これを書くと各方面から批判が殺到するのですが、やはり事実をちゃんと見据えて物事を検討しなければならないと思ったので、書きます。
今月、EuropianMedicinesAgencyという、まあ欧州の医薬品の規制当局のようなところから、子宮頸がんワクチンの安全宣言が出されました。
すでにCDCからも安全宣言が出ているので、これをもって子宮頸がんワクチンが安全であるというのは欧米での共通認識になったというわけです。
つまりは医療先進国の欧米ってことは、世界的な共通認識になったんだよってことです。
これを知っている人がいったいどれだけいるのでしょう??
知らなくても不思議じゃありません。
だって、日本の報道機関でこれを報じたところは1つもなかったんですから。
あんだけ大騒ぎした子宮頸がんワクチンのニュースなのに、報じないんです。
中国の奥地の農村で起こった小さな暴動は報じるくせに、日本人の大きな関心事ともいえる子宮頸がんワクチンに関して欧州の機関が安全宣言を出したってことを、あのNHKすら報じないのです。
どういうことか分かりますか??
報道関係者さんたちがこの件を知らなかったから??
そんなわけないでしょう。
当然、知っててあえて報道しなかったに違いないんです。
最近は報道各社から取材を受ける機会が増え、いろんな方と知り合いになりましたから、先日某社の記者さんにブッチャけて聞いてみたんです。
やっぱ知っててわざと報じないんだよね?と。
すると記者さんは苦笑しながら「ま、色々あるからね」と。
もっとも一介の記者さんに報じる報じないを決める権限はなくて、そのネタを報じないと決めたのはもっと上層部だろうし、もしかするとそこと繋がってる官僚や政治家、既得権益団体、あるいはワクチンメーカー、はては宗教団体かもしれませんが、そこまではもう知る由もありません。
いずれにせよ「今これを国民に報じたら都合が悪い」と考えたからでしょう。
隠してるわけですよ。
あんだけ「危険だ」とか「こんな被害者がいる」などと叩いてきたワクチンなのに、世界的に「実は安全でした」となると引っ込みがつかなくなるわけで、まあ当然の自己防衛反応と言えばそれまででしょうがね。
「我々はこれまであのワクチンが危険であるかのような報じ方をしてきましたが、このたび世界的に安全が確立されたのを受けて、撤回させていただきます」
的な報じ方をする骨のある報道機関が1社くらいあってもいいのになと思いましたが・・・
ま、報道というのは今も昔もどうやらそういうものらしく、ありのままの事実を公平に伝える報道機関は世界中どこを探しても無いようで。
でも、僕ら民衆は物事を知るツールとしてどうしても報道に頼るしかないですよね。
自分で取材して事実を確かめる暇なんて我々にはありませんからね。
この子宮頸がんワクチン問題で、僕が一番罪深いと感じているのは、報道機関が「被害者」とされる少女たちをこぞって取り上げたことでしょう。
断っておきますが、以前の記事で書いたように、僕はワクチンを接種した女性たちが原因不明の痛みや麻痺を起こした件について、それがワクチンのせいだとかそうじゃないとかを言ってるわけじゃありません。
これはまだ分かっていないことなのだから。
でも、上記のように報道がこれだけ各々の都合よいことしか報じていないのだとすると、たまたま居合わせた原因不明の痛みに悩まされている女性を「あ、それワクチンのせいだよ」と、被害者に仕立て上げてしまったのではないかと勘ぐらずにはいられないわけで。
報じる側としては何としてもワクチンを悪者にしたいので、今回のような世界的なコンセンサスが出てもそれは死んでも報じないはずです
これはここで書くことを了承得てるのですが、患者さんに5歳の時から膠原病を患っている17歳になる女の子がいます。
関節症状が強く、体調や気温の変化などがあると激痛が起こります。
その子の家に数年前のある日、某テレビ局から
「子宮頸がんワクチンを打たれましたよね?是非被害者として出演してもらえませんか」
と依頼があったそうな。
その子は当院で子宮頸がんワクチンを接種していましたが、もちろんそれ以前から持病の疼痛と闘ってきていたわけで、自分は関係ないと話しても
「いやいや構わないよ、うまく編集するから」
と、かなり強引な取材交渉があったと聞きました。
結局そんなもんですよね。
となると報道側の都合よい材料として祭り上げられてしまった女性たちこそ、ある意味真の「被害者」と言えるのではないのでしょうか。
繰り返すけど、これはまだ解明されていないことなんです。
なので僕がいま言ったことだって一つの説なわけで、でも当然それが正解とは言い切れないし、もちろん間違いだとは誰も言い切れないものなんです。
ただ言えることは、解明されてもいない事なのに誰にだって「ワクチンのせい」という捉え方されて当然な報道をして、そしてそれを見た多くの民衆がそれを真に受けてしまい、おかしな「祭り状態」になってるのを僕ら、そして世界中が冷めた目で見守っているってことです。
日本だけなんです。