第三回口頭弁論---その1---出発 | 【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」

第三回口頭弁論---その1---出発

今日で法廷に足を運ぶのも3回目である。

書類を持って行った時まで数えると、6~7回目であろうか……。


現在、時間は2時半である。


いつものようにランチを片付けて裁判の準備をする。


裁判所用のカバンの中身を確認。


黒と赤のペン

印鑑(シャチハタではない)

雑記ノート

裁判資料のファイル

それとこの前取り急ぎ作った検証結果

万が一の為の写真1枚


以上である。


9月の初めに原告から準備書面が届いた以外は、特に大きなアクションはない。

……と言う事は、基本的には「準備書面」の内容に関して

「これで主張はいいですか?」との確認のみである。


第二回口頭弁論のように、荒れる事は無いであろう。


もちろんこちらも、ツッコミ放題の原告準備書面には言いたい事が山ほどある。


だが、ワタシがツッコむような箇所は裁判所が見逃すはずが無い。

イチイチ言うだけヤボである。


それでもとりあえず原告準備書面 の(3)に関しては、一言言っておこう。

「で……どちらなんですか?」……と



さて……今日は今まで皆勤賞だった妻のユミコが傍聴しない。

一応「仲の良い夫婦」ではあるが……今日は来ない。

少々寂しいところではある。



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今朝のやり取り



タロウ     「あのさー。今日来るよね?」

ユミコ     「えーーー。行かない。」

タロウ     「えっ!どうして?」

ユミコ     「だってさーーー。」


と少しすまなさそうに……


ユミコ     「飽きたから……。」

タロウ     「はぁ?」


開き直って


ユミコ     「だって結局『食べてます』『思われる』でしょ……。」

タロウ     「だろうな………。」

ユミコ     「いっそタロちゃんすら行かなくてもいいカンジしない?」


いやそれはまずい……。


ユミコ     「というわけで……今日はやめ。」

タロウ     「おまえさぁ……旦那がピンチになってる時に、そういうのってどうよ?」


驚いた顔


ユミコ     「え………ピンチなの?」

タロウ     「……いや……。」

ユミコ     「楽勝でしょ?」

タロウ     「まぁ………。」


言葉に詰まる。


タロウ     「まぁ……そうは言っても、裁判なんて初めての事だしさ……

         何があるかわかんないから不安でない?」


笑いながら……


ユミコ     「大丈夫だって!!『食べてます』だから!!」

タロウ     「う………。」


会話は止まる。


ユミコ     「ひょっとしたらブログの読者さんが来るんじゃない?

         そしたら心強いわよー!」


まぁそれはそれで心強いのであるが……。


ユミコ     「じゃ……ワタシはイチコと一緒にマルボシシティー(ショッピングセンター)にでも行って

         遊んで来ます。」

タロウ     「まじか……。」

ユミコ     「あ……そうだ……隣のマリちゃんも呼ぼっと……。」


ケータイを取り出して早速電話をかけるユミコ……。


もうすでに予定変更は不可能である。



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と言う事である。


気づくと現在、時計は……3時15分。

あまりゆっくりはしていられない。


今から車でカツヲ市簡易裁判所へ……

車中、「こう言われたらこう言おう……」などとシュミレーションをしてみるつもりである。

                               第三回その1 イラスト:

以下次号。