台湾観光のブログ

「台湾観光月刊」は台湾の観光地・文化を始め、
イベントや業界情報まで富んだインフォメーションをお届けしております。


テーマ:
 
企劃構成‧文/朱佳雯 写真/宋育玫‧視野創異行銷


台湾本島中部の雲林県は農業大県であるとともに、宗教民俗文化のメッカとしても知られる。北港の朝天宮は媽祖廟として篤い信仰を集め、地方工芸の発展を支えてきた。元宵節になると朝天宮は工夫を凝らした眩い灯篭で飾られる。そのため北港は「灯篭の故郷」とも呼ばれている。

2017年台湾ランタンフェスティバルはこの雲林で開催される。今号はメインランタンが設置される虎尾・北港両地および周辺の西螺や土庫をご紹介する。ランタン祭りの観賞とあわせて、雲林県の豊かな風土に触れたい。

Access:
1. 高速鉄道雲林駅(虎尾)より台西客運バスに乗り換え北港・西螺・土庫へ。
2. 台湾鉄道斗六駅から台湾好行バス北港虎尾線で北港・虎尾へ。

北港虎尾線 www.yunlinshuttlebus.com.tw/beigangHuwei



 


2017台湾ランタンフェスティバル 2/11-19

2017年台湾ランタンフェスティバルは雲林県でまもなく幕を開ける。2月8日より2月10日までがプレオープン。2月11日が正式の号砲となる。フェスティバルの会場は虎尾(高速鉄道特定区・農博生態パーク)および北港(中山路商圈・観光大橋)という二つのゾーンに分かれ、農業・人形芝居・宗教・工芸といった面から雲林ならではの特色を打ち出す。七ルートのシャトルバスを観衆のために運行する予定だ。
 
2017taiwanlantern.net
 

虎尾

 虎尾鎮は雲林県の中央部に位置する。台湾高速鉄道が2015年に新設した三駅の一つがこの虎尾だ。日本時代は製糖業の重鎮を占め、現在往時の建築がリニューアルされ布袋戯館・書店・カフェとして再利用されている。
 

スポットを巡る

農博公園
 

農博公園は2013年から2014年にかけて開催された「雲林農業博覧会」の会場にあたり、同時に2017年は雲林ランタンフェスティバルの舞台となる。敷地は約18ヘクタールに達し、博覧会後も常設展として一部保留されているほか、空間は芸術祭などに利用されている。高速鉄道雲林駅より車で5分。市民憩いの場所でもある。


剪紙芸術村
 

剪紙(切り紙)は慶事に家中の装飾に利用され、かつて女子には欠かせない手芸の一つだった。2012年度虎尾科技大学の教学に携わる作家鄭元東が学生を率いて北渓社区で、真っ白の壁面に十二支・門神などを切り絵風に描いた。その結果、北渓里は台湾で唯一、中国伝統工芸がテーマとなったアートビレッジとして評判を集めている。

Add: 虎尾鎮北渓里3鄰北渓29号(龍安宮)


頂渓ねこアート村
 

頂渓の集落においても、虎尾科技大学の師生が描いたネコの絵本が話題になっている。題して「屋上の猫」。主人公のネコは、可愛い挿絵となったり、集落の壁や屋根を彩ったり、地域の雰囲気を一変させた。現在多くの旅人が訪れ、ネコたちとの記念写真に収まる。

Add: 虎尾鎮中山路56-1号


雲林故事館
 

1923年創建の虎尾郡守官邸跡をリニューアルして再利用している。文字・芝居といった方式で地方の故事を表現。口述史・文学・絵本創作の拠点ともいえる。館内には地元作家の文学作品・画作・絵本が展示され、虎尾ならではの風土が息づく。
 


Add: 虎尾鎮林森路一段528号
Open: 10:00-18:00、月曜‧火曜定休


雲林布袋戯館
 

日本時代の台南州虎尾郡役所跡。往時の行政センターが布袋戯館に生まれ変わっている。「布袋戯」とは当地伝統の人形劇で、館内では台湾布袋戯四大流派の名人とその家族を紹介し、伝統の人形や古い写真などの文物が展示されている。
 


Add: 虎尾鎮林森路一段498号
Open: 10:00-18:00、月曜定休


虎尾糖廠‧虎尾鉄橋
 

虎尾は製糖業が盛んで、かつては「糖都」と呼ばれた。現在台湾に現存する製糖場の一つが当地にある。虎尾糖廠は1907年の創建で、台湾随一の産量を誇った。参観は要事前予約。毎年11月から3月にかけて、さとうきび列車が再現される。場内では自製のアイスキャンデーがいただけるほか、同心公園・虎尾鉄橋および虎尾駅・軌道など往時繁栄の面影を偲ぶことができる。
 



