田原です。
こんにちは。
センター試験まであと4日。
いかがですか?
普段よりも集中して勉強ができていますか?
締め切りが近づいてくることで火事場の馬鹿力が発動し、フロー状態に入ることができます。
集中力が高まって、時間がゆっくり進む感じ。
でも、もし不安や焦りがあると、フロー状態ではなく、別の方向へ向いてしまうことがあります。
いわゆる「焦って、勉強が手に着かない」という状態。
今日は、この状態からどうやって抜け出すのかという話をします。
この状態を支配しているのは、失敗への恐れですね。
失敗したらどうしようと考えると、失敗のイメージが湧いて、そのイメージがさらに、恐れを増幅して体が緊張で固くなっていく・・。
完全な悪循環に陥るわけです。
このように書いている僕も、実は、何度か同じような悪循環に陥ってしまったことがあります。
例えば、「物理をこれから始めたい人のための科学史・数学」を執筆していたとき。
物理をこれから学びたい人のための科学史/数学―なぜ物理法則は数式で書かれているのか/理工図書
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書きながら、「科学史の専門家でない自分が科学史の本を書く」ということに対して怖れが生まれてしまったんです。
間違ったことを書いたら、専門家に突っ込まれるんじゃないかということが気になり始めて、すっかり気持ちが縮こまってしまいました。
当たり障りのないことしか書けなくなり、その状況で書いた原稿を見直すと、これが、全く面白くない・・・・。
それを読んで、さらに自信喪失・・という悪循環にはまりました。
そして、すっかり書けなくなってしまいました。
執筆の締め切りも迫ってきて、本当に追い詰められてきたときに、ようやく自分の心を見つめて、開き直ることができました。
まず、自分が何を恐れているのかを分析したんですね。
そうすると、自分の怖れが、勝手に心の中に作り出した「自分を非難する専門家集団」というものがいることが分かりました。
「彼ら」は、
「それは、学会で否定されている!」
「それは、史実に基づいていない!」
など、いろいろなことを言ってくるわけです。
その声に押されて、すっかり気持ちが小さくなってしまい、つまらない、当たり障りのないことしか書けなくなってしまっていたのです。
そこで、「彼ら」にはなくて、僕にある「強み」について考えることにしました。
それは、科学史に対して「新鮮な気持ち」を持っているということです。
つまり、「彼ら」が遠い昔に忘れてしまっている
「科学史ってすごーーーい!おもしろーーーーい!」
という気持ちを、今まさに感じていて、それをそのまま伝えることができるわけですね。
そう考えて、ようやく、「自分が出来ること」を見つけることができました。
それで、思いっきり、自分がワクワクしたポイントを書いていくことができました。
当時の僕は、
自分が出来ないこと(専門的な知識に基づいて本を書くこと)について、出来ないと思い悩んでいたわけです。
その後、自分が出来ること(新鮮な気持ちで、何が面白いかを書くこと)を見つけることができました。
自分が出来ることが見つかると、不思議と心が落ち着いて、やるべきことに集中できるようになりました。
それまでに書いていたつまらない原稿を捨て、最初から書き直しました。
寝食を忘れて資料を読み漁り、書きまくりました。
さて、今のみなさんにできることは何でしょう?
みなさんに出来ないことは、合格を確定することです。
当たり前ですね。
まだ試験を受けていないんですから。
だから、「落ちるかもしれない」ということに気持ちを向けると、不安は増幅していくばかりなんです。
では、出来ることはなんでしょうか?
それは、今、ベストを尽くすことです。
「この1週間、勉強が手につかなかった・・・」ということを後悔する人もいることでしょう。
でも、もし今日、気持ちを切り替えることができて、残りの期間に精一杯のことをすることができたとしたら、あなたは、自分の不安と付き合う方法を見つけたということです。
それは、一生役立つ気づきですよ。
センター試験の点数なんかとは比べ物にならない、あなたにとって、今後、ずーーーーーーと役立つ財産になります。
僕たちは、不確定な将来に対して、今を生きています。
不確定であることを受け入れられずに、不安を増幅させていくと、本当に大切なものである「今」が浸食されてきます。
どうやったって不安は付きまとってきて、「今」を侵食してきます。
そのとき、どうやったら「今」を充実させることができるのか。
これは、受験が終わっても、ずっと付き合っていく問題です。
何かをやり遂げるためには、常に現れてくる問題です。
みなさんが、今、対面しているのは、そういう大きな問題です。
もし、ここで自分なりに折り合いをつけて、受験を乗り切ることができれば、それは、本当にすばらしいことだと思います。
★2015年センター物理の出題予想をダウンロードできるようにしました。
http://ameblo.jp/tahara-phys/entry-11974314285.html
(追加)
センター試験後のサポート体制を準備しています。
1/18の夜に、どこよりも早く解説講義をUPします。
1/19から、「2体問題」の動画講義をUPします。
2/2に、「2体問題のライブ講義」を行います。
センターが終わった瞬間から、2次私大モードへ突入できるように、スイッチを入れる準備をしています。
センター後が、本当の勝負です。
フィズヨビ生は、2倍速で講義を聴きまくって、最後の仕上げをしてください。
ラストスパートをフィズヨビに託したい人は、
・基本編の力学・波動・熱・電気・磁気・原子などから、 苦手分野を選んで受講する。
http://phys-yobiko.com/mou2.shtml
・応用編+PDF版で、難関大の解法を一気に学ぶ。
http://phys-yobiko.com/B4.shtml
というのがおすすめです。
そして、最後の最後の20点アップは、
◆難関大徹底対策講座
http://phys-yobiko.com/nan2014.shtml