O'Reilly "What Is Web2.0"を要約してみる その1


原文を貼る意味があるのか、少し疑問だったので、原文を貼るのは止しておきます。見づらくなってしまいますし。今回は、O'Reillyの”What Is Web2.0”の2ページ目を要約していきます。英語ができる人に添削してもらっていないので、前回以上におかしなところがあるはずです。見てもらい次第、編集します。また、おかしなところ、わかりづらいところを指摘していただけると幸いです。


ちなみに、この論文の5ページ目の横コラムの訳がこちらにありました。

オライリー自身による”What Is Web2.0”の要約です。

Web 2.0 Design Patternsの訳


原文

What Is Web2.0

以下は、この論文の要約(というか、試訳のようなもの)です。オリジナルではありません。


DoubleClick対オーバーチュア&アドセンス


グーグル同様、DoubleClickもインターネット時代の申し子です。DoubleClickは、ソフトウェアをサービスとして利用し、データ管理にコアコンピタンスを持っています。そして、注目すべきは、ウェブサービスという名前さえなかった頃から、ウェブサービスを提供していたことです。しかしながら、DoubleCkickはそのビジネスモデルによって制限されていました。90年代になされた見解を受け入れていたからです。90年代の見解とはつまり、Webは出版であり、参加ではないこと。Webは広告企業のものであり、消費者のものではないということ。Webは支配されるべきものであり、規模が重要であること。そして、インターネットは頂点のWebサイトによって支配されるという見解です。


DoubleClickは自社のサイトに「2000をこえるソフトウェアの導入成功例」を載せています。対して、ヤフーサーチマーケティング(以前のオーバーチュア)とグーグルアドセンスは、既に10万件の個別広告を提供しています。


小さなサイトの集まりが巨大な力を作り上げること(Chris Andersonが「ロングテール」として言及した概念)について理解していたから、オーバーチュアとグーグルは成功しました。DoubleClickの販売は、古い販売契約を必要とし、数にして1000程度のごく少数のWebサイトに、市場を限定してしまっています。オーバーチュアやグーグルは、Webページのどんなところにも広告を設置する方法を理解していました。なにより、オーバーチュアやグーグルは、広告代理店や出版社が好むバナー広告やポップアップ広告を避け、押し付けがましくなく、ページの文脈に沿った消費者にやさしいテキスト広告を選びました。


Web2.0の教訓
先端から中心まで、頭だけでなく長い尻尾(ロングテール)にいたるまで、Web全体に手が届くように、データ管理のアルゴリズムを構築し、消費者にセルフサービスを届ける。そして、てこの力を利用するように、有利な立場を築く。


なにも、驚くべきことではありませんが、Web2.0の成功事例は同じようなことをしています。イーベイは、自動仲介者として振舞うことで、数ドルと個人との間を処理しています。ナップスター(法的な理由で禁止されましたが)は、歌のデータベースを中央に置くのではなく、ダウンロードする全ての人がサーバーになるようなシステムを設計することでネットワークを構築しました。それゆえにネットワークが成長したのです。


Akamai対ビットトレント


DoubleClickのように、Akamaiも、Webの尾っぽではなく、頭を、先端ではなく、中心を最大限に活用してビジネスを展開しています。Akamaiは、中心にあるWebサイトへのアクセスを円滑にすることで、Webの様々なところにいる人たちに利益を提供し、それら中心のサイトから歳入を集めています。


他のP2Pの先駆者と同様に、ビットトレントは、インターネットの分散に過激な手法をもちいています。すべてのクライアントはサーバーとしても振舞います。ファイルは様々な場所からバラバラに分けられて供給されます。帯域とデータを用意するために、ダウンローダーのネットワークを利用しています。ファイルが有名になればなるほど、ファイルの断片と帯域を、より多くの人が利用するようになるので、ダウンロードするスピードが速くなります。


ビットトレントは、Web2.0の重要な原則を見せてくれています。多くの人が利用すればするほど、自動的にサービスは向上するという原則です。Akamaiは、サービスを改善するために、サーバーを追加しなければなりません。一方で、ビットトレントは、全ての利用者が資源を持ち寄ることで、サービスを改善できます。そこには、「参加の構造」が暗黙のうちにあり、協働の原則が埋め込まれています。サービスは、情報を処理する仲介人としてふるまい、Webの先端をそれぞをれつなぎ、利用者自身の力を利用します。


