台湾観光のブログ

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「台湾観光」は台湾の観光地・文化を始め、
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台湾観光月刊は財団法人台湾観光協会が発行しているフリーペーパーです。引用、伝載の場合は出所を明らかにしてください。

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※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/溫宏嘉・視野創異行銷



彰化 

静かな街の散歩旅
台中市と隣り合う彰化市は、素朴な風情漂う地方都市。清代から台湾中部の政治経済の中心として栄えてきた街には各時代の歴史的建造物が数多く残っており、歴史の深さが感じられる。彰化ならではのご当地グルメや、古民家カフェも魅力的だ。台湾鉄道彰化駅から半径約2㎞以内に人気観光スポットが集中しているので、のんびり歩いてまわることができる。彰化で歴史とご当地グルメをめぐる散歩旅に出かけよう!



Access:台湾鉄道彰化駅から徒歩またはタクシーで各スポットへ

おすすめコース
1日目:台湾鉄道・高速鉄道彰化駅→八卦山→駅前
2日目:駅北側エリア→台湾鉄道・高速鉄道彰化駅
 

 

八卦山
八卦山大仏風景区


八卦山の大仏は1961年に完成した彰化のランドマーク。門をくぐり、両脇にそれぞれ16体の石像が並ぶ参道を上がっていくと、9頭の龍が空を仰ぐ「九龍池」を配した半円形の広場に出る。

 


広場前方の市内を一望できる眺望台は夜景観賞スポットとしても有名だ。振り返ると、山頂に座す釈迦牟尼大仏が目に入る。

 



鉄筋コンクリート造りの大仏は高さ約22m。内部は各階に仏像が安置されており、拝観もできる。迫力満点の彰化の大仏様に会いに行こう!

 


大仏の胎内は拝観可

大仏の後方に建つ1972年建造の大仏殿

Add:彰化縣彰化市溫泉路31號
Open:8:30-17:30
Ticket:入園無料


八卦山天空歩道


八卦山大仏寺から彰化生活美学館まで全長約1㎞をつなぐ台湾最長の天空歩道。歩道の高さは地上6mから最高16mほどあり、樹々が作る緑のトンネルを抜けたり、彰化の市街地を一望したりと、変化に富んだ空中散歩が楽しめる。


Add:彰化縣彰化市溫泉路31號から卦山路18號の間
Open:24時間開放


卦山村


八卦山大仏の門前に位置する「卦山村」は、工芸家、画家、音楽家、デザイナーなどのアトリエや個性的なカフェが集まるアートビレッジ。ここは職人やアーティストの作品創作の場であると同時に、DIY教室や講座を通してゲストと交流する場でもある。卦山村を散策していると、様々なジャンルのアトリエが彰化の新しい世代の生活美学を見せてくれるだろう。

 



2階の「野花小姐」は美味しいハーブティーがいただけるカフェ。台湾産の食材を使って毎日手作りするスイーツは、甘さひかえめで素材の味を大切にしている。ハーブティーを片手に、窓の外に揺れる樹々を眺めながら、静かなティータイムを過ごしたい。



左から野草茶、生乳酪蛋糕(苺レアチーズ)、果醬氣泡飲(ベリーサイダー)

卦山村
Add:彰化縣彰化市卦山路8-1號
Open:10:00-18:00、金曜・土曜10:00-20:00、月曜休園
Ticket:入園無料
Web:facebook
※DIY教室・講座・イベントは不定期開催

野花小姐
Add:卦山村2F-15
Open:13:00-18:00、月曜・火曜定休
Ticket:ミニマムチャージ1人ドリンク1杯
Web:facebook.com/MissWildflowers


南天宮十八地獄

1階と2階は1971年の建設で、3階と4階は1979年の増築


八卦山の麓に佇む「南天宮」は地獄めぐりができることで知られる道教寺院。1階は地獄の最高神・東嶽大帝の廟で、「十八地獄」は2階だ。

 

 

