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三橋貴明の新刊、続々登場!
チャンネルAJER更新しました。
『バブル崩壊と資本主義(後半)③』三橋貴明 AJER2011.9.27(1)
『バブル崩壊と資本主義(後半)④』三橋貴明 AJER2011.9.27(2)
バブル崩壊の意味と意義に関して、二週にわたりお話させて頂きました。
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土曜日(10月1日)に放映されたチャンネル桜の経済討論がYoutubeで視聴できます。
【1/3【経済討論】増税は日本を救うか?[桜H23/10/1]
】
【2/3【経済討論】増税は日本を救うか?[桜H23/10/1] 】
【3/3【経済討論】増税は日本を救うか?[桜H23/10/1]
】
改めて驚いたのですが、わたくしは上記の経済討論に出演されている三名(増田悦佐氏、上念司氏、渡邉哲也氏)と対談本を出した、あるいは近々出すことになるわけですね。何と言うか、思えば遠くに来たものです。
現在、イーストプレスから近々出版される上念司氏との対談本(仮タイトル「日本経済ダメ論のウソ」)の校正をしているわけですが、物凄く面白いです。しかも、タッチというか「ノリ」が明るく、楽しい一冊になっています。
渡邉哲也氏との対談本はこれからゲラが上がってくるわけですが、やはり全く暗くありません。問題は問題として認識した上で、
「じゃあ、どうすればいいのか?」
を中心に対談しているためだと思います。確かに、現在の日本が抱えている問題、特に「情報の歪み」は深刻極まりなく、政治家は間違った情報認識に基づき、間違った政策を打ち出そうとしていますが、だからと言って、
「このままでは日本は破滅するっ!」
などと、眉間にしわを寄せて、悲観的に叫び、国民の危機感をセンセーショナルに煽り立てたところで、解決策は生み出せません(それで解決策が生み出せるならば、やってもいいですが)。
何しろ、本ブログで何十回も語っていますが、「正しい解決策は、正しい問題認識に基づかなければ編み出せない」のです。そして、正しい問題認識は、印象やフレーズや「言葉」ではなく、数値データに基づかなければ不可能です。
三橋、上念氏、渡邉氏の三名に共通しているのは、全員が数値データに基づき話をしているという点です。また、本ブログに頻繁に登場する藤井聡教授や中野剛志氏も同様です。全員が正しい数値データに基づき、解決策を講じようとしているわけです。だからこそ、語っていることに説得力が生じるのだと思います。
無論、正しい数値データを共有していたとしても、編み出される解決策が異なるケースはあります。しかし、それはそれでいいのです。どんな解決策が「最も正しかったのか」など、実のところやってみなければわかりません。
ある企業に三人の診断士(コンサルタント)が入り、別々に作業した場合、社長に提案する代替案(解決策)はバラバラになるでしょう。同じデータ(財務諸表など)を共有していたとしても、代替案は変わってきて当たり前なのです。
また、上記の五名(三橋、藤井氏、上念氏、渡邉氏、中野氏)に共通していることが、「データを元に語る」以外にも一つあります。お気づきでしょうか?
実は、上記の五名は見事に年代が一緒なのです。三橋と上念氏、渡邉氏は同い年。藤井教授は一つ年上。中野氏は一つ年下なだけなのです。
我々の年代に共通するのは、
「バブル経済は経験したが、大して美味しい目を見ていない(何しろ、学生だったので)」
ということです。
ビジネス社から出た「デフレ時代の富国論
」における藤井聡教授との対談にもありましたが、我々はバブル期の「DCブランドブーム」などを目の当たりにし、
(当時は)「これは一体、どういうことなんだろう?」
などと頭を悩ませていた世代なのです。何しろ、当時の我々は学生で、お金を稼いでいたわけではありませんので、バブル消費などとは今ひとつ、無縁でした。
というわけで、「バブルで良い目を見なかった」世代である40代前半から下の世代が、現在、次々に頭角を現しつつあるのです。これは、素晴らしいことだと思います(日本にとって)。
しかも、我々から下の世代はPCやインターネットに普通に馴染んでおり(わたくしはNECのPC88時代からのPCユーザ)、官公庁に掲載されたデータを基にさくさくとグラフを作成してしまいます。ちなみに、わたくしが定期的に更新する「日本国家のバランスシート」ですが、すでにテンプレができているため、作成にかかる時間は10分です(長くて)。
以前、あるご年配の方々を相手に講演したとき、幹事の方がいたく本「国家のバランスシート」に感心され、
「我々の時代(この方は70代)にこれを作ろうとすると、六名くらいの人員で一ヶ月かかる」
と言われたので、逆に吃驚してしまいました。
もしかしたら、バブル崩壊とは関係なく、「インターネットに慣れ親しんだ世代」ということで、40代前半から下の世代が次々に世に出始めているのかも知れません。(実際のところは、わたくしには分かりません)
