私の絵具の話 | 南青山「爪飾工房」田賀美鈴のブログ ネイルアートレッスン&出張セミナー情報

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皆さんこんばんは。


筆のお話、沢山のコメントありがとうございます。

なかなかお礼が送れませんが・・・(´_`。)、毎回楽しみに拝見いたしております。


玉毛は・・・・、「玉のように貴重な毛だから」(Kzさんより)、「玉毛はしっぽの付け根辺りの毛」(爪びよりさんより)、なるほど・・・・!どれも納得です♪


ついでに言うと、以前京都にいたとき、筆を良く買いに行っていたお店の店員さんに、猫毛の面相筆のことを「猫の脇」と、呼び習わしていると聞いたのを間違えて覚えてしまい。


「この筆、猫のワキ毛で出来ているんだって!」


とイギリスで生徒さんに言いふらしておりました。


流石に猫のワキ毛で筆は作れないですよねえ・・・・・・。


さて、前回に次いで、本日は絵具のお話をいたしましょう。


私は、ターナーアクリルガッシュ を愛用しております。


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もとはといえば、大学時代、素焼きのオカリナの絵付けのバイトをしていたとき、会社から指定されて使い始めたものでした。それまではホルベイン派だったのです(当時の美大生は、質感を出しやすいホルベインを使いたがったものでした)。そして透明感とツヤ感を重視した絵を描くときには、リキテックスを使っていました。


オカリナのバイトがなければ、ずっとホルベインを使っていたのかのも知れませんが、とにかくターナー指定だったので、バイトを続けているうちに結構な色数が揃いました。そのまま、実に15年以上、使い続けております。レースみたいに細いラインを描く時には、1層でマットになる仕上がりが大事なのですが、その点ターナーのカバー力は抜群です。パステルの色合いが多いのも好き。


さて、では使い方です。


絵具をチューブから絞り出したときに。



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こんな風に、終わりがちょっと丸まるのは、絵具が新しくていい状態です。水にもさっと溶けてくれるでしょう。




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こんな風に、終わりがつんと尖るのは、やや硬くなってきた証拠。きちんとキャップを締めて保管しましょう。



で。



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こんな風に、チューブの口径のままの形で出てくるのは、もう相当中身が乾燥しています。これはあきらめて、新しいのを買ったほうがいいでしょう。無理に水に溶かすと、その際に使った筆が傷んでしまいます。



ターナーの場合、だいたい絵具の半分の量ので溶きます。


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鈴Chanではありませんよ。


水の量はメーカーによっても違います。リキテックスの「ソフトタイプ」は、チューブから出してそのまま使える硬さになっています。


水に溶くときには。

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出した絵具を全部、水にきちんと溶かしましょう。

溶かした絵具はまとめておきましょう。


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頑張って溶かしていると、知らず知らずのうちにパレットいっぱいに広がってしまうことが・・・。端から乾いてしまうので、もったいないことになります。



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かといって、絵具が極端に少ないとこれまた速く乾いてしまいます。

なんといってもアクリルガッシュは速乾性。

アート中もこまめに水を足して、溶かしたときと同じ濃度を保ちましょうね。


筆にとるときには。


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田賀は筆先にたっぷりとって、毛先をパレットの上で調えて尖らせます。

こうすると毛先が乾きにくいし、描くラインがかすれることも少ないです。




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絵具がちょっとだと、すぐに乾いてしまいます。

続けてさらさら描きたいときにはNG



筆を使うときには2種類の角度を使い分けます。


まずは45°

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筆のサイドと先端を使うので、大きな面積を埋めたり、花びらのような形を描いたりします。


そして90°



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先端しか使わないので、細いラインを描いたりします。筆先を伝わらせて絵具を置いていく、という感覚です。


いずれも筆圧のコントロールが大切で、目的のラインの幅が均一に描けるように、または花びらの大きさを均一に描けるように、根気よく練習しましょう。


最後に、ドットを描くときには。



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チューブから出したばかりの絵具を、そのまま毛先にまるくとって、落とすようにしていきます。筆が乾きやすいので、注意してくださいね。


さて、いかがでしたか?


筆や絵具の使い方は、人それぞれですが、私はこんな風に使っております・・・ということで、皆さんの参考になれば幸いですo(^▽^)o。