No.093 「想いを乗せて、さようならH嬢③」
「初同伴は食べ放題♪」
おばんですヾ(@^▽^@)ノ
さ~て、今回は「想いを乗せて、さようならH嬢」のパート③になります♪
その前に確認なんですが、以前俺は
という二つの記事をアップしました。
読んだ事のない方は、まずそちらを読んだ後に、
こちらに戻って頂ければ幸いです。
*
俺は今までに数百人のキャバ嬢を見てきた。
その中で指名した嬢は数十人に絞られる。
更にその中でもこの子に出逢えて本当に良かったと思える嬢は、
僅かに一握りしかいなかった。
その一握りに、H嬢が入っていることは言うまでもない。
なにせ、俺が?年間、数百回に及ぶキャバクラ遊びで、
唯一同伴したホステスなんだから・・・。
ある程度H嬢の指名を重ねた俺は、
別に恋心は抱いていなかったものの、
店での飲み以外にも違ったシチュエーションで
逢いたいなと思うようになっていた。
なんせ同伴・アフター嫌いな俺である。
本来であれば、この辺で店外デートに誘うのがセオリーなのだが、
H嬢は店外に誘えない理由があった。
H嬢は毎週休まず月~土まで出勤していた。
つまり、日曜日が唯一の休みである。
しかも、彼女には家庭の事情があって、
毎週日曜日には必ず実家のある※富良野へ帰っていたのだ。
※設定を変えてます。(あれこれ想像しないように 笑)
「お父さん身体弱いのに、
お母さんが入院してるから、家のことをしてあげないと」
あまり詳しくは聞かなかったが、
俺が店外を誘わない充分な理由になった。
H嬢は自分の要求はなにひとつしてこなかった。
俺が顔を出すと、その度に純粋に喜んでくれた。
だから、俺も彼女を困らせるようなことはしたくなかったのだ。
たとえそれが嘘であっても、それを突き詰める気にはなれなかった。
そんなある日、H嬢と飲んでいると、
なぜか好きな食べ物の話題に。
「私、しゃぶしゃぶが好きなんだよね♪」
「あー俺もしゃぶしゃぶ好きだなぁ、今度行くか?」
何気に口から出た言葉だったが、
そんな言葉も真に受けるH嬢は少し困った様子。
思わず俺は「じゃあ今度同伴で行こう!」
と、自分でも驚きの一言を発してしまった。
なーに言ってやがる俺。
( ̄□ ̄;)
同伴しないのは俺のポリシーじゃなかったんかい(><;)
「誕生日にしてもらった御礼ってことで♪」
俺の言葉に、H嬢は嬉しそうに首を縦に振った。
後日、ススキノの某所で待ち合わせ。
辺りにはまだ雪は降っていなかったが、
刻一刻と冬の到来を告げるかのような、
冷たい風が吹いていたことを覚えている。
ちょっと早く着き過ぎてしまった俺は、
ふと見上げた先にクラセガを発見♪
立ち寄ってみると、UFOキャッチャーが目に入る。
ちょうど取れそうなドナルドと視線が合った。
(そういえばH嬢、家にドナルドダックがいっぱいあるって言ってたよな)
冗談半分で試しにワンコイン入れてみたら、いきなりゲット!!
まぁ、ツカミのネタってことで、
俺はセカンドバックにドナルドをしまいこんだ。
時間も迫り、初めての同伴ということでやけに緊張感はあったが、
行く店が緊張感とはかけ離れた所なので、あまり意識はしなくて済んだ。
・・・というのも、しゃぶしゃぶを食べに行くということで、
俺のリストアップの中には、
高級和牛を食べさせてくれるお店が頭にあったのだが、
H嬢は和牛よりも「ラムしゃぶ」を食べたいと、
しかも「食べ放題のしゃぶしゃぶが良い♪」
と、同伴場所を指定してきたのだ(汗)
初めての要求らしい要求?
そんなわけで、俺たちは思いっきり大衆的な雰囲気漂う
「〇海しゃぶしゃぶ」に行く事になった。
実はこの日、何を喋ったとか、
あまり覚えてないっす(→o←)ゞ
「食べ放題だから、ガッツリ食べないと損しちゃうよ!」
「なんでそんなにムキになんねん(汗)」
でも、H嬢が一生懸命食べてる姿が微笑ましくて、
なんか会話ってより、食べてる姿をずっと見ていた気がする。
そんな俺の初同伴はアッという間に終わり、お店へ行く事に。
店でもいつもと変わらず何気ない話をして、
こちらもアッという間に90分が経つ。
チェックしてもらおうと、カバンに手をかけた時に、
俺はドナルドの存在を思い出した。
ツカミで渡すつもりが、すっかり忘れていた俺。
「あ、カバン開けたらこんなの出てきたよ♪」
H嬢の目の前に差し出したドナルド。
H嬢はいきなりでちょっとビックリした様子だったものの、
「ありがとう♪」と喜んで受け取った。
「んじゃ帰るわ!また来るな♪」
翌日、H嬢から写メ付きのメールが来た。
写メにはたくさんのドナルドのぬいぐるみが写っており、
その真ん中にはUFOキャッチャーでゲットした
ドナルドがちょこんと座っていた。
「たかちゃん昨日は本当に楽しかった♪ありがとね!!」
今でもその写メは持ってます♪
俺とH嬢は、目に見えてお互いの距離が縮まったわけではなかったが、
この頃から心の中で少しずつ距離が縮まっているような、
俺はそんな気がしていた。
しかし、まさか突然の別れが間近に迫っているとは、
当然ながら気づくはずもなかった。
ごめんね(。-人-。)
それでは次回に続きます☆
☆SuperTakachan☆
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