10月31日(月)に19時から、上記の登場したお二方(中野剛志氏、上念司氏)、さらには「あの」西田昌司先生をもお招きした「2012年 大恐慌に沈む世界 蘇る日本」の出版記念パーティを赤坂で開催致します(会場で当書籍の購入もできます)。本出版記念パーティは、三橋貴明後援会の後援会員限定のイベントになります。西田先生や中野さん、上念さん(ゲストはまだいらっしゃいますが、おいおいご紹介致します)などと直でお話をしたいという後援会員の皆様は、ふるってご参加下さいませ。
申込は↓こちらから。
https://mitsuhashi-takaaki.jp/forms/party.php
【2011年8月 欧州主要国及び日本、アメリカの失業率(単位:%) 】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_35.html#Unemp11Aug
欧州の8月の失業率が出ました。特に、ギリシャの2011年6月末時点(これまでは3月末時点)の失業率が出たのは注目です。
16.7%・・・。一気にアイルランドを抜き去ってしまいました。
このギリシャですが、未だに緊縮財政に対する抗議活動が続いています。
『ギリシャデモ過熱で観光業にも影響 過激派も集結(10/02 11:54)
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/211002013.html
財政破綻の瀬戸際にあるギリシャでは、過激派らも参加するなど反政府デモが加熱しています。国の主要産業である観光業へも影響が出始めています。
アテネの議会前広場には1日、過激派として知られる無政府主義組織が集まりました。周辺は一時騒然となりましたが、衝突などは起きませんでした。観光業への影響も出てきています。地元の旅行代理店などによりますと、交通機関のストライキは解除されたものの、今後も断続的にストライキが続くという予測から、エーゲ海クルーズや遺跡観光ツアーのキャンセルが相次いでいます。アテネでは、今後も公務員など大規模な組合組織がデモを計画していて、政府への反発が収まる兆しはありません。』
いわゆる無政府主義者といわれる過激派も、緊縮財政への抗議活動に参加し、ギリシャ情勢は緊迫してきました(今のところ、過激派と公権力の大々的な衝突はないようですが)。
失業率が16.7%の国が緊縮財政・・・・。何と言うか、この種のセンセーショナルな用語は使いたくないのですが、さすがに「終わっています」。外国の資金(ギリシャの対外負債)でかりそめの繁栄をしていた以上、仕方がないのですが。
さて、失業率といえば、ギリシャ以上に雇用環境が悪化している国があります。スペインです。
スペインの失業率は21.2%と、前月比で0.1%悪化しました。(この水準では、0.1%程度の変動などどうでもよさそうですが)。
このスペインで、ついに地方銀行の国営化が始まりました。
『スペインが地域金融機関3行を管理下に、資本増強コスト75.5億ユーロ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aQwIRXKl.vb4
スペイン銀行(中央銀行)は政府が定めた新たな最低資本基準を期限までに達成できなかった地域金融機関3行を管理下に置いた。
30日の発表資料によると、スペイン政府の銀行救済基金である「銀行再建基金(FROB)」は、カイシャカタルーニャとノバカイシャガリシア、UNNIMが経営している銀行を管理する。スペイン中銀によると、3行と経営破綻して7月に国有化されたカハ・デ・アオロス・デル・メディテラネオの資本増強コストは計75億5000万ユーロ(約7800億円)になるという。 』
先日の対談本企画向け対談で、渡邉氏が、
「スペイン、イタリアについては、話題にし始めると大変なことになり、手の打ちようがないので、みんな黙っている」
と巧いことをいていましたが、皆が空気を読んで「黙っていた」国々においても、危機は淡々と進行しています。
別に、
「世界が大変だから、日本は大丈夫」
といった話をしたいわけではありません。自国の問題を解決するに当たり、そのためのリソース(資本、市場、技術、生産力など)を日本は十分に持っており、世界には持っていない国が多いという話です。
もちろん、問題解決のためのリソースが十分にあったとしても、それを活用することがなければ、問題は解決しません。日本はこのままデフレに苦しみ、虎の子の供給能力を失い、将来世代が悲惨な目に会うでしょう。
とはいえ、現時点で十分なリソースを持っており、我々の選択次第で「繁栄する日本」を将来世代に残すことができるということも、これまた間違いがない事実なのです。現在の政治家や政権(民主党)は確かに問題です。だからと言って、
「日本は民主党政権でオワタ。もう何をやってもダメだ」
などと思い込むことは、単なる負け犬主義に過ぎず、思考停止しているも同然です。リソースは十分にあるわけですから、あとはそれを活用すればいいだけの話です。
と、考える人たちが、わたくしの世代から「たまたま」次々に世に出始めたという現実を、わたくしは心底から嬉しく思うわけです。何しろ、五年前までのわたくしは一人きりでしたから。しかし、今はもう一人ではないと確信しています。
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