祭りの後のような、一抹の寂しさを感じる。それほど濃厚で、充実感あふれる2日間だった。


4、5日、東京のNPO「特定非営利活動法人田舎時間」http://www.inakajikan.com/ の1泊2日のイベントに参加。能登半島の穴水町で、収穫後の稲を掛け干しするための、ハザ建て組みを手伝わさせていただいた。


「田舎時間」は農作業を通じて都市住民と農村住民とがふれあい、交流を深めるためのグループ。穴水町は石川県の能登半島の中心に位置し、人口は約1万人。今回は「田舎時間」から5人の方々が参加され、能登空港から、岩車という富山湾に面する集落へと向かった。


お世話になるKさん宅に着いてビックリ!
タイちゃんのブログ~長野の里山から~
目の前が海だ!いくら海に面しているとはいえ、田んぼは海から水を引くはずがないから、お宅も多少は海から離れているだろうと思っていた。ところが、Kさんは半農半漁で暮らしておられるとか。


昼食をいただくと、すぐさま作業開始だ。まずは脚を建て、続いて横棒をわたしてロープで縛る。棒はなんと、9段。須賀川では大概1、2段と聞いているので、大きな違いだ。


タイちゃんのブログ~長野の里山から~
お見事!柱が15本。後方の柱が見えないほど、完ぺきなまでに垂直に建てられた。


作業は正直、しんどく、身体にこたえた。灼熱の太陽ピッカーで日蔭はなし。このところ昼仕事をさぼりがちだったタイちゃんは、働きだしてすぐに汗だくだく…。


さらにロープの縛り方が、タイちゃんにとっては難しいの何の。Kさんはじめ、懇切丁寧にご指導頂いたが、どうしてもうまくいかない…。柱と棒をしっかりと抑えるところまではできたのだが、最後の結ぶところで悪戦苦闘した。


締める箇所を、左右両親指で代わる代わる固定しながら、クルクルっとロープを回す。解きやすいよう片結びにして出来上がり、なのだが、順序を間違えたり押さえ方が甘かったりで、最後は疲れを伴い、頭がパンクした。


結局50回くらいやって、たったの2度しか出来ずじまい。悔しさと無念さがいっぱいのまま、夕暮時を迎えた。


凹みまくったタイちゃん。だが、この後の大いに盛り上がった“お祭り”が、タイちゃんの鬱々とした気分を一気に吹き飛ばしてくれたのだった。