とりあえず一安心だ。稲の播種作業。明日の予報が雨だけに、今日中に仕上げたかったところ。機械にトラブルもなく、無事に終えることができた。

機械を使うとはいえ、けっこう手作業が多い。まずは有機肥料と土を混ぜ、スコップで手前緑色のホッパーに投入。腰に痛みが走る中の作業だった。

次に床土が入った苗箱を再び奥のスタート地点に移動させる。その後、種籾を奥のホッパーに入れ、潅水し、覆土を手前のホッパーから出すという仕組みだ。

30箱を作成し、あらかじめ作っておいた苗床に移した。この作業でも腰が…。

順調に行けば10日後あたりに芽が出揃う。その間は温度管理が肝心。気を引き締めて臨まねばならない。



前日からとりかかっている野菜苗の温床が完成した。

これがけっこうな重労働。まずは納屋から大量の稲わらを引っ張り出し、裁断機で枠内に投入する。次に米糠を振りかけ、水をかけながら踏み込む。発酵を促すためだ。


発酵した熱でトマトやナスなどの育苗をする。


今回は2層作った。何度も何度も踏み込み、腰が痛~い。

まだスタートして間もない今年の農作業。身体もまだなまっている。それでも本格的な作業に向け、準備は着々と進めていかねばならない。

まずは温床の枠づくり。ここで野菜の苗を育てる。

連日の晴天で大分雪が融けたが、家の北側にある納屋の前には30㌢ほどの雪が残る。今年は雪解けが遅い。風が北風のせいか?早い雪解けを願うばかりだ。

春本番とはいかないが、2014年の稲作が始まった。


まずは種籾を桶の水に浸す。芽だしに必要な工程だ。1週間ほど浸種する。



とはいえ外にはまだ雪が残る。まだ、本気モードにはなれない。雪が完全に消えたら、よーいどんで大忙しとなるだろう。

今年から米を販売します。品種はコシヒカリです。例年通り無農薬、無肥料で育てました。今年のは香り良く甘みがあるところに加え、もちもち感が増したように思います。

さて、お値段ですが

2kg=1800円
5kg=3500円
10kg=6800円...

とさせて頂きます(送料込み)。

購入ご希望の方は
ta34825@td6.so-net.ne.jp
に住所、お名前(できれば連絡先も)、数量をご記入の上、注文してください。

なお、お支払い方法は銀行振込か現金書留で、振込の場合は
三菱東京UFJ銀行塚本支店3951867

現金書留の場合は
〒381-0405長野県山ノ内町夜間瀬10855
中谷泰宛で、よろしくお願いします!

中谷 泰

異様な光景だった。収穫を間近に控えた10月初旬の田んぼ。黄金色に稔っているはずの籾が、今年は赤みがかっていたのだ。
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種籾は購入せず、昨年のものを使った。品種はコシヒカリ。農協の専門の人に聞いても首をかしげるばかり。「もち米でねぇか」と言う人もいたが、籾を剥ぐとうるち米だった。未だに原因は分かっていない。


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とにかく収穫。今年は都合により天日干しはせず、Fさんにコンバインで刈ってもらった。

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さてさてお味は、甘くてもちもちしていて美味い!

こうして無事、収穫できた。天災に見舞われず、お天道さまに感謝感謝だ。

※今年から米を販売致します。詳細は近日お知らせします。



今年の春は短く感じた。4月初旬に雪が消えてから、一気に気温が上昇。あっという間に初夏を迎えていた。

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陽気に誘われるように、苗はすくすくと育った。順調順調。


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がっしりと腰が座った苗が多い。

稲作においては苗半作とよく言われる。しっかりとした健康な苗を作ることができれば、稔りを得るに半分終了ということ。逆に言えば、ひ弱な苗だと収量に大きく影響するということだ。


「早く田んぼに行きたい」と言うような勢い良く伸びる苗を「はいはい」となだめながら、田植えに向けて圃場での作業。
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まずはトラクターで田起こし。

続いて同じくトラクターで、今度は水を張って、除草効果と土の粘り気を出す効果がある(=漏水を防ぐ効果もある)代掻きを5月29日、6月1日に行った。通常これを荒代掻き、植代掻きと呼んで分ける。


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そしていよいよ6日、待ちに待った田植え。周囲の田はすでに植え終えており、ここらでは今年は僕が最後だった。

気温と密接する地面の温度の関係か?昨年は5月下旬と早めに植えたのだが、初期生育が遅く、最終的には稔りが少なかった。スロースタートだった一昨年までの方が良かったので、あえてタイミングを遅らせた。

新車の田植え機にもかかわらず、意外と欠株(=苗が植わってなかったり、浮いたり潜っていたり、つまりはしっかりと植わっていない)が多い。とても600坪以上ある所を人力でとなると無理があり、機械はたしかに楽で大きな助けで有難いが、精度においては、あらためて手植えに勝るものはないと感じた。

明日から田に入り、欠株の部分の補植をする。ぬかった田で歩を進めるのは、ただ土の上を歩くのとは全く違う難作業。ズボッとした土から足を上げる時に、横転や後転なんてことも十分にあり得る。気合いしかない!