2.集合知を利用すること


Web2.0時代まで生き延びたWeb1.0時代の巨人が成功した背景にある重要な原則は、次のようなものです。


・ ハイパーリンクは、Webの基盤となるものです。利用者が新しいコンテンツや、サイトを付け加えると、コンテンツを発見したり、リンクした別の利用者によって、Webの構造と結び付けられます。シナプスのように、つながりは、反復と激しさを通じて強くなっていきます。Webのつながりは、Web利用者の活動の集合として有機的に成長します。


・ インターネット初の成功事例、ヤフーは、はじめカタログ的なもの(リンクのディレクトリ)としてはじまりました。それから、ヤフーは様々なタイプのコンテンツを作り出す事業に乗り出しましたが、様々なネットユーザーがWebサイトにアクセスするためのポータルという役割は、ヤフーの中核的な価値として残っています。


・ グーグルを、押しも押されぬ検索市場のリーダーへ押し上げた躍進は、ページランクでした。ページランクは、Webのリンク構造を利用する方法で、ドキュメントを特徴付ける方法よりもよりよい検索結果を提示してくれます。


・ イーベイの商品は、Webのように、イーベイ利用者の活動の集まりです。イーベイは、利用者の活動に呼応して、有機的に成長します。そして、イーベイの役割は、仲介手段として振舞うことです。何より、イーベイの強みは、全体として売り手と買い手がクリティカルマスに達していることにあります。この強みは、新規参入者のサービスの魅力を低下させることに重要な役割を果たしています。


・ アマゾンは、Barnsandnoble.comのような競争者と同じように商品を売っています。そして、アマゾンは出版社から同じ銘柄、同じカバー、同じ編集の本を受け取ります。しかし、アマゾンはユーザーに受け入れられました。アマゾンは膨大なレビューを持ち、様々な方法でWebページに参加する方法を用意しています。そして何より重要なのは、よりよい検索結果を得るために、アマゾンが利用者の活動を利用したことです。Barnesandnoble.comの検索結果に、自社製品やスポンサーの商品が示される傾向がある一方で、アマゾンは「最も人気のある」結果を示してくれます。「最も人気のある」結果は、売り上げではなく、アマゾンの中の人が商品回りの「流れ」と呼ぶものに基づいて計算されています。多くの利用者の参加によって、アマゾンの売り上げは競合を追い抜きました。これは何も驚くことではないのです。


現在、ここで取り上げているような革新的な企業、あるいはもっと進んだような企業は、Webに転換点をもたらしています。


・ ウィキペディアは誰でも記事を書くことができ、誰でも編集できるという考え方がもとになっている百科辞典です。これは、信用についての急進的な体験です。ウィキペディアは、「十分な目があれば、全てのバグはたいしたことない」というEric Raymondの考え(もともとはオープンソースソフトウェアの文脈にある考えです)をコンテンツの制作に適用しています。既にWebサイトのトップ100に入ってるウィキペディアですが、多くの人は、遠からずトップ10に入るだろうと考えています。コンテンツ制作に根本的な変化が起こっているのです。


・最近注目を集めているdel.icio.usやFlickrのようなサイトは、人々からフォークソノミー(分類学の対義語)と呼ばれている概念の先駆者です。タグと呼ばれるキーワードで、サイトを分類し、集めることをフォークソノミーと呼びます。


(注)

すみません。このあたりが、すこし分かりませんでした。おそらく、タグは厳密なカテゴリーよりも、柔軟である。というようなことを言い、その理由を述べているのだと思います。


Tagging allows for the kind of multiple, overlapping associations that the brain itself uses, rather than rigid categories. In the canonical example, a Flickr photo of a puppy might be tagged both "puppy" and "cute"--allowing for retrieval along natural axes generated user activity.


・ Cloudmarkのようなスパムをフィルタリングするコラボレーションツールは、何がスパムで、何がスパムではないかについて、利用者が決定し、ひとまとめにしています。このシステムは、メッセージ自体を分析するシステムよりも良い成果をあげています。


・ 分かりきったことですが、これら素晴らしいインターネットの成功物語は、宣伝によるものではありません、「口コミ」によるものでした。



・ Linux・Apache・MySQLや、Perl・PHP・PythonなどWebサーバーに含まれているコードなど、Webのインフラでさえ、ネットが可能にした集合知の実例である、オープンソースのpeer-productionの方法に頼っています。SourceForge.netには、100000以上のオープンソースプロジェクトがあります。誰でもプロジェクトに参加でき、誰でもコードをダウンロードし、利用できます。そして、利用者が参加した結果として、プロジェクトは端から中心へ移ります。ソフトウェアの有機的な導入は、ほぼ全体的に口コミによっているのです。


教訓:Web2.0時代の市場で優位を築くためには、利用者の貢献からくるネットワーク効果が重要である。

AD