悩みごとがあるのである。
それも、けっこう追いつまった問題なのである。
8月に入ったにもかかわらず、いまだに夏休みの予定が決まらないのである。
例年、夏の5日間ワークのあとは5日ほど休みがもらえる。去年までは夏山登山に行っていたのであるが、いや、今年ももちろん行く気満々なのであるが、どこに行くかが決まらないのである。
いつも訓練に励んでいた地元・六甲山の登山道が去年の大雨で崩壊し、登れなくなっている。
六甲山には登山道がたくさんあるのだが、私がいつも利用していたのは紅葉谷登山道で、道の上をロープウェイが通っている。そこで、自分の足で登っては、ロープウェイで下るとか、ロープウェイで上って、下りを自分で歩くとか、登山修行にはなにかと便利なルートだったのである。
ちなみに、読者のみなさんは「下りの修行っていったって、ただ下るだけでしょ?」と思われるかもしれないのだが、下りのほうが足は疲れる。
素人のみなさんが富士山に行くと、登れるが下れないということがよく起こるという。下りでは足が疲れて棒のようになってしまい、後ろ向きでないと歩けなくなったりすることがよくあるのである。
「芸能人は歯が命、登山は下りが大事」。
みなさんにもよく覚えておいていただきたいのである。
というわけで、今年は冬から春にかけてあまり鍛えていないので、弱気なのである。
けっこういろいろな山に登ってしまったので、「行きたい!」と思うのはハードなところばかりになってきている。
いちばん行きたいルートは2つある。
一つは、『裏剱温泉ルート』である。
このルートでは、山頂にはまったく登らない。また、すべてのクライマーが憧れる剱岳にも登らない(危ないから)。
そのふもとの剱沢雪渓を下り、さらに仙人峠を下ったそのむこうに仙人温泉といわれる温泉がある。その温泉から下りに下ると、吉村昭の小説『高熱隧道』で有名な阿曽原温泉に着く。
さらにそこから水平歩道という断崖絶壁に作られた登山道を5時間ほど落ちずに歩くことができたとしたら、黒部トロッコ電車の終点である欅平に着くのである。
欅平にはいろいろな温泉があるので、私は勝手にこのルートを『裏剱温泉ルート』と呼んでいるのである。
初日は立山室堂あたりに泊まってのスタートであるから、登山をしながら温泉を満喫できるのであるが、最低でも4泊、予備日を入れれば6日はほしいのがこのルートだからして、無料セミナーやフォローアップセミナーをブッチする気がないとなかなか行けないのである。
もう一つは、黒部の山の奥の奥の奥にある『高天原温泉』という天上の楽園のようなネーミングの温泉を目指すルートである。
そこには、山小屋で2泊しながらでないとたどり着けない。しかも、雨が降ったりして、川の水かさが増えるとこれまたたどり着けない。
雲ノ平という登山マニア憧れの黒部の秘境のさらに奥にある日本一到達困難な温泉であり、私が勝手にわが温泉の師匠と呼んでいる郡司勇氏もまだ行ってはおられないのである。
富山県から入っても、新穂高温泉から入ってもものすごく遠いため、天候に恵まれても最低4日。予備日を入れれば6日はほしいので、やはり無料説明会とフォローアップセミナーをブッチせねばならないのである。
しかしながら、ブッチだけですむならまだしも、ともにリスクの高いルートであるというのも問題なのである。みなさんも、私がヘリコプターでぶら下げられている姿をテレビで観たくはなかろう‥‥。
よって、もうちょっとナマクラなプランを計画せねばなるまい。
標高2,700mまではバスで登れる乗鞍登山とか、同じく新穂高ロープウェイで途中まで上がるとあとは2時間程度で登れるであろう西岳とか、いっそのこと、乗鞍や上高地をお散歩するだけのコースとか‥‥。どんどんプランの中身が弱気になっていく今日このごろである。
だって、この夏の私は痩せるヒマがないほど忙しかったんだもーん。
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