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 アメリカのドル防衛宣言は、早くも世界の各国の経済に影響を与え始めました。
 ところで、始めに昨日のブログに書いた「今までも「強いドルが望ましい」レベルの発言は何度もありましたが、実際に手持ちの外貨でドルを買い戻す介入をFRBがしたというのは、わたしの記憶にはありません。」ですが、70年代後半にアメリカは実際にドル買い介入による通貨防衛を行っているようです。もしも今年、本当にドル買い介入を行ったとしたら、実に三十年ぶりということになりますね。

 
アジア通貨動向(11日)=総じて下落、米利上げ観測拡大で米ドルが上昇
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK012056920080611
[シンガポール 11日 ロイター] 11日午前のアジア通貨は、総じて下落。米当局者による一連の発言を受けて米連邦準備理事会(FRB)が年内にも利上げに踏み切るのではないかとの観測が広がり、米ドルが主要通貨に対して上昇している。
 バーツ<THB=TH>は、前日のアジア取引終盤から0.5%近く安い1米ドル=33.12バーツまで下落した。しかし、9日につけた5カ月ぶり安値の33.41バーツは上回っている。
 米ドルが多くの通貨に対して上昇していることがバーツ安の原因だとトレーダーらはみている。あるトレーダーは「タイ中央銀行は前日に1米ドル=33.1バーツ近辺で市場介入を行ったため、現在の水準でも介入に踏み切る可能性がある」と述べた。タイ中銀はバーツの下落を防ぐため、前週から今週にかけて連日のバーツ買い・米ドル売り介入を行ったとみられている。
 韓国、フィリピン、インド、インドネシアなど他の国々の中央銀行も、インフレ懸念から自国通貨防衛の米ドル売り介入を行っているとみられている。

 JPモルガンのストラテジストはリサーチノートで「われわれは、こうした中央銀行の動きはインフレ抑制に軸足を置いた金融政策に沿ったものとみており、各国中銀がこのような政策行動をとり続けることで市場が安定すると予想している」と述べた。
 対ユーロ<EUR=>と対円<JPY=>で今週大きく上昇している米ドルは、引き続き高値で推移。インフレを強く警戒するバーナンキFRB議長の9日の発言を受け、市場では年内にも利上げが行われるとの観測が広がった。
 また、米当局者らが相次いで米ドルの動向を注視していると発言し、ドル安に歯止めをかけるためにドル買い介入の可能性を排除しない姿勢を示した。
 シンガポールドル<SGD=>は一時、0.5%安の1米ドル=1.3740シンガポールドルに下落。
 フィリピンペソ<PHP=>はほぼ0.2%安の1米ドル=44.50ペソに下落し、昨年10月以来の安値をつけた。
 人民元<CNY=CFXS>は1米ドル=6.9252元まで下落。10日には、切り上げ後の最高値となる6.9140元をつけていた。
 ただ、シンガポールドルと人民元については、両国がインフレ抑制のツールとして為替を用いるとの見方から、今後はさらに上昇するとみられている。』

 本ブログでは日米中韓以外はあまりヲチ対象にしていないので、とりあえずは必死に為替防衛を続ける韓銀の姿から。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_02.html#KRWMay28-Jun1108
 
 原油高に端を発するインフレーション、そしてドル高を引き金にした通貨暴落に脅かされている韓国銀行は、日々、手持ちの?(外貨準備)でウォンを買う為替防衛を続けています。ジリジリとウォン安になり(グラフ上は上昇)、韓銀の介入により一気にウォン高になる(グラフ上は下落)様子がお分かり頂けるでしょう。しかし、もはや韓銀以外にウォンの買い手がいないような有様です。
 アメリカは今年中に利上げに転じ、軸足を明確にインフレ阻止に移すと見られますが、当局の金融引き締めはアメリカや世界の銀行の業績を更に悪化させ、失業率を益々悪化させることになります。ですが、それでも「インフレよりはマシだ」とアメリカ当局は判断したようですね。(個人的には、この判断は正しいと思います)
 しかし、米ドルは対ユーロでの下落が顕著なわけですが(むしろユーロが高すぎるわけですが)、アメリカ同様にインフレ恐怖症のECBは7月にも利上げを実施する見込みです。アメリカが為替防衛の介入をする場合は、最も効果的なのは手持ちのユーロでのドル購入ですが、先に欧州に利上げをされてしまえば、外貨の無駄遣いに終わるような気もします。
 そう言えば、韓銀の金利見直しの時期が近づいてきました。韓国はいい加減に利上げに舵を取るべきだと言い続けてきましたが、果たして今回はどうなるでしょうか。

 ところで、いつまで経ってもYahoo!ファイナンスの中国株価(長期)が更新されないので、中国情報局からチャートを拝借してきました。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_02.html#ChinaStock080611

 本日も上海総合株式指数は下落をしましたので、
10月のピークからの下落率は、実に49.85%!ぎりぎり半値割れだけは耐え忍んでいます。
 米欧韓と同じくインフレ恐怖症の中国が、金融緩和に動くことは考えられませんので、上海総合株式指数は今週末までには3000ポイントを切るのではないでしょうか。
 ところで、2チャンネル東亜+板の上海株スレッドで、4月中旬に東京新聞に掲載された中国のデイトレーダーたちの記事が掲載されていましたので、転載させて頂きます。この記事を読むと、中国の株式バブルが、かつての日本よりもはるかに深刻である事がわかります。何が深刻なのかと言えば、これを読むと株式投資に夢中になっている庶民たちが、そもそも資本主義を理解していないことが如実に分かるのです。


下降続ける上海株 トレーダー不安と期待 『五輪で回復』後の売却狙う
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008041602003969.html (リンク切れ)
・デイトレーダー歴十一年の上海市の男性(51)
「五輪前に五〇〇〇に回復したら、売却する」と株価上昇しか念頭にない
政府は北京五輪を成功させないとメンツを失う。二〇〇一年に株価は下落しても、再び上がった。今回も大丈夫だ」。
・不動産取引仲介会社の社長(35)は本業よりも株取引にご執心
「六月前には指数は八〇〇〇になる。最終的には一万を超す」と、含み損の返上どころか利益を試算する。
 「荒唐無稽(むけい)じゃない。誰も半年間で株価が半減すると思わなかった。急騰だって同じ
・上海市内でレストランを経営する男性(46)も本業よりも株優先の毎日
「五輪で回復する。中国は国内市場が大きいから、まだ成長する」
・デイトレーダーの女性(51)
「来月から株価は上がる。これ以上、株価が下がると会社がつぶれちゃう。五輪もあるし、政府が許さないわよ」

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