大蓉園オリジナル! | 長楽未央「楽しみの盆栽」

大蓉園オリジナル!

昨日は大寒でしたね。ガーン

一年で最も寒いとされていますが、

これからもっと寒くなってくる様ですよ。


私がお世話になった一茶菴 では、

大掛かりな建物の修復をしております。

特殊な作業が多く、すごい技術を持った

職人さんが手掛けられていました。

そんな職人さんが使う道具も特注品が多く、

作業や使い手に合わせて作られるそうです。


業種は違うけれど、

同じ職人として”良い仕事”をするには

”良い腕”と”良い道具”が、不可欠です!!


そこで、当園の先代が特別に作らせた

道具の一つに”突きノミ”があります!!


長楽未央「楽しみの盆栽」-突きノミ1
これは昔ながらに”鍛冶屋”が一つ一つ焼入れをして

金槌で叩いて形成した物です!!


こだわりの一つ目

切れ味に拘り「青鋼」と言う”高級鋼”を使用し、

良く切れ、また切れ味が長く持続します!!


刃物は良く切れないと、

変に力が入り余計な所まで傷を付けてしまったりします。


良く切れる刃物で傷口を処理すると

傷口の細胞を潰す事が少なくなり、傷巻きが良くなります。

それと芽を接いだりする場合も

接地面が多くなり、活着率が良くなります。



こだわりの二つ目


長楽未央「楽しみの盆栽」-突きノミ2
全長を33.5cmに長くしました!!

長くする事で雑木等の枝が良く出来ている物でも

枝を傷めずに懐の方まで入れる事ができます。


長楽未央「楽しみの盆栽」-突きノミ6
長すぎても使いずらく、力も入りません。

また、短すぎても奥まで届かず、

33.5cm位が一番良かったです。



こだわりの三つ目

刃先の角度と丸みです。


長楽未央「楽しみの盆栽」-突きノミ3

長楽未央「楽しみの盆栽」-突きノミ4
刃先の角度を寝かせ過ぎると

傷口を抉る時に上手く使えません。

また、逆に角度が急すぎると、

進入角度が大きくなり、狭い隙間に入れ難くなります。



長楽未央「楽しみの盆栽」-突きノミ5
刃先の丸みも大きすぎると、

ピンポイントに削る事ができず、

また、抉る様な処理をする際も抉り難くなります。

逆に小さすぎるのも効率が悪くなり、

削り跡の線が多く残ります。

これ位の丸みが、

抉る際にも調整しやすく効率も良いです。


まだ、色々と細かく拘った部分はありますが

大まかな拘りを挙げてみました。


サイズも

5ミリ・7ミリ・9ミリと三種類あります。


長楽未央「楽しみの盆栽」-突きノミ1
刃物は作ってから

長く寝かせれば(使わずに置いておく)寝かせるほど

鋼が馴染み、粘りが出て

良く切れるようになると言われています。


このノミも30年ほど寝かせてあります。


このノミを作った職人さんも高齢で

頼んでも作ってもらえなくなりました。

他の職人さんに頼んでも

旨く希望道理に出来るかわかりません。

それに金額的にも2倍から3倍ほど高くなるようです。


当園で使うためだけに作った物ですが

お客様の強い要望があり、今回数本だけですが

お分けさせて頂こうかと思っております。!!


近々、ホームページ で掲載します。にひひ