 

お薦めの美食

虎尾厝沙龍Huwei Salon
 

1940年代に創建された和洋折衷の建物で、「台湾糖業の都」にふさわしい風格を具える。現在書店・サロンを兼ねたレストランとして再生。オーナーの本業は骨董家具商。屋内には19-20世紀の欧風の家具がしつらえられ、読書・飲食・各種文化交流に利用されている。
 


Add: 虎尾鎮民権路51巷3号
Open: 11:00-22:00、月曜定休
Web: www.huweisalon.com


炭焼「鴨蛋糕」
 

玉子ケーキと言えば、大半が鶏卵を使用している。ところが当店は鴨蛋(アヒルの玉子)が原料。しかもいまなお木炭で焼いているという。焼きたての「鴨蛋糕」は口あたり滑らか。しかも三個たった10元。地元民ご愛用のおやつである。

Add: 虎尾鎮中正路50号(華南銀行向かい)
Open: 6:30-15:00


阿世香菇肉羹
 

六十年の老舗。看板の「香菇肉羹」は濃厚なスープに、豚肉・タケノコ・シイタケ・白菜がいっぱい。脂身と赤身の組み合わせがぴったりの「魯肉飯」とあわせていただきたい。

Add: 虎尾鎮華南路31巷1号
Open: 7:00-18:00 


虎尾魷魚羹麺
 

「羹(ゲン)」は台湾伝統料理の一つ。片栗粉でとろみをつけたスープで、重労働を支えるエネルギー食品だった。農業県の雲林はこの「羹料理」が豊富。虎尾魷魚羹麺にはカツオ・タケノコ・油ネギが入り、奥行きのある味わい。肉羹飯はとろりとした豚の口当たりが人気だ。

Add: 虎尾鎮和平路131号
Open: 8:00-20:00


王家当帰鴨肉麺線
 

鴨肉(アヒル)は漢方では重要な活力源とみられている。薬膳スープに軟らかく煮込んだ鴨肉を入りソーメン、これが当店看板の「当帰麺線」である。「鴨米血」「アヒルの内臓の盛り合わせ」も欠かせない美食。

Add: 虎尾鎮民生路37-8号
Open: 10:00-22:30


阿甘薯叔イモ専売店
 

雲林は台湾サツマイモの産地。虎尾科技大学近くのイモ専売店では各種加工商品を販売している。中でも揚げたての「黄金地瓜球」は、さくさくの外皮ととろりとした餡がぴったりマッチ。餡は黒糖とサトイモの二種から選ぶ。

Add: 虎尾鎮文化路32号
Open: 14:30-22:30、金曜定休
 

土庫

 土庫は雲林のほぼ中央に位置し、虎尾に接するので、あわせて周遊したい。土庫はニンニクの産地として知られ、台湾全島の八割以上を出荷している。近年は歴史的建物や美食による町おこしに取り組んでいる。


順天宮
 

土庫の信仰の中心で、媽祖を祀る。県指定の史跡である。境内は精緻な彫刻と交趾陶芸の粋が結集しているほか、日本時代の祭事に使った神輿や文物が保存されている。廟前の第一市場は地域振興の文化スペースにリノベーション中である。

 
土庫庄役場‧土庫故事屋
 

土庫は日本時代、土庫庄と呼ばれていた。1934年に落成した庄役場は大戦後も鎮公所として使用されてきた。現在は特産の展示即売や展覧会場として再生された。「土庫故事屋」は純和風建築の庄役場官舎。現在は親子の読書・文化スペースとなっている。
 


土庫故事館
Add: 土庫鎮成功路59号
Open: 水曜-日曜9:00-18:00、月曜‧火曜定休


怪人花枝羹麺
 

現在二代目が経営。順天宮そばに位置し、手ごろな価格から多くの参拝者が立ち寄る。お薦めの「生炒花枝和鱔魚麺」はボリュームもたっぷり。キャベツのスープはほんのり甘くニンニクの風味もきいている。好みで五印醋や自家製トウガラシを加えていただく。

Add: 土庫鎮中正路105号
Open: 10:00-22:30、月曜定休


土庫肉包
 

土庫伝統の商店街に構える肉まん屋は三代目。平時は肉包(肉まん)と饅頭(中華パン)の二種だが、節句に合わせた商品も臨時に登場する。手のひら大の肉包には、豚肉・タケノコ・ニンジンなど具がたっぷり。ほくほくの香りにもひかれる。

