No.046 「俺の友達B君について③」
「B君、結婚!?」
やっほーヘ(゚∀゚*)ノ
お待ちかねかどうかは解りませぬが、
「俺の友達B君について」パート③です(´0ノ`*)
B君のお気に入り、A店のC嬢に逢いに行った俺たち二人は、
その後しばらく仕事が忙しくなって会う機会がめっきり減ってしまった。
そんな中で、俺とB君がお世話になっている共通の先輩、
「D社長」と、そして「E君、F君」と俺の4人で、
たまたま居酒屋で飲む機会があったんだ。
ちなみにD社長はなかなか豪快な人で、
つい先日も一緒に海外に行かないかと誘われたばかり。
「急すぎるし、普通に平日だからムリですよぉ」と、
貧乏暇ナシな俺の返答は決まっている。
楽しい宴の時間もピークを迎えていたちょうどその時、
D社長の言葉に一同が注目した。
「そういえば、Bのやつ・・・近々結婚するんだって?」
一同の視線がD社長に集まった。
Bとはもちろん、俺の友達B君である。
ここにいるメンバーは全員B君を知るメンバーなので、
B君が結婚するとなると決して他人事ではない。
しかし、B君がどういう人物であるかというのは、ここにいる全員が知っている。
実はB君は過去にニュークラブの女の子に入れ込んで、
マンションの家賃からアクセサリー、バッグ、
おまけに車まで買って上げていたという隠された過去があるのだ。
これで肉体関係もあって、
お互いにギブアンドテイクの関係が成立しているのであればまだ良いのだが、
B君は純粋にハマっており、また相手の女性も一線を越えさせることもなく、
ある一定を貢がせると、風のように姿を消したというのだ。
また、B君の逸話はこれだけではない。
とある風俗嬢にハマって、毎週のように通い詰め、
どうやら店でも外でもいわゆる本番行為を行なっていたらしいのだが、
本人は真剣交際をしている意識だったらしく、またこちらのケースも、
相手の風俗嬢が引退すると同時に音信不通になったという。
そんなB君が結婚するのだ。
当然相手の女性が誰であるかということは、
B君と親交深いここにいるメンバーであれば誰かが知っているはずである。
一般的に交際期間ゼロで結婚するはずがないし、
少なからず交際期間があれば誰かが気づいているはずだからだ。
しかし、D社長以外にB君が結婚するという事実を知っている者は、
誰一人いなかったのだ。
「どこの誰と結婚するの?」
E君は明らかに疑いの目でD社長を見ている。
E君はここの中の誰よりもB君を長く知っているので、
自分が聞いていないのにD社長が知っているというのは、
どう考えても腑に落ちないのだろう。
「いや、詳しくは聞いていないけど、札幌のハタチぐらいの子らしいぞ」
俺はなにか嫌な予感がした。
「それ、いつ聞いた話なんですか?」
俺はまさかと思いつつも、
まずは事実を正確に探る必要があると思ったのだ。
「こないだBを誘って海外に行った時に、
ビール片手に浜辺を眺めながら話した時だったんだけど・・・」
D社長の話に一同が聞き入った。
B君は浜辺の夕日があまりにもきれいだったので、
次に来る時はぜひ彼女も連れて来たいと話したそうだった。
当然、D社長は「彼女できたのか!」・・・と、自分のことのように大喜びして、
その日はB君の彼女が出来たお祝いパーティーを開催したらしい。
そして、B君はその彼女と結婚を考えているとまで心境を告白したそうな。。。
ますます混迷する話だ。
ここにいるメンバーはB君とは公私共に親しくしているはずなのに、
誰一人としてB君に彼女がいることすらも知らないのだ。
「ひょっとして、俺・・・その相手のこと知っているかもしれません」
俺が言葉を発すると、一同の視線が一気に集まった。
次回に続く。。。
☆SuperTakachan☆
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