いつか日記の為にと毎日酸をかけては雨ざらしにしてる鉄の板があるんですよ。

だいぶいい感じに錆びてきました。

これを日記にする前に終了ってのがつらいですがw

やはり結構な人が錆び錆びの物をメッキ屋に出すと新品になって帰ってくると思ってる方がいるようです。

勿論凄い喜んでいただける方もたくさんいます。むしろ喜んでいただける方が大多数です。


でもね。私はメンタルが弱いんですかねぇ。

初のメッキのクレームがありまして、磨きも全てダメとの事です。

多分うちは普通のメッキ屋なので価格面と他社がやらない事をやる!って事で差別化してきましたが

それが仇となりました。

研磨一筋30年の人でも叶わない超人的な人もいます。

私は基本鼻の粘膜が弱いので酸洗いとか出来ませんのでひたすら磨きです。

少なからず、上達はしておりますが、まだまだひよっこです。


今日お客様にメタクソに言われまして、

届かないとまだ何がダメだったのかはっきりしませんが、砂型鋳物の細い物の磨きは素人だそうです。

あ、それ、僕が研磨したやつじゃなくて、この道30年の人が磨いたやつ・・・とは言えず・・・


TACMOTOR-CB7506

TACMOTOR-CB7501
ん~。


画像で見てもわかりません。



うわー。落ちますわー。


ただ言うなら、って、いい訳でしかありませんが、

腐食した中古品の鋳物のアルミや錆びてメッキ浮きした物は再メッキしても100%新品にはなりません。

断言です。

真空メッキや6層なら可能でしょう。

でもやはり5年10年使える物にしないと高い金出してメッキしたお客様が困るでしょう。

酸洗いもそこそこに、研磨で埋めてメッキすればピンホールはできません。

しかし2年持たずにメッキが浮くでしょう。

電解メッキは耐久年数がずば抜けてるという利点があります。

ただほぼ均等にしかメッキがかからないのでピンホールを埋めるのは不可能です。


んで本日のドナーはコレ


TACMOTOR-pan
ええ。毎回もう終わりました画像ですみません。

パンヘッドの50年式テレスコフォークです。

十年以上眠っていたのでしょう。ものっそい錆びでした。

錆びを取って研磨当てて強化クロームです。

さてクロームが上がりました!と思ったら研磨の師匠が磨けと。

え? 意味がわかりませんでした。

フォークスラーダーと違ってインナーチューブは,何mm以下の精度じゃないとダメだそうです。

ちゃんと41パイ均等にする為にデジタルノギスを使って一日かけて研磨しました。

俗に言うヘアライン仕上げみたいなものです。

よくフォークって鏡面じゃなくて細かい傷が入ってますよね?そんな感じです。

鏡面にするとどうしてもオイルシールをダメにするみたいです。


しかしこのフォーク、錆びが酷くて抉れてますがなw

どんなに研磨してもオイル漏れは治らないでしょう。

とりあえずOHしますがいきなり漏れると思います。了承済みです。


そんな感じでとにかく、どうにもならない物をメッキしても、どうにもならないという事です。

言い換えますとマシになるという事です。

バイク部品の窓口は私なのですべて自分が受けます。勿論やり直しは自腹です。


ってー事で、既存の理解のあるお客様以外の新規のお客様の受付はナシという事で。

GT750の再生プロジェクト、お客様にお叱りを受けるであろうと覚悟をしてましたが、寛大なお言葉を頂き涙が出そうでした(本当)


これからは仏壇に飾る神具を磨いたり金メッキしたり、何に使われるのか全く見当もつかないものを研磨する毎日がやってきますw



このブログの存在意義が問われますがw仏壇のメッキを載せてもしゃーないでしょうw


なので、友人のパーツのメッキや既存のお客様のメッキ、または私のバイクのパーツのメッキを主にUPしようと思います。

更新が今までよりさらに途切れ途切れになりますがwww


どうぞ皆様宜しくお願いいたします。