない状況になっています。が、ドイツ国民及びメルケル首相は、通貨ユーロの価値が下がる(=インフレ率が上がる)政策について頑なに拒否し、カウントダウンの時計の針を進めていっています。


 ドイツの国民がどのように考えているのか、最も日本国民に分かりやすい例は、
「通貨の信認!などと言い、日本円の価値を下げる(インフレにする)ことを頑なに拒否している日本銀行マンの国民で構成されている国
 とでもいえばいいでしょうか。とにかく、インフレ率が少しでも上がる政策については、全てNO! これがドイツ国民だそうです。


 ドイツのインフレ嫌いは、もちろん一つはWW1以降のハイパーインフレーション(文字通り本物のハイパーインフレーション)ですが、上記の記事で二つ目の理由が分かりました。すなわち、ドイツ国民はユーロについて「ドイツ・マルク」の子供であり、ユーロの購買力が高まることを自身の喜びとして感じているようですね。


 そんなに通貨の価値が上がることが好きならば、いっそ、国内に巨大バブルを醸成し、崩壊させてデフレに突っ込めばいいじゃない、と、日本国民であるわたくしは皮肉を言いたくなってしまいますが。


「ポーランドの外相でこんなことを言った人間はいまだかつてないと思うが、私はドイツの覇権よりもドイツの無為を恐れる」


 確かに、かつて上記のようなことを言ったポーランドの外相はいそうにありませんが、現在のユーロ圏は「ドイツ国民の通貨愛」という妙な(他国人から見れば)習性により、全てが終わりに向かって突っ込んで言っているわけです。ポーランドの外相とはいえ、「これじゃあ、覇権の方がマシだ!」と言いたくなるでしょう。


 結局のところ、このドイツ国民の「ユーロへの愛情」こそが、他国民の通貨に対する感覚とあまりにも異なり、ユーロ解体の第一歩、あるいはユーロ統合の最大の障壁になるのかも知れません。


 それにしても、国ごとに問題と言うのは「特徴的」なんですね。ドイツやユーロの状況を見ていると、つくづくと分かります。あちら(欧州)の方々は、現在の日本の状況を見て、
「ああ、日本の問題は特殊だなあ・・・。というか、デフレ下で増税とか、アホじゃね?
 とか、思っている気がいたしますが。



「それはもちろん、デフレ下で増税はアホだろ」と思われた方は、

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