18、19日は土橋集落の春祭り。昔は15日と決まっていたが、この頃はその前後の土日となっている。


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おらほ(=我が集落、我が村)は諏訪様を祀る。例外なく、7年に一度の御柱の年は、春祭りも盛大に行われる。でも、今年は普通の年なので、厳かな祭りとなるに違いない。

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宮前の幟。朝5時半に土橋集落の全戸が集まり、皆で幟を上げた。

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一旦各々家に帰って、8時からはおてんまだ。僕は今年は道路の役なので、仕事は土や草が溜まった側溝の整備だった。

ところで、おてんまと言っても都会の方々には馴染みのない言葉だろう。強制的ボランティアが最も近い訳語か。村(=集落)であったり須賀川区(=村、この辺りの呼び方は曖昧)であったり。あらゆる共同作業の場面で使われる言葉だ。ただし、ここ北信地区ではおてんまで通じるが、同じ長野県内でも離れた所は何と言うか不明である。

春のおてんまは主に村に注ぎ込まれる水路の堰上げ。区間ごとに班が組まれ、冬の間に水路に落ちた石や草木を取り除く。軽トラの荷台に乗って山を上り、一番奥の3号となると堰沿いを3㌔ほど歩く。その年、配置された場所によって大変だったり、楽だったり。僕にとっては今春のおてんまは、楽だった。

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僕ら道路の最後の仕事は、林道の大きい枝をはねて(=どかして)終わり。林道を歩いて下って来てパーっと視界が開けた土橋集落の景色。家のすぐ近くに、絶景ポイントがあることを初めて知った。

この後、夜9時に隊列が公会堂を出発し、お宮へと練り歩く。僕は灯篭持ちを任されている。雨の気配がなく、幸いだ。





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9日、約7割の箱の苗が出芽しているのを見て、被覆を外した。箱によってばらつきがあったが、出芽した苗を覆いっぱなしにしておくと、蒸れるおそれがある。蒸れ苗があると病気になりやすいため、思い切ってシート剥がしの決断をした。

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それから3日経った今日12日。このところの暖かい陽気も手伝って、苗たちはすくすく成長している。

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でも、気になるの苗箱がひとつ。何故か中央だけ“はげ”。原因は不明だ。乳飲み子を育てているようなもので、愛情を注いでいるつもりなのだが、足りないのか?それでも、他の箱はそこそこ順調に育ってくれていて、有難い。

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雪解けが早い下の木島平の田は、代掻きを終え、田植え間近と思われる。標高300㍍の差は大きいなぁ。僕のところの田植えは、まだまだ先。約4週間後の予定だ。

断続的に冷たい雨が降る一日。コタツにあたりながら、今季の作物の作付計画を練っている。

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時折、強い北風が吹き、優しい雨♪ではない。

作付計画。これがなかなか難しい。

豆類、芋類、果菜類などなど、余った種もたくさん残っており、ついつい全部播いてしまいたくなる。今はそれでもいい。だが、今後を考えると、それは無茶だ。

種まき、草取り、収穫、畝が増えるほどかかる手間暇に比例する。抑え目に、抑え目にと考えているのだが、目の前の種袋をみるとつい、あれもこれもと欲張ってしまう、今日この頃。気を付けて、無茶振りしないよう自制しないといけない。


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一応、今年作付を予定している畑はすべて起こした。写真上から明神の下の畑、上の畑、中須の畑。それぞれ土質が違う。

例えば、多湿で水分を好むナスを中須の畑で栽培しても、土が乾きやすいために上手く育たない。逆に乾燥していて水分を嫌うトマトは、明神の畑では病気になりやすく、中須の畑の方が合う。それぞれの作物によって適地があることは、いいことだ。

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すでにジャガイモは植え付けに向け、準備万端。本当は今日播こうと思っていたのだが、雨で順延となった。他の作物の種もボチボチ播いていかないと。

無茶はせずとも、忙しくなることだけは間違いない。