Add: 土庫鎮中山路196号
Open: 月曜-土曜11:00-18:30、日曜7:30-18:30


巴比鹹酥鶏
 

屋台から起こした「鹹酥鶏」屋。「鹹酥鶏」とは台湾風から揚げである。現在はカフェのように明るい店内にイスとテーブルが用意されている。看板は、鹹酥鶏・百頁豆腐・紅豆年糕。好みに応じて海鮮あるいは野菜類をあわせる。自製の胡椒塩で味を調える。

Add: 土庫鎮中山路48号
Open: 17:00-23:00、月曜定休


雙糕潤
 

雙糕潤は土庫伝統の点心で、もち米で外皮をつくり、月桃の葉で包み、中の餡には黒糖が入る。平日は黒糖のみだが、休日には小豆・ごま・ピーナッツとテイストが増える。防腐剤不使用のため要冷蔵。

Add: 土庫鎮中山路45号
Open: 7:00-売切まで、月曜定休
 

北港

 雲林県西南方に位置する町で、北港渓を境に嘉義県と接する。台湾庶民の信仰を代表する聖地であることから、多くの匠が育ち、「灯篭の故郷」と称される。
 

スポットを巡る

朝天宮

北港朝天宮は1700年の創建から400年の歴史を誇る。媽祖を祀り、国の史跡に指定されている。旧暦三月には全島の媽祖像が北港に帰省する。「北港迎媽祖」と呼ばれるこの行事は台湾を代表する宗教イベント。朝天宮後方の文化ビルには「媽祖景観公園」がしつらえられ、花崗岩製の媽祖像が印象深い。

Add: 北港鎮中山路178号


北港工芸坊

宗教の聖地「北港」には「寺廟建築」とともに「芸陣文化」「祭事活動」が発達し、多くの工芸職人が活躍してきた。北港工芸の美を継承するため、北港工芸坊は2013年に開館。地場職人の作品を展示するほか、DIY体験教室を開いている。

Add: 北港鎮共和街2号
Open: 水曜-日曜10:00-16:00、月曜‧火曜定休


振興戯院
 

朝天宮前の商店街にたつ振興戯院は1954年に創建された映画館。時代の流れとともに休業し、現在一階は日興堂餅舖が開店。二階には往時の放映施設や懐かしい生活器具が保存されている。

Add: 北港鎮中山路42号


武徳宮
 

北港武徳宮は武財神と呼ばれる「趙公明」を祀る。「五路財神爺」とも称される神様だ。廟前の藍色の金炉は世界最大。財運祈願にふさわしいしつらえである。そばには台湾初の寺廟カフェ「楽咖啡」が店開き。参拝後の一杯が好評だ。



Add: 北港鎮華勝路330号
Web: www.wude.org.tw


好神文創
 

2016年11月の開幕。創業者は敬虔な媽祖信徒で、日頃より宗教関係の文物を蒐集していたという。店内には寺廟をイメージした多彩な生活用品・アイデアグッズがいっぱい。携帯の匂い袋(御守)のほか特製のミニ神輿や仏像のフィギュアなどレアものもある。

Add: 北港鎮中山路102号


諸元内科診所
 

歴史のある古い診療所。三階の小さな花園は知る人ぞ知る秘密のスポット。サボテンのなかに交趾焼の大型彫塑作品が配置されている。鮮烈な色彩の対比と大胆な造型が幻想の世界へと誘う。診療所を開設した故蔡深河医師は台北帝国大学を卒業後、故郷に錦を飾った。生命力みなぎる「サボテン」が医院創立のモットー。病人たちの気晴らしに開いた花園だが、近年は一般市民の参観に開放している。



Add: 北港鎮中山路125号
 

お薦めの美食

陳家煎盤粿
 

「煎盤粿」は米食の一種で、地元住民の朝食になる。「米漿」と呼ばれる糊状の米粉を蒸しあげてプリン状にする。米腸・香腸(ソーセージ)・魯大腸を加え、醤油とニンニクをのせれば出来上がり。かつおだしのお汁がついてくる。

Add: 北港鎮光明路84号
Open: 6:30-12:30、不定休


阿豊油飯麺線糊
 

看板の「麺線糊加蛋」は手のべソーメンを長時間煮こんで糊状にし、生玉子を割って混ぜるというシンプルながら栄養は充分。一碗20元。これに蝦仁油飯と魚丸湯を添えれば満腹!

