我が家の定番泡盛 「千年の響 25度」
我が家は私も妻もダイビングが趣味なので、沖縄によく出かける。そして沖縄と言えば、「泡盛」に「沖縄料理」である。
私が初めてダイビングで沖縄に行ったのがちょうど10年前の2001年。初めてのことなので何もかもが新鮮な体験であったが、なかでも「泡盛」と「沖縄料理」には今まで味わったことのない独特の文化を感じた。両方とも少しクセがあるのだが、慣れてしまうと心地よい。それからというものの、東京でも暇を見つけては二人で「沖縄料理屋」を開拓している。
自宅から歩いてわずか3分の近所に泡盛が常時120種類置いてある沖縄料理屋があったのだが、3年くらい前に閉店。毎週通っている表参道のスポーツクラブのビルの地下に泡盛が常時200種類以上置いてある沖縄料理屋があったのだが、そこも3か月前に店を閉じて移転してしまった。泡盛が100種類以上置いてある店などあまりないので重宝していたので非常に残念である。これらの2店で本当にいろいろな種類の泡盛を飲み、かなり詳しくなったからである。沖縄本島にとどまらず、石垣島、宮古島などの離島にも良い銘柄がたくさんあることを知った。しかも、両店とも「オリオン生ビール」が置いてあった。
「本場のオリオン生ビールを置いていない店は、沖縄料理店ではない」
とは私の口癖なのだが、東京の沖縄料理店では実は少ないのだ。その理由をいくつかの店に尋ねてみたところ、「コストがかかる」という返答がかえってきた。ようするに儲からないというのが本音らしい。
ところで、昨日、駒澤公園の近くにある沖縄料理屋に行ってみた。初めてトライする店である。ゴーヤチャンプルー、ラフテーなどの定番料理の味はまずまずだったが、オリオン生ビールが置いていない。また、泡盛も種類が10種類程度しかない。がっかりする。
自宅でいつも飲んでいるのが『千年の響』という銘柄の泡盛で、度数は25度である。これをロックで飲む。もう一種類40度のものもあるのだが、アルコール度数が強すぎるためいつも25度である。25度はビールやワイン、日本酒に比較しすると、かなりのアルコール度数であるが、これくらいが泡盛を楽しむという意味ではちょうど良い感じだ。
『千年の響』は今帰仁酒造(沖縄県今帰仁村)が販売している長期熟成古酒である。「うまみ」「こく」「まろやかさ」の3拍子揃っており、アルコール臭さがなく、親しみを感じる泡盛である。泡盛に詳しい人も、詳しくない人も一度ぜひ味わっていただきたい逸品である。
太田忠の縦横無尽 2011.9.12
『我が家の定番泡盛 「千年の響 25度」』