2011年7月のモデルポートフォリオのパフォーマンス | 太田忠の縦横無尽

2011年7月のモデルポートフォリオのパフォーマンス

本日の未明、大きな揺れで目が覚めた。福島県沖で震度5強の地震である。6月頃には「とうとう余震も収まったか」と思っていたのだが、最近また増えている。


台風6号によって大雨被害を受けた高知に続いて、今度は新潟・福島地域で大雨。しかもわずか数日のうちに年間降水量の半分にも相当する1000ミリ以上の雨が降るというかつては考えられなかったことが起こるようになった。1000ミリといえば1メートルである。信じられない量だ。


もはや夏本番の季節であるはずなのに東京はどんよりとした日が続き、時には肌寒い日もある。今頃は蝉の声がかしましいはずなのに、まだ一度も今年は蝉の鳴き声を聞いていない。……おかしなことばかりである。


さて、7月も本日で終了。太田忠投資評価研究所の「投資実践コース」 におけるモデルポートフォリオの7月のパフォーマンスは-1.2%で着地した。2011年の年初来では+8.8%、累計では+49.7%となった。


7月は中旬までは日経平均が久々に1万円台を回復するなど、上昇基調のマーケット展開であったが、米連邦債務の上限引き上げ問題が紛糾したことで流れが一変した。米国債の債務不履行懸念が台頭し、米国景気への先行き不安が追い打ちをかけたため、7月第4週のNYダウは537ドルも下げて4.2%安を記録。これは今年最大である。ドルが売られたため、結果として円高が進み76円台に突入。過去最高値の水準に達している。


相変わらず外部環境に振り回される展開が続いている日本株市場であるが、今後の米国ならびに欧州の動きがどうなるかをウォッチするしかない。明日のことがわからない日が続いている。明確に言えることは、日本市場は4月以降は完全なボックス圏入りしており、なかなか3/11以前の株価水準を奪回できるだけの好材料が揃わない状況が続いているということだ。


さて、明日から8月がスタート。とにかく8月2日をデッドライとする米債務問題の早期決着を市場関係者の一人として望みたい。


太田忠の縦横無尽 2011.7.31

『2011年7月のモデルポートフォリオのパフォーマンス』

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