鬼の門をくぐり、あの世とこの世を隔てる「奈何橋」を渡ると、東嶽大帝配下の十王による亡者の審判の場面が続く。

 



電動人形が凄惨な裁きの様子を再現しており、おどろおどろしい照明や音響も相まって、子供は怖がって泣いてしまうかもしれないが、大人は昭和レトロな演出に懐かしさを覚えるだろう。

 



3階は西遊記の斉天大聖(孫悟空)を祀る廟で、続く4階の「魔界怪譚」では仏教説話や民間説話の場面が再現されている。外に出ると、最後は南天宮の祭礼や西遊記の場面で締めくくりだ。ぜひ八卦山と併せて参拝し、地獄と極楽を同時に体験してみよう。



Add:彰化縣彰化市公園路一段187巷12號
Open:8:00-18:30
Ticket:NT$50
※正殿右手の階段は八卦山大仏前に通じており、2階出口からも階段に出られる(2階からは入場不可)


古民家カフェ
紅葉大旅社 光彫童玩咖啡庁


彰化駅前商店街の路地に佇む昭和レトロなカフェ。もとは1960年代に建てられた旅館で、駅前商店街の衰退後は2000年代から児童文化館、カフェと業態を変えながら営業を続け、2023年にプロジェクションマッピングと児童遊戯をミックスしたカフェとしてリニューアルオープンを果たした。

 


赤い手すりの階段も雰囲気満点(2階は非公開)


建物には「紅葉大旅社」の看板が掲げられ、ロビーのフロントにも旅館時代の黒板が残されているなど、往時の面影が色濃く残っている。黒電話やブラウン管テレビなどが置かれた客席もノスタルジックな雰囲気だ。

 



スイーツのおすすめは、かための昭和なプリン「焦滴滴的苦布丁」。こだわりコーヒーや、抹茶ラテ、エルダーフラワーソーダ「接骨木氣泡水」などのドリンクとあわせて、ゆったりカフェタイムを楽しもう。


左から接骨木氣泡水、焦滴滴的苦布丁、抹茶拿鐵

Add:彰化市長安街100巷5號
Open:11:00-18:00、水曜定休
Ticket:ミニマムチャージ1人ドリンク1杯、席利用100分
Web:instagram.com/redleaf.hotel

小西巷
カフェ周辺の「小西巷」には彰化の歴史や文化を題材にしたアートが並んでおり、路地散歩が楽しめる。




ご当地グルメ
彰化三宝の肉圓・爌肉飯・貓鼠麵を食す!

阿三肉圓
でんぷんの皮で豚肉餡を包んで低温の油で揚げる「肉圓」は彰化必食グルメ。「阿三」の肉圓は、一度蒸しあげてから高温の油で揚げるので、外はカリカリ、中はモチモチの独特な食感が楽しめる。

 


左上から時計回りで龍骨髓湯、小肉圓、干貝肉圓、金針湯


「干貝肉圓」は干し貝柱、蒸したアヒルの卵の唐揚、干し椎茸、豚肉入りで、「小肉圓」は干し貝柱抜きの一回り小さいタイプ。美味しさを引き立てる特製だれはニンニク入りのやや甘い醤油だれだ。スープは豚の脊髄と豚ひき肉の茶碗蒸し入りの「龍骨髓湯」や、金針花、肉団子、白菜入りの「金針湯」が人気。



Add:彰化縣彰化市三民路242號
Open:10:30-19:00、月曜・火曜定休
Web:facebook.com/a3meatball


蚵ㄚ仁・肉臊爌肉飯
トロトロの豚の角煮が口の中でほろりとほぐれ、白米と至福のハーモニーを奏でる「爌肉飯」も彰化名物のひとつ。肉そぼろをご飯にかけた「肉臊飯」は、半熟目玉焼きをのせて食べるのがおすすめ。

 

