製薬会社の営業さんのことをMRと呼びます。
どの会社のどの薬剤を処方するかは医師の判断なので、MRさんとしてはとにかく自社製品を処方してもらうべく、医者に対して営業をしてきます。
すこしでも自社製品を処方してくれる医者が増えれば、そのMRさんの営業成績が上がったということになります。
病院に勤務していた頃、毎日夕方の5時が近くなると医局の前にスーツ姿のMRさんがズラリ。
目当ての先生が通りがかると、すかさず寄っていき「先生、わが社の製品を是非に!」的な感じで営業をしていました。
主に内科や外科、皮膚科など、高価な薬剤を使うことのある診療科の先生に付きまとうことが多く、小児科医に寄ってくることはあまりないです・・・
小児科はお薬を処方する機会が少ないし、処方しても量が少ないので、あまり小児科医に営業をかけてもそこまで点数は上がらないようです。
小児科医は営業するメリットが少ないようで・・・
さて、MRさんたちは医者に自社製品を処方してくれるために様々な営業をしかけます。
様々な接待、野球や相撲のチケットなどなど・・・
営業するメリットの少ないと思われる小児科医の我々など、こういった恩恵を受けることはほとんどないです。
当院にも多くのMRさんが訪れますが、くれるものと言ったらボールペンやティッシュぐらい。。
溝の口でもいいからキャバクラくらい連れていかんかい!!
と言いたいのですが、そこは小市民の院長。頼めません・・・
先日仲良くさせていただいている耳鼻科の先生と飲みにいく機会があったのですが、表参道の超高級鉄板焼き屋さんでした。
当然MRさんが付いていて、全てセッティング、費用もMRさん持ちでした。。。
とある小児科クリニックなど、MRさん任せでクリニックの忘年会。
しかも会場はサンシャイン水族館を貸切だと!
そ~んな接待をしてくれれば、僕だってその会社のお薬を使う気になるってもんですよ。
そういう接待って、こっち側から頼まないといけないんでしょうかね?
若造となめらているのか、僕には絶対にそういった高額な接待の話が来ません。
かといって小市民だから、どう頼んだらいいのかも分からない・・・
「俺をキャバクラにつれていけ!」
とはとても頼めない・・・
開業医の皆さんはどうやってMRさんをうまく使っておられるのか、是非知りたいものです。
この記事を読んだ各社のMRさん。
院長はキャバクラに行ってみたいらしいですよ~!!
追記)
薬事法の改正とかで、今後MRさんが医師を接待することは禁止されるそうです。
医者がいい思いをする時代は終わった・・・