受験である。
大学受験なのである。
もちろん、私がいまさら大学を受けるはずはない。
うちの双子の子どもたちが、双子であるゆえ、いきなり二人そろって大学受験をするのである。
出来が悪いゆえ、塾に行かせていた。その塾代もままならぬというのに、大学の受験料の高さと行ったら、もう‥‥！ 高級なクラブでヘネシーやマーテルをキープしたところで、これほどは取られないだろうというぐらい高いのである。
なんと、1大学1学部の受験料が35,000円もする。
さらに、センター利用の単独とか併用とか、さらに前期・後期とかあるのであるが、「何度でも受けていいですよ」と受験生にほほえみかけながら、その裏で指名料をバカバカとるキャバクラ嬢並みにあくどいのである。
何度も言う。
うちは、双子なのである。
1人が10校受けると、2人で20校。
みなさん、かけ算できますか？
つまり、受験するだけで、軽自動車1台買えてしまうのである。
「ああーー」
さらに、である。
すべりどめに合格すると、とりあえず、期日までに入学金と授業料は納めなければならない。
その後、本命あたりに合格し、すべりどめには行かないこととなると、授業料だけは返してもらえるようなのであるが、入学金は取られっぱなしなのである。
ここで、私はあえて言いたい。
大学間に談合の疑いあり！
なぜ、あのように上手に、すべりどめの入学金と授業料の納付期日が、本命の合格発表の日の前になるように設定してあるのであろうか？
この件については、大学関係者にインタビューしたとしても、きっと「たまたまですよ」、「偶然ですね」と言うのであろうが、そのタマタマが、あっ、いや、カタカナにするとややこしい‥‥、たまたまがそんなに続くものなのであろうか？
学力に自信がないわが子が、すべりどめからそれなりのところ、さらに万が一、「行けたらいいね」なんて言っているところまで全部の大学に合格した場合、入学金だけでもはや普通乗用車が買えるほどなのである。
さらに、入学が決まったら、また普通乗用車が買えるぐらいの授業料が待っているのである。
いったい、わが家には何台の車がやってこようとしていうのであろうか？
さて、みなさん、そんな事情だからして、私が五反田や江坂の駅前で10円玉を拾い歩いているような光景を見られて、「おや、平さん、いったいなにをしているのだろう？」と思ったとしても、そうっとしておいてほしいのである。
また、私の行く方向に先回りして、50円、いや、100円硬貨などを落としていただいても、それはそれで愛ある行為だと思うのであるが、いかがであろう？
そして、みなさん、みなさんもお子さんのために準備はされていると思いますが、あなたの想像以上に、いま、大学受験にはものすごく金がかかりますぞ！
うちの手堅い奥さまは学資保険などに入っていたのであるが、まったくもって足りもうさん！！
そうなれば、ここは一つ、学資ローンなどで資金を調達するしかないのである。
そして、わが家には、古くからつきあいがあり、友好関係の確立している銀行があるのである。いつも困ったときは、この銀行にお願いしているのである。
今回、あえて、その銀行名を公表しようと思う。
その名は‥‥
おばあちゃん銀行！
融資無制限、金利ゼロ。
かわいい孫のためには、なんでもしてくれるありがたい銀行なのです。
ビバ、おばあちゃん銀行！！