寝てる間に‥‥ | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

6月のとある月曜日、人間ドックに行ったのである。


3年ばかり、サボっておった。あせる

ま、その間、糖尿病になったために、こまめに血液検査をしていたのでよかろうとは思っていたのであるが。


しかし、ま、心電図とか胃カメラとかエコーとか胸部レントゲンとかも撮ってもらったほうがよかろうと思い、よく晴れた休みの日、山に登らず、渋々と病院に行ったのである。


この病院は、以前も人間ドックに行っていたところで、先生は3年ぶりだというのに私のことをよく憶えていた。
なぜかというと、3年前まで、この先生とこのようなやりとりをしていたのである。


「ふだん、なにか運動はなさっていますか?」


「はい。毎日、しております」sei


「ほほう、それは素晴らしいですね。で、どのような運動を?」


「毎晩、寝返りを打っております」ブタ 


「だいぶ太っておられるようですが、ダイエットなぞはやっていらっしゃいますか?」


「はい、毎日、しております」sei


「ほほう、それは素晴らしいですね。で、どのようなダイエットを?」


「寝る前から朝食までの間、なにも口にしておりません」ブタ 


というようなことを言っていたので、私は目立つ患者だったようなのである。


で、また、いろいろ聞かれたのであるが、今回は違うのである。


「もちろん、運動は寝返りぐらいしかしていませんよね?」


「いいえ、去年から登山を始めました」


「エッ、うそ!」


「もちろん、ダイエットなんかしませんよね。でも、ちょっと痩せました?」


「はい、10キロほど、3年前より痩せました」ブヒ


「ゲッ、うそ!」叫び


ま、私は奇跡の患者なので、やるときはやるのである。
というか、せっぱつまって、やっただけなのであるが‥‥。


人間ドックのいいところは、待っておられるほかの患者のみなさんをすっとばして、どんどん先に診てもらえることである。


心電図を取るときは、ちっちゃなミニミニ階段をリズムよく上ったり下りたりさせられる。


エコーのときなんかは、体にヌルヌルとしたゼリーを塗られ、そして、やわらかい変な機械でコロコロと体を転がされるのがこそばゆい。


「ああ、この感覚、久しぶりだなぁ」などと感じている間にエコーはさっさと終わり、自分でヌルヌルをタオルで拭かなければならない。


「サービスはイマイチだ」と書いておく。ブタ


そして、いよいよ最後は胃の検査と相成るのであるが、ここで、胃カメラを飲むか、レントゲンにするかの選択があるのである。


多くの人は、「胃カメラを飲むなんて、ものすごい苦行だから、レントゲンにしておく」と言うようである。


そんな人に言いたい。
「アンタは古い!」


いまの胃カメラは、それはそれはもう、超ラクチンなのである。音譜
麻酔で意識がない間に、もう、すべて終わるのである。


たしかに、昔の胃カメラは、ぶっといチューブを口から入れられ、むせながら、涙目になりながらの苦行であった。


それはもう、はじめてつきあった彼氏が2m近い黒人だったというぐらい苦しいことだったのである。


しかし、いまはもう、なんの意識もない間に検査すべてが終わり、気がついたらベッドでぐうぐう寝ている状態で、「麻酔が覚めたなら、とっとと帰ってください」と追い出されるだけなのである。


その点、レントゲンはおいしくもないバリウムを山のように飲まされ、さらに、「ぜったいゲップはしないでくださいよ」と言われながらサイダーのようなものを飲まされる。


浦島太郎の玉手箱も、鶴の恩返しも、ぜったいしてはいけないことは、ぜったいしたくなるのが人間のサガというものではないだろうか。ブタ 


そして、ついゲップしてしまうと、看護婦さんから「ああ、もうっ」とか言われ、またあのサイダーのような液体を「ぜったい、ゲップはしないでくださいよ」と言われながら飲むというのが延々と繰り返されるのである。


ということで、人間ドックを終え、お会計をしたところ、受付の人から「きょうはお薬が出ていますから」と言われた。


「え、なんの話?」


胃カメラで逆流性食道炎が見つかったようなのである。
しかしながら、それ以外はまったくもって健康だったということをみなさんには報告しておく。ブタさんブヒ