おじいちゃん | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

私は今年、58歳になるのである。

 

気はものすごく若いので、40代あたりから魂年齢は成長していないと思う。自慢ではないが、落ち着きもない。

 

が、しかし、年々、トシをとっていくのである。もうあと2年で還暦を迎える。

 

昔なら、定年退職し、年金暮らしをしてもいいようなトシになってしまうわけであるが、私たちのような自営業者は‥‥とくに当社は、自転車を漕ぎつづけておかないと倒れるだけなのである。

 

最近、どうも、ふくらはぎに筋力がついてきたと思っていたのであるが、長年、漕ぎつづけている自転車のせいだと思われる。

 

さて、気分だけ若い私に、昨年、とてもショッキングな出来事があったのを、いま、思い出したので、忘れないうちに書いておくこととする。

 

じつは、この話は去年の秋に書こうと思っていたのであるが、ライターのみっちゃんともども忘れていたのである。思い出したいま、書いてしまうのである。

 

去年の11月、南大東島から帰ってすぐ、私は京都に行った。

 

うちの息子の大学の学園祭に、嫁と母親を連れていったのである。

 

なにゆえか、うちの嫁と母親は学園祭好きなのである。うちの母親なんか、「来年は京都に泊まり、一泊二日で連れていけ」というぐらい学園祭好きなのである。

 

うちの息子は大学で“競技カルタ部”に入っている。最近はマンガの『ちはやふる』でも有名な競技カルタなのである。

 

なにゆえ、そんなクラブに入ったかは不明なのであるが、マンガの『ちはやふる』はモテない男の子が競技カルタでメキメキ腕を上げ、モテるようになるというストーリーなので、そのへんは親として察するものがあるのである。百人一首

 

そして、そのクラブで餃子の屋台を出すのであるが、ノルマがあるらしく、「買いにきてほしい」という依頼があったのである。うちの母親なんか、孫からの依頼なので、「あるだけ全部の餃子を買ってやろうじゃないか!」という勢いなのである。

 

競技カルタ部の屋台の餃子は1パック4個入りで200円であった。息子は手作り餃子だと言っていたが、付近に『大阪王将』の餃子の紙袋が散乱していたところを見ると、どうも、『大阪王将』の手作り餃子だったようである。王将

 

大学の学園祭は、キャンパスの至るところに屋台がある。まず、どこにあるのかがわからず、ウロウロしていたのである。

 

とりあえず、トシゆえ、足があまり丈夫ではないうちの母親と嫁をイベント会場に置き、私が屋台を探す役割となったのである。つまり、私は餃子難民だったわけである。

 

と、なんと、「競技カルタ部・餃子の屋台オープン!」などという看板を持った人たちが営業に出ていたのである。

 

「おお、これこそはまさに天の助け

 

思わず、そのおねえさんたちに声をかけたのである。

 

「とっても餃子が食べたい気分なので、あなたの屋台のところまで連れていってください」

 

そして、そのお姉さんたちに連れられ、屋台に行くと、うちの息子が餃子を焼いていたのである。

 

ふだんから父親である私を尊敬し、「おっさん」と呼んでいるわが息子は、ここでも私を見ると当然のように「おっさん、なんぼ買うてくれるんや?」と高飛車に言うわけである。

 

まわりにいるクラブのメンバーは顔面蒼白になって息子に言うのである。

 

「平くん、お客様になんという失礼なことを‥‥」

 

ふだんから、父親を尊敬しているわが息子は言うのである。

 

「あ、ええんです。このおっさんは身内ですから」

 

すると、私をこの屋台まで連れてきてくれた、ちょっぴりカワイイ、いや、だいぶカワイイあの女子大生が私に言ったのである。

 

「あ、ひょっとして、平くんのご家族の方ですか?」

 

「あ、はい‥‥」

 

「平くんのおじいちゃん?」

 

人生で初めて、おじいちゃんに間違われたのである。

 

しかしながら、世間のシビアな目で見たら、私はもうおじいちゃんなのかもしれぬ‥‥。ブタ

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