梁柱三
神学者 梁柱三は1879年生まれ、プロテスタントの信者20歳でキリスト教徒になる。
外国で学び、37歳の時帰国。帰国後、監理教協成教神学校教授に就任。
梁柱三の論文 財産論
二つの聖書的根拠によっている。その一つは、「地と空中と海とを従わせるのは人の仕事である。とある創世記の創造の記事である。
そして第二は「神が所有者であることと、人間の執事の職分」という新約の思想である。
「人はおのおの、財産の中に神の霊の志が含まれていることを知り、おのおの人の執事としての態度を持つのが当然であることを知るであろう」
要するに、万物は創造主である神のものである。をそれゆえに、我々は神のものである。
これは神は治めるように人間に委託されたものである。それゆえに、我々は神のものを任せられた管理人として、心を尽くして
これを扱わなければならないということである。第一編の委任論では次のように言う。
おおよそいのちは神が人間に委託したものであるから、どんなものをもったとしても実は所有するのではなく
かえって負債を負うことである」「所有者である神が人間を信用されてのことである。」「所有者である神が人間を信用されることの
表示として財産を下さっていると信じ、また人間はその信用してくださることに忠実に答えるべきだと考えよ」
〈人間はすべての財産を持つが、管理人が主人のものを預かっているようにし、その財産を使うときは、その所有者の命令にだけ
全く服従するのが当然であることを知らせてくださった。これは人類の歴史のうえで初めてのことである」
これに基礎をおいて、彼の十一献金が生まれる。彼は「十一献金の大目的」という文章で次のように言う。
「教会員に十一献金を捧げよと教える目的は、その金で教会の借金でも返そうと言うのでではなく・・・・
「教会の財政難を免れようという政策でもない」「これは人をして、神の所有権を認め、これをお返ししょうとすることである」「十一を出す精神は、神を崇うことを知らせようとすることである」