左上から時計回りで肉臊飯、爌肉飯、蚵仔仁湯、滷豆腐、白菜滷、燙青菜

「蚵仔仁湯」は牡蠣がたっぷりのスープ。とろみをつけた牡蠣はプリプリで、薬味のショウガと台湾バジルが爽やかな風味を添えている。


Add:彰化縣彰化市民權路245號
Open:11:00-20:00、月曜定休
Web:facebook


貓鼠麵
ユニークな名前は、1921年に店を開いた陳兄弟が2人とも干支が鼠で動作が俊敏だったことからついたあだ名「老鼠仔」の台湾語の発音が由来。

 


貓鼠三寶麵、豬腳(豚足の醤油煮)


平麺、香菇貢丸(椎茸入り肉団子)、手工雞捲(野菜入りの細長い肉団子)、燕丸(豚肉で作った皮で豚肉餡を包んだワンタン)を、豚もも肉、ヒラメの干物、ハマグリを煮込んだ山海のうまみたっぷりのスープが包み込む、彰化人の故郷の味だ。


Add:彰化縣彰化市陳稜路223號
Open:9:00-20:00、木曜定休
Web:facebook


おかわり!
發仔麵
「發仔麵」は肉そぼろ、ニラ、モヤシが具材のシンプルな麺。肉そぼろは、その日に食肉処理したばかりの豚バラ肉と揚げネギを炒め、秘伝の調味料を加えて1時間半煮込んで作る。

 

湯麵、乾麵、綜合湯

麺は米粉(ビーフン)や粿仔條(ライスヌードル)も選べ、汁なし、汁ありどちらも味わい深く美味。煮卵は必ず注文しよう。午前中は緑の看板で創業者の息子家族、午後は赤い看板で娘家族が店を切り盛りしており、それぞれにファンがいる。


Add:彰化縣彰化市南郭路一段143號
Open:6:00-12:45、14:30-22:00
Web:facebook.com/HanLinHuang182


彰化のおみやげ
不二坊


近年中秋節の贈り物として台湾で大流行中の「蛋黃酥」は、パイ風の皮で卵黄の塩漬け入りの小豆餡を包んだ中華菓子。「不二坊」の蛋黃酥は、さっくりしたパイ、卵黄のコク、ほどよい甘さのこし餡のバランスが絶妙だ。平日も開店前から行列ができる超人気店なので、時間に余裕を持って出かけよう。

 



Add:彰化縣彰化市中正路一段293號
Open:9:00–12:00、14:30–18:00、月曜定休(売り切れ次第終了)
※消費期限常温7日
※蛋黃酥は台中市豊原の菓子店「宝泉」から広まったとされる中華菓子


卦山燒


彰化名物の「卦山燒」は、大仏が鎮座する彰化の景勝地・八卦山にあやかって名付けられた焼饅頭。カステラ生地で餡をはさんで焼き上げた姿も味も日本のもみじ饅頭によく似ていて親しみがわく。餡は紅豆(あずき)、牛奶豆沙(ミルク餡)、 乳酪豆沙(チーズ餡)の3種類。


Add:彰化縣彰化市民生路152號
Open:9:00-20:30
※消費期限常温15日


玉華珍餅行


人気の「麻糬」は餅で餡を包み、きな粉をまぶしたひと口サイズの餅菓子。餅は中身の餡の色が透けて見えるほど薄く、求肥のようにやわらかい。餡は紅豆(あずき餡)、芝麻(すりごま)、花生(落花生粉)の3種類。どれも甘さ控えめで繊細な味わいだ。



Add:彰化縣彰化市辭修路244號
Open:8:10–12:00、13:10–17:00、火曜定休(売り切れ次第終了)
※消費期限常温2日


宝珍香


「桂圓蛋糕」は、香りがよく甘いドライ龍眼をたっぷり使い、表面にクルミを散らしたカップケーキ。1911年創業の「宝珍香」は桂圓蛋糕の生みの親として知られている。店舗は彰化駅から車で15分ほど離れているが、わざわざ足を運ぶ人も多い。

Add:彰化縣彰化市彰南路二段169號
Open:8:00-22:00
※消費期限常温4日(個包装14日)




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