天啓も降りてくる朝風呂の効用 | 太田忠の縦横無尽

天啓も降りてくる朝風呂の効用

何やら少し怪しげな(?)タイトルであるが、皆さんにもお奨めなので書いてみることにする。


私が社会人になってから続けている習慣の一つに「朝風呂に入る」というのがある。これは夜風呂に入らないということではなく、夜は普通にお風呂に入って、朝目覚めてからも朝風呂に入るということである。


20代~30代前半の若くて出勤時刻が早かった頃は、朝7時前に会社に到着するための通勤時間などから逆算して、朝5時には起きて朝風呂に入っていた。今はもっと遅いが、それでも毎日午前6時半に朝風呂に入っている。単にシャワーを浴びるのではなく、ちゃんと湯船にお湯をはって入る。


この習慣は学生の頃にはなかった。学生はどちらかといえば朝寝坊だし、朝っぱらからそんな面倒なことはしない。しかしながら、朝風呂の習慣によって劇的に改善したことが3つある。

(1)血行が良くなり、心身のエンジンをすぐに

   トップギアにもっていける

(2)風邪を引かない

(3)天啓が降りてくる


「朝風呂」は体に良くないという説(脳卒中などを引き起こす)もあるそうだが、それは高年齢者が低温度の場所で裸になって、急に熱いお湯につかるということをした場合であり、そういう環境や年齢に該当していなければ別に問題はない。目覚めの後の1時間程度は普通は頭がボーっとしてしまうものだが、(1)の効果でこの問題が解消される。


そして、(2)も私にとっては大きな体験である。学生時代は毎年必ず1度は風邪を引いていたものだが(1週間くらいつらい思いをしなければならない)、この20年間、不注意でインフルエンザに1度感染した以外は風邪を引いて高熱を発したり、寝込んだりしたことがない。


そして(3)だ。「天啓」というと大げさであるが、生活の知恵や生き方のヒントよりはもっとレベルの高い「啓示」が突然、頭の中に降りてくるのである。誰でも1度や2度くらいは経験があると思う。ある人は「夜寝る前」、ある人は「車の運転中」、そしてある人は「トイレの中」(これは少数派か?)とそれぞれだが、私の場合は圧倒的に「朝風呂タイム」にこれが起こる。「天啓」とは文字通り、天から降りてくるものなので、こちらから意識して呼び起こせるものではない。突然、やって来るのである。もちろんコンスタントには降りてこない。せいぜい1ヵ月に1~2度、場合によっては3ヶ月間何もないことだってある。ただし、降りてくるとこれが結構役立つので、必ず書き留める。


「できないと思っている課題や問題のすべては自分が勝手に作った心の壁(メンタルブロック)に起因する」というのが今日降りてきた天啓であり、「それは自分の心の中で実は瞬時に解決できる」という解答までもらった。なるほど、そうなのか。急にすべての後ろ向きな考えが蒸発していくような感じがした。本来の人間の精神や心のありようは驚くほど身軽の状態であることがとても良く分かる。


太田忠の縦横無尽 2010.9.13

『天啓も降りてくる朝風呂の効用』

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