ファッションの教育 | ファッションディレクター"タクナカガワ"ブログ

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タクナカガワ

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去年から今年にかけて

僕の取引先の様々なブティックのオーナー様との会話でよく上がった話題なんだけど

実はBoFが発表した世界のファッションスクールランキング2015年で日本の文化服装学院が世界二位に輝いていたってご存知あります?


2016年には文化服装学院が8位に落ちてしまったのは悔しいのだけれども

それ以外で見ても日本で50位以内にランクインしてるのが、なんと武蔵野美術大学のみという現実。


まぁ学士課程を得られることが前提だから仕方ないのかもしれないけど

それにしても世界へ発信出来ていると思っていた"日本文化"が

実は大した影響力を持っていないんじゃないのコレ、と勘ぐってしまう。

だってさ、そもそもしっかりとした教育がなされないモノって

結局一過性の流行り物であって、その後に続かないんだもの。




僕がファッションに目覚めた頃、東京コレクションは世界的なコレクションウィークと教えられた。

世界のトップコレクションは5つ。

パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京。

誰に教えられたのかも覚えていない。

でも、多分その頃にはそれが日本のファッション業界の常識だったんだと思う。

日本に住むファッション業界の人間にとって、ありふれた知識だったのだ。


それからたかだか10数年。

今や若手からベテランまで、世界的に有名なコレクションウィークと言えば東京をあげる人は日本人にもいなくなった。


川久保玲、山本耀司、三宅一生に変わる人間は現れていないと僕は思う。

それは、悲しいことにファッションを一過性のものにしてしまった日本そのものに問題があったんじゃないかと思う。

文化服装学院やエスモード、バンタンやモード学園など、国内で活躍する素晴らしいデザイナーを輩出する学校はもちろんある。

だが、そこから先の"世界に求められるもの"を創り出すことが出来ていないことは現実問題として存在するのだ。

昨日のブログにて取り上げた武井壮さんの言葉

"物事の価値を生むのは人が求める数"

"自分がやっているスポーツの価値を伝えること"

"自分がいることで周りの人が笑顔になれること"

それらが圧倒的に足りていない。

認められていないのだ。

世界的に見たら。


これをよくわかった上で、僕らモノ作りに関わる人間は世の中を相手にしなきゃいけない。

並大抵のことじゃない。

でもラッキーでもある。

上には上がいるのだから。

上にたくさん人がいるのだから。

参考にできる相手がたくさんいるのだから。


というわけで

改めて一から学び直し。

参考にできることはとことん学んで

僕らは僕らなりの、後世に引き継げる教育を施していかなきゃならん。


はー!

やること盛りだくさん!

でもこーゆーのってほんと楽しいね!


僕は僕のやり方で

たくさんの人に価値と幸せを届けられるように

毎日を過ごしていこうと心に誓った1日でございました。



おしまい


和輪羽


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