Add: 北港鎮中山路198-1号
Open: 6:00-12:30、水曜定休


福安鴨肉飯
 

平日でも行列ができる人気店。「鴨肉飯」は白飯の上にアヒル肉の千切りと鴨油ソースをかけた小さなどんぶり。一碗20元。「鴨肉冬粉」は軟らかいアヒル肉の春雨スープ。ショウガにちょっと載せるのが秘訣。

Add:北港鎮中山路37号
Open: 11:00-19:00


北港圓仔湯
 

食後のデザートにお薦めは中山路上の北港圓仔湯。三代目の老舗。「綜合圓仔湯」には小豆・緑豆・ピーナッツおよび手作り白玉が勢ぞろい。冬には熱々、夏にはアイスで。自製の「糯米糰(もち)」の食感も格別。

Add: 北港鎮中山路29号
Open: 11:00-23:00


祥記花生酥
 

120年の歴史を擁する。純麦芽糖と北港産の落花生を使ったピーナッツ風味のちんすこう。香りがよく、ひと口頬張ると麦芽糖とピーナッツの口当たりが絶妙だ。毎日手作りされる。冷やすと、さくさく感が高まる。北港の旅には欠かせないお土産だ。

Add: 北港鎮中山路157号
Open: 10:00-17:00、不定休


 

西螺

 西螺鎮は雲林県の北端に位置し、北は濁水渓を挟んで彰化県と接する。米と醬油が名産の農業の里である。域内には142棟の歴史的な町屋を有する。モダニズムとアールデコトの影響を残した伝統の街並みからは80年前の息吹が感じられる。西螺大橋はランドマーク的存在。


延平老街文化館(捷発乾記茶荘)
 
清代末期、福建省から来台した許金氏が西螺に開いた茶葉店。1932年に創建された当時は福建風の三合院スタイルだったが、1936年に洋館に改装。現在最前列の建物は展示室およびビジターセンターとして使用され、無料で日本語音声ガイド器材および自転車を貸し出している。
 


Add: 西螺鎮延平路92号
Tel: +886-5-586-1444
Open: 火曜-日曜8:30-17:30、月曜休館
Service: ガイド解説,半日1000元,全日1500元。7日前までに要予約
※無料音声ガイドシステムおよび自転車のレンタルは要身分証明


東市場
 

西螺の住居区画改正後、商業が発達し人口が増加した。東市場および西螺戯院は町の中心として賑わったが、1953年西螺大橋が開通し、中央市場が営業を開始すると、人波は西へと移り、東市場は沒落する。近年市場が修復され、地元のアーチストが進駐するようになり、西螺の特産品のほか郷土色豊かな作品が手に入る。
 


Add: 西螺鎮延平路35-49号
Open: 火曜-日曜、月曜定休


西螺大橋
 
 
濁水渓を跨ぐ西螺大橋は1937年に起工したものの大戦で中断。最終的に1953年に落成した。全長1939.03メートルに及ぶ、台湾西部縦断交通の要衝として鎮座する。完成時はサンフランシスコのゴールデンブリッジに次ぐ世界第二の長さを誇った。当初はサトウキビを運ぶ軌道が併設されていたが、現在は撤去されている。その役割には変化があっても、堂々たる鉄橋の姿は西螺のランドマークにふさわしい。


丸荘醬油工廠
 
醬油は西螺特産の一つ。延平街の丸荘醬油は1909年の創業で、百年を超える歴史がある。黒豆を使った古来の醸造法を堅持し、西螺ならではの水質と気候もあって、芳醇な黒豆蔭油を製造している。工場は参観可。即売店も併設。数十個の甕が並ぶ場内は壮観だ。
 


Add: 西螺鎮延平路25号
Tel: +886-5-586-3666
Open: 8:00-20:30(9:00-16:30ガイドあり、11:30-13:00ガイドなし)


黃記九層粿
 

西螺のコメはかつて皇室にも献上された記録がある。九層粿は濁水米を磨り潰して糊状にし、五時間蒸しあげると。醬油膏・油ネギ・ニンニクを載せれば西螺人定番の朝ごはん。早暁から昼前までの営業。

Add: 西螺鎮建興路286号


琴連碗粿
 

四年寝かせた古米から製作する。豚肉・干し大根・茹で玉子および南投埔里産のシイタケで具材を煮込む。ソースは六時間煮込んだ豆腐乳にもち米・在来米・蓬莱米のパウダーを混ぜてつくる。小豆味のテイストは小豆と黒糖の自然の甘味が心地よい。

Add: 西螺鎮延平路75号
Open: 6:30-18:00


 
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