台湾の色々2ーー『黒』とそのほかの色 | 台湾観光のブログ

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『黒』

台湾の伝統的生活の中で、あまり見かけない色です。「黒道=やくざ」「黒金=賄賂」という風に、悪いイメージを表す言葉に多く出てきます。「厚臉皮黑心肝=面の皮が厚く腹黒い」という言葉もあります。


台湾の結婚式に参加する時は、日本の黒い礼服は避けて、部分使いの黒い服に留めましょう。



葬式に出席する時は、肌の露出が少ない地味な色合いの服装がいいでしょう。日本の映画「おくりびと」が台湾でもヒットし、最近では、日本式葬儀に良く似た雰囲気で執り行われ、日本風の喪服を着て参列する人も増えました。
 

『黒白』
台湾語で、「黒白講(オペコン)」という言い方があります。黒と白のように物事の対極にあることを混ぜ合わせて話すということから、「でたらめを言う、うそつき」という意味になるのでしょう。


屋台の看板で見かける「黒白切」は、魯味(台湾風煮込み料理)の様々な材料を自分の好きなものを好きな分だけ切って盛り付けてくれるというものです。以前は、「黒白」とう料理があるのだと思っていました(笑)
 

『黄色』
「黄色小説=色っぽい小説」
「黄色い話=エッチな話」のように、日本ではピンクで表現されそうなものは、黄色で表現します。


『緑』

中華文明の「緑の帽子をかぶった男性」は、「妻を寝取られた男性」と意味します。ご夫婦で台湾へ遊びに来られる際には、ご主人は緑の帽子をかぶらないほうが無難です。
 

『色の名字』
台湾をはじめとする中華系の人の苗字(姓)に色の名前があります。
「朱」「黄」「藍」「白」「紅」「金」、そのほかにも、まだあると思いますが、私が出会ったのは、これくらいです。
 
『政治の色』
大統領選や国会議員、首長選挙が近づくと、友人、同僚同士の会話に、「あなたは何色?」という言葉が出てきます。これは、「藍色=国民党」「緑=民進党」「橘色=親民党」のことで、「私は緑」というと、民進党を支持するという意味になります。政治問題に無関心な場合は、「没有顔色=色が無い」とでも答えると無難ですね。
 

風習が違うと色に対する考えも結構違います。「郷に入らば郷に従え」ですから、台湾旅行の際の参考になれば幸いです。
 
 
藤井雅恵
1968年富山県生まれのAB型。新潟大学卒業。2000年に客家系台湾人男性と結婚し、台中市へ。2003年末から、東鴻旅行社勤務。台湾のガイドライセンスを取得し、大好きな台湾のあれこれを日本の人々に紹介する毎日。台中市在住。ブログ「台湾台中おせっかい日記」。