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 本日の「Daily故人献金ニュース!」(情報提供:uya*ag* 様 los*m*iq 様 多謝!)
  
「威一郎氏の代から」虚偽献金 鳩山首相元秘書
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091018/crm0910180140003-n1.htm
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題で、東京地検特捜部から任意で事情聴取を受けた鳩山氏の元公設第1秘書が「先代のころから同じような形態でやっていた。長年の慣習だった」と周囲に話していたことが17日、関係者への取材で分かった。鳩山氏側が父、故威一郎元外相側の手法を取り入れ、長期にわたって虚偽記載を繰り返していた疑いが浮上した。
 関係者によると、元秘書は、6月に虚偽記載が明らかになった後、知人に対し、「長年の慣習だった。政治家の個人資産を他からの献金に偽装するやり方は、鳩山氏の父親の代からやってきたことだから」と明かしたという。(後略)』

 この「元秘書」って、芳賀大輔氏のことですか・・・・。唖然。
 鳩山の主張「秘書が、自分(鳩山)への個人献金が少ないのを見かねて独断でやった」という主張が、大元からひっくり返されてしまいました。芳賀氏は、確か鳩山の元公設第一秘書というだけではなく、長年「鳩山家」の番頭みたいな地位にあったはずなので、話は符合します。
 産経新聞がスクープしているくらいですから、検察は当然抑えているでしょうね(と言うか、「関係者」って検察でしょう、どうせ)。
 いよいよ煮詰まってきました。

 さて、この種の深刻なニュースには事欠かない鳩山由紀夫ですが、最近、最も「なるほど」と思わせたのは、以下の記事です。

赤字国債批判強まれば「公約一部見送りも」…首相
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091016-OYT1T00073.htm
 鳩山首相は15日夕、民主党の衆院選のマニフェスト(政権公約)の実現とその財源としての赤字国債増発について、「『マニフェストの実現より、国債をこれ以上発行してはいけない』と国民の意思として伝えられたら、そういう(公約を見送る)方向もある」と述べた。
 赤字国債発行への批判が強まれば、一部の公約の実現を見送ることもあり得るとする考えを示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。』

 この記事を読み、
ああ・・・。こいつは本当~に誰からも嫌われたくないし、責任を追及されるのが嫌なんだなあ・・・
 と、つくづく思いました。
 政治家の仕事とは、古来より「利害関係の調整」です。要するに、揉めた人々の間に立ち、与えられた権力を背景に利害を調整するのが仕事なわけです。当然ながら、その政治家の行為により不利益を被る人は出るわけで、その人は政治家を憎むでしょう。しかし、政治とは、本来そういうものなのです。
 中国などでは、この「政治のパワー」が極端に大きくなり、誰もが自分に有利になるように利害を調整してほしいため、政治家への賄賂が横行しています(中国だけじゃないけど)。中国の場合は、その「政治家」が「共産官僚」であり、人民の選挙で選ばれたわけではなく、人民に対抗手段がないのが問題というわけですね。
 民主国家では、曲がりなりにも国民が選挙で政治家を選択できる仕組みになっています。すなわち、政治家は「仕事をした結果、嫌われ、選挙で落とされる」ことも、ある意味で業務の一部になっているのです。「誰からも嫌われませんでした」では、政治家の仕事をしていないも同然ということになります。
 人々の利害を調整する以上、誰かから嫌われ、批判されるのは当然です。それでも政治家を続けたいならば、明確に「自分の使命」を自覚し続けなければ、やってられないでしょう。(他人から嫌われるのが平気な人は、あまりいません。)
 鳩山が真実、マニフェストを実現するのが「自分の使命」と考えているならば、赤字国債批判など無視して強行すればいいのです。結果、惨憺たる結果に終わった場合は、当然、鳩山自身の責任となり、罵倒の嵐でしょう。
 また、逆にマニフェストよりも「財政健全化」が急務だと信じたならば、赤字国債を減らし、マニフェストも放棄すればいいのです。無論、世論からは轟々たる批判の声が浴びせられることになりますが、そこで責任を取るのが、政治家の仕事なのです。
 鳩山の言い方は、
そんなに文句言うなら、マニフェスト見送るよ。でもね、これは君たち(国民)のせいであって、ボクのせいじゃないからね
 とうい、「お前は、幼稚園に入園したばかりのガキかっ!」と、思わず突っ込んでしまいたくなるほど、子供じみています。
 そもそも、マニフェスト自体が財源を無視し、無謀なものであった場合は、当然ながら表紙にドーンッと顔が載っていた人(鳩山)が責任を追及されるべきです。その手の検証に踏み込むと、自分の責任になってしまう(さすがに、それは理解しているようですが)ため、
やめてもいいけど、ボクの責任じゃないからね。君たちに言われたから、やめるんだよ
 と、言っているわけですね。

 故人献金問題も同様です。
 鳩山は虚偽献金を追及されたとき、全面的に秘書に責任を押しつけると同時に、収支を「訂正」してしまいました。すなわち、虚偽献金という法律違反自体は、認めてしまったわけです。要するに、
自分は、全面的に無罪です。責任を追及しないでね、批判もしないでね
 とやりたかったのでしょうが、おかげで後から次々に矛盾が噴出し、がんじがらめ状態に追い込まれてしまいました。
 思えば、虚偽献金問題が出たときに、責任を取って代表を辞任しておけば、ここまで悲惨な状況(鳩山も、日本国民も)にはならなかったでしょう。ここに至った以上、鳩山には「嫌われたくない、批判されたくない」というメンタリティが酷似した最大の支援者、すなわちマスメディアと共に、早急に没落して欲しいと願うばかりです。


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