先日、見事に真っ二つに割れてしまったホイール。
リムの接合面は接着剤で固定されていた。
てっきり一枚物のプレートをラウンド結合(っていうの?)かスピニングで
伸ばしてるものだとばかり思ってました・・・
どちらにしてもショックには変わりない。
さて本題・・・
この時は中古のホイールということもあり、接着剤の経年劣化が
原因だとばかり思っておりました。
しかし、一つ思い当たるフシがあることに気づきました。
このホイール、知っている方はすぐにわかると思うんですが実は“塗装”しています。
DYMAG 2ピースにはこんなカラーリングはラインナップにありませんからね。
で、その塗装方法なんですが一般的なブラシ塗装では無く
パウダーコーティング。
ここでピンと来る人は勘がいいです。
このパウダーコーティングと言う塗装は塗膜が厚く頑丈、そのため傷がつきにくく耐候性にも優れているんです。
しかし、一般的なブラシ塗装と違い塗膜の硬化・定着をさせるために“焼付け”という工程が必ず入ります。
ブラシ塗装でも焼付けが必要なものもある(自然乾燥できるものもある)のですが、
その焼付け温度は全然違います。
一般的な二液タイプの樹脂塗料の場合、塗料・被塗物にもよるのですが、
その焼付け温度及び乾燥時間は・・・
約60℃~100℃前後で20~30分ほど。
コレに対してパウダーコーティングの場合だと・・・
約180℃~200℃前後で
約30~60分ほどです。
(これも塗膜、被塗物によって変わってきます。)
はい。
この高温での焼付け時間。
(これは被塗物温度なのでホイール自体がそれくらいの温度に達していると考えて下さい。)
あくまでも個人的な見解で、裏付けがあるってわけではないです。
でも、この温度で焼付けるわけですから
“接着剤”が長時間高温にさらされて劣化
しても何ら不思議は無いのでは?
・・・と思ったんですよね。
ちなみに私は以前、自動車用塗料製造の会社に務めておりました。
その会社ではパウダー塗料も開発してましたので「あ、そういえば・・・」とピンと来たわけです。
リムに塗布されていた接着剤が何系なのか、高温耐性などあるのか無いのかはわかりませんので
それが決定的な原因・要因とは言いませんが、大方間違いないんじゃないかと考えています。
上記に加えて、ブレーキング時の度重なるリムへの加圧も少なからず絡んでたりもするのかも・・・。
ちなみにリアホイールも同様の仕様と成っていますので、
行く行くは今回の件と同じ現象が起こっても不思議ではないですね・・・。
ただ、現時点では全くエア漏れの兆候がないのでいきなりパーン!!
って事はないと思いますが、今後はマメにチェックしていこうかと思ってます。
まぁ、兎にも角にも走行時にパックリ割れてしまったわけではないので、
今回の出来事は逆に運が良かったんだとプラス思考で
捉えることにします(^o^)
とりあえず代替ホイール装着で走行できる状態ではありますが、
とにかくハンドリングが重い(T_T)
切り返しの鈍さは
比較対象外レベル・・・
フルマグではなかったにしても軽量ホイールの恩恵は偉大だと感じている今日このごろ・・・
見事なまでの強制デチューン!(笑)
ん~・・・・今年は年末ジャンボ買わんとイカンね(